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【北朝鮮料理】キュウリと海苔の冷スープ

今日は超!シンプルな料理をご紹介。

まずはこちらの北朝鮮映画「服務者」のワンシーンをどうぞ。

訓練が終わり、食事タイムに入った兵士たち。「冷たい水をください」と求めた若い兵士は「こんなとき、冷たいキュウリのスープがあったらなぁ」と漏らす。すると同僚は「いいねぇ、キュウリの冷スープにサンチュに包んだご飯」と答える。しかし、この部隊が駐屯する場所では野菜は育たないのだった・・・。

と、悲しいストーリーを紹介してしまったが、緯度の高い北朝鮮で夏野菜のキュウリというのは、日本で考えるより貴重な野菜なのかもしれない。

そんなわけで、今回は北朝鮮の兵士も食べたがる「キュウリの冷スープ」に海苔を追加した北朝鮮料理を紹介。

―材料―(3人分)・・・あくまで参考に

・キュウリ 500g
・海苔 100g
・塩 10g
・醤油 30g
・ネギ 15g
・にんにく 15g
・青唐辛子 25g
・唐辛子粉 10g

(ここで紹介しているレシピは北朝鮮が公式に提示しているものだが、今回のこのレシピ、メインの「水」の量が書かれていないため、味を見ながら醤油や塩を入れてほしい。材料の分量もあまり気にしなくていいと思う)

―作り方―

①キュウリは細く千切り、海苔は軽く炙って砕く。
②水に塩、醤油、細く切った青唐辛子、ネギ、みじん切りのにんにく、唐辛子粉を入れてスープを作り、冷やす。
③皿にキュウリを入れ、スープを注いで海苔を乗せる。

あまりにもシンプルな料理(実際、南で食べるキュウリの冷スープよりも味付けがシンプル)だが、食べてるうちに「あれ、これ意外といけるな」となってくる。うん、うまい。

お肉などのしつこいものを食べた時、あるいは暑くて食欲が出ないときにオススメだ。私は海苔は韓国海苔を使用した。レシピ通り、軽く炙ったもののほうがうまい。が、韓国海苔は炙る際、燃えやすいので要注意である。

ちなみに、北朝鮮ではこういう用途に使いやすいようにふりかけ状になっている海苔も販売されている。

(中身はこんな風になっている)
匂いはちゃんと海苔だった。・・・匂いは。

さて、冒頭の映画。
後方支援担当幹部の主人公の努力が実り、野菜も育たず、魚の運搬も不可能だったこの部隊に野菜温室や養魚場が建設される。もちろんキュウリも収穫できるようになり、兵士らには笑顔があふれるのだった。それがアイキャッチに使った写真だ。

めでたし、めでたし。

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