葬儀社のイマ

社会の移り変わりは激しくインフレが止まらず給与も上がらないこの時代。
一番煽りを受けているのは葬祭業ではないでしょうか。一般の人たちはクチを揃えて言います

『葬儀は無くならないから仕事は一生安泰だね』

そんなことはありません。葬儀社の売上も下がっているのです。確実に
10年前と比べると1件あたりの葬儀費用の単価はおよそ3/5程になってます。葬儀に100万出していた層のお客様が60万しか出して頂けないと言うことです
さらに、火葬のみという葬儀をしない方の割合がコロナ以降急激に増え10万以下で大丈夫!というような業社も現れました

小さな葬儀社なら十分賄えますが、ある程度社員の人数がいる葬儀社は結構辛いです。
何も知らない人たちは僕たちを「人の弱みに漬け込んで営業してくる酷いやつ」みたいな言い方をする時があります。
でも、よく考えてください。嫌なら別に行けば良いのです。葬儀社は今や地域に1社ではありません
都会なら5社くらいから選べるのではないでしょうか
嫌な業社に大切な故人様のお別れを頼む必要はなくなったのです。
気に入らなければさっさと別を探しましょう

逆に我々葬儀社もお客様を選びます
クレーマーや反社の方は基本的にお断りさせて頂きます。金額が高いとか、見積もりにないサービスをしろだとか言われる方が一定数いらっしゃいます
葬儀社もサービス業になりますが、無理なものは無理です。お客様が我々を拒絶しているのにそれでもお仕事をしようとは思いません
今や葬儀は明朗会計。昔のようなどんぶり勘定ではないのですよ。じゃあ5万引いときますなんて不可能なことを理解して頂きたい

お客様は神様ですが疫病神、貧乏神とはお付き合いするのは止めようね。って話です
大切な人が亡くなって葬儀社選びなんてしてる場合じゃない!ってこともよく分かります
なので、近所の葬儀会館に見学、相談に行くことをオススメします。
詳細な見積もりを取る必要はありません。
対応した係員の名刺におよそ葬儀にどれくらい必要なのか費用を記入して持っていたら良いです。
そうすれば予算の確保もできますし、会場の広さや祭壇のイメージも湧きます。

見学に行ったときに言っても良いです。
《〇〇と△△にも行って費用も聞いてきたよ》
それで係員の対応も見れます。私の場合対応は変わりませんが、金額面で言われたら「もう、弊社じゃなくて大丈夫ですよ」と言ってしまいますね

葬儀社に関わらずサービス業全体を通しても
今はサービスを提供する側、サービスを受ける側
双方とも対等です
お客様は業社を選べますが業社もお客様を選べるのです。
お互いに気持ちよくお仕事ができたら最高ですね

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?