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「変遷」

空はゆっくり、ゆっくりと
ピンク色に燃え上がり
まるで糸で吊るしたように
鳥が旋回している

時折り夕が頬を伝う
下げ忘れた温度について
思い出すように 味噌汁をとく

神が窓を開け 匂いを混ぜる
誰かが世にふれた音(ね)に
きみがはっと気づく

人はゆっくり、ゆっくりとその影に
成り代わっている

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