あゝ終わりなき手帳会議。欲しいのは本当に手帳なのか。
来年の手帳の下見をしに、友人と京都の街の方へ出かけた。トラベラーズファクトリーやロフトなど、手帳が置いてある文具店をひたすらめぐるのだ。「今日決まる気がしません」「はい、私も決められると思っていません」などと言いながら。
手帳のビジュアルがどんなに好みでも、冷静に中身を見て決める。自分が手帳に求めているのは、こんな感じ
タイムランのテンプレートというのは、写真のように時間軸での行動ログがとれるもの。
日記は今のところiPhoneのメモ帳に書いているので、デイリーページは少なくてよさそう(ここのページ数が手帳の重さに直結するし)。
普段、デイリーページを開いて机に置きっぱなしのことが多く、マンスリーページは使わなくなりがち。今も「マンスリーページを見る手帳」と「デイリーページに書き込む手帳」はわけている。だから、マンスリーページはなくてもよい。
ふむ。では、もはや手帳じゃなくてもいいな?
タイムラインを書けるようなマス目とデイリーページがほしいなら、スタディープランナーや日記帳でもいいものがありそうだ。中身をアレンジするならルーズリーフでもいいし、普通の方眼ノートでもいい。軽さ重視なら、むしろ手帳以外から選んだ方がいいかも。
韓国文具、見た目がシンプルなのに日本にはない感じで可愛い。サンプルの写真にはないけれど、実物にはタイムラインもあったと思う。便利そう。
小さい、カードみたいなルーズリーフ。旅行に持って行っても荷物にならない身軽さがいい。そして最近のルーズリーフ、進化しすぎ…!
理想の手帳を考えてみたら「2024年の手帳」から選ぶ必要がないことに気づく。選択肢がロフトの手帳コーナーの中、から、ロフトの文房具フロア全体、に広がってしまった。どうしよう、あと2ヶ月で本当に選びきれるのだろうか。未来の自分よ、君はどんな手帳を選ぶのだろうね。
来年の記録をするものについて考えるだけで、大騒ぎして何時間も費やしている。どうしてこんなに楽しくて、たまらなくかけがえのない時間に感じるのだろう。
生きていて、いろんなことを考えるし経験するけれど、いちばん受け止めているのは自分自身の心と手帳だと思う。その点で、手帳は相棒という言い方もできるけれど、共犯に近いのかもしれない。
仕事に身が入らなかったり、ちょっとしたことにムカついたり。そういう、他の人にはなかなか共有したくないような瞬間をも、手帳にはこっそり打ち明けている。とても他人に見せられるものではない。
そう考えると、手帳を探すという行為が、なにか儀式じみているのは当然なのかもしれない。そういうわけで来年の共犯者を探す旅はしばらく続くのである。
ちなみに、前回はアナログ手帳とデジタル記録の使い分けについて、じっくり考えていました。よろしければどうぞ。
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