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和裁:110cm幅の生地で作る半無双袖&もっとたっぷりサイズの長襦袢の型紙を考える


ふくよかサイズは、二部式だととても着用しやすいのですが、やはり対丈タイプの長襦袢を着せたい!!と思い、型紙を考えてみました。
普通の生地で作るので、無双袖だと重すぎる可能性もあるため、半無双袖にチャレンジしていこうと思います。





寸法から考える


私が以前に作ったふくよかサイズの寸法表は、以下になります。


表1 寸法表

ヒップが110くらいまでの人はこれで入ると思いますが、それ以上となると多分前が開いてしまって着ることが出来ない可能性があります。
長襦袢生地にこだわらず、110cm幅生地で作れば大きいサイズも問題なく作れます。
表1で変更する場所は、前幅&後ろ幅&たて衿です。丈は、ヒップとお腹で裾が上がってしまうので、4㎝足しました。胸が大きい場合は抱き幅を更に変更する必要がありますが、素人なのでそこまでは考えずに作ります。110cm幅生地なので、幅は自由に作れます。
幅40㎝と設定して、一つ身で裁断していくものと仮定して、後ろ・前幅を38cmに変更します。たて衿幅は、残り30㎝の半分として、14cmにします。
変更した結果を以下の表2に示します。


表2 変更後寸法表

表2のままになれば、総裾回りは176cmになるので、二部式の裾除け並みの幅が取れることになります。




半無双袖の作り方を考える



図1 半無双袖の構造


半無双袖は、生地を二重にすれば良いというものではなく、袖口&袖振側にキセ山が必要だと思われます(半無双袖は持っていないので予想)。いろいろと検索した結果、袖振側は5㎝以上、袖口側は10㎝以上の折り返しが必要なようです。

図1 半無双袖①


①袋縫いをするよりも前に、左右の折り返しを縫い合わせる(図1)。
②袖側に向かって2㎜でキセをかけたら、足した両生地を外側に折り返す。

図2 キセをかけて折り返す


③そのまま袋縫いをする。
④袖口&袖振のキセ山を合わせて中に折り返す。
⑤くける
終了

だと予想します。この方法だと、袖下の寸法はギリギリだと縫いやすいかもしれません。無双袖と同じ方法で縫うことも出来ると思いますが、袋縫いが出来ないので、単衣と同じように縫う必要があると思います。




身頃とたて衿の製図



図2 完成図

以前に製作した型紙に幅を足しただけですが、図2のようになりました。
後で身丈を修正する機会hそうそうないと思い、内揚げは省きました。



まとめ

今回は、製図だけにしています。次回、袖まとめて配布する予定です。
道中着のトールサイズ以降は衿の製図に時間がかかるので、しばらくお待ちください。
それでは。



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