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風がわたしをみた 時を止めてみたい けど それはきっと息が苦しい またしても風が ぎこちなく…
わたしは今日、雲の上にて 降った雨を呼び戻す ぼうっと朱く光る隣の町へ 人々が架橋を渡って…
しいんと晴れたこんな日は 青い空に布団も飛んでく ゆらゆら湯葉、みたいにね 死化粧がさらさ…
海の衣服をめくる ようになぜ抱くのだろう あれは人でないだろうが、 あれは声でないだろうが…
― にじむ 暗転する民 施工の風 赤になる 赤になる 主体 赴任する土 「あい」 水際に集まっ…
雨は大抵そらから降ってくる ゆきも風も雷も大抵そうで 歴史もみかんもカマキリも大抵そうで…
みなとに明日はあるのかい 肌がぴりぴりと語りだした みなとに夜明けはあるのかい 血がさらさらと流れだした みなとに独りはあるのかい 空を縫い合わせ、ボタンをつけた
「せんぷうきー」 「吹いてる」 なんの風だーろ ただわたしを やさしくあらしめる風だろか 「…
瞼閉じて、瞼開ける その隙間に 私はいつも兼ねてしまう あの日なにかが落ちた地に かの日な…
風に挟まれた香水が肌に刺さる これは誰のものだろう 誰のことだろう? 弾けた概念のかけらを…