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【日記?】イギリスで行ったライブまとめ

留学で1年間スコットランドに住んでいた間に見たいくつかのライブをまとめます。雑感メモ、というより日記。

2022.10 Beabadoobee

グラスゴーのbarrowlandで。有名ベニューで初めて行くのでちょっと楽しみだった。

日本のライブみたいに整番がないので並べば並ぶほど近くで見れるけど、すでにちょっと寒かったので1時間くらいだけ並んでそこそこの場所で見た。

列に並んでる時、いきなり"Are you over 18?"と聞かれて、そうだよと答えたら、もしよかったらとスーパーで買ったお酒をもらった。その子は「他は未成年ばっかりだからもらって」と言っていた。
よく考えたら知らない人にもらったお酒とか飲むべきじゃないけど、どこを見ても10代の女の子ばっかりで安全な雰囲気と、寒かったのもあって普通にありがたくいただいた。

とにかく客層が若い。その後も周りの会話で、"I feel so old"(周りの子が若すぎるせいで)と言ってた子が17・18歳とかだったり。いきなりお酒回ってくるのも納得…。

ライブ自体、楽しかった。beaちゃんは曲はもちろん見た目も本当に好きなんだけど、まじで可愛かった…。し、失礼ながらそんなに歌がうまい印象はなかったんだけど予想よりうまかった。tiktokで大バズした曲"Coffee"はやっぱり合唱大きかった。

これがイギリスに来て初ライブだったけど、前からどんどんカップに入った水が回ってくるのが日本と違ってて新鮮だった。ジャンル的にもモッシュとかはないし割と穏やかだったけど、客層によってはこれがあるかないかって死活問題なんじゃないかと…。

あとは外で待ってる時にツアーバスが停まってて、beaちゃんが好きなレッサーパンダのぬいぐるみが中に飾ってあったり、寒くてお腹空いた〜みたいなことをその時好きだった子にメッセージで言ってたら「めっちゃ心配しちゃう」みたいなことを言われてうわー!!ってなってたのも何てことない思い出。

2023.02 Loyle Carner

持ってるのはスコットランドの旗

グラスゴーのO2アリーナで。

beabadoobeeの10月の時点で外で待つのが寒かったから、もう待つ気はさらさらなかった。というか指定席だから待つ必要もなかった。

暇つぶししてカフェとか行ってたけど、少し早めに外に出たら寒すぎて予定変更して別のカフェでまたギリギリまで時間を潰してた。

二階席だったので遠かったけど、すごくよかった。普段あんまりラップを聴かない私だけど一番好きなラッパーが彼で、人生ベストライブも彼が来日した時渋谷で見たやつだった。今回は前ほど近くないので迫力とかは薄れるけど、それでもよかった。

何気に一番記憶に残っているのが、トーク中に「子供が生まれた」って発言。私はびっくりしてたけど、話を聞いてるうちに「あれ?そういえばこの情報知ってたな」ってなってきたし、子供も普通にもう二歳とかだった。何だったんだ。セカンドアルバムの歌詞に出てきた(たぶん)パートナーさんと今も一緒らしくて素敵だと思った。

来日した時も「今まででベストのショーだ」みたいなことをたくさん言ってくれてたけど、今回もグラスゴーの観客は最高だって感じのことをいっぱい言ってくれた。これをどこでも言ってるとかじゃなくて本当にグラスゴーは盛り上がりがよかった気がする。あと理由は忘れたけど"Fuck Tory!"コールが起こった時があって、イギリスだ〜って感じた。

ライブ前後ずっと、グッズのパーカーを買うか迷いながら結局買わずに帰宅。大学のキャンパスとか街でもその後着てる人がすごく多いグッズだった。かわいかったからね。

2023.03 Tamino

写真へたすぎ

ここまでの2つは一人で、ここに来てやっと友達とライブに行った。タミーノ自体は好きで、行くか迷ってたところを誘ってもらった。グラスゴーの小さなベニューで、まるで倉庫みたいな無機質な箱。いわゆる打ちっぱなしの建築みたいな、逆にオシャレさも感じられるような。

まずは友達と近くのスペイン料理屋さんでディナー。タパスいろいろ食べながら、スペイン料理って揚げ物が多いのかな?と思ってた。全部もれなくおいしい。

箱に到着。後ろの方がバーになっててテーブルと椅子もある。前座がいたので一杯飲みながら待とうということになって飲んでたら前座が終わり、いつのまにか誰かが演奏し始める。友達と「これも前座だよね?」と言い合ってたらタミーノ本人だった…。結構奥行きがある箱で、バーからステージはよく見えなくて。

前の方に移動して見た。タミーノは本当にかっこよくて歌がめちゃくちゃうまくて……。曲調的にみんな割と棒立ちなので、フロアはゆるゆると快適な感じ。かつディナーから飲んでたので普段はしないけどライブ中にトイレに行った。トイレの中でもタミーノの歌声が聞こえるという贅沢空間…。

MCもかなり印象的かつメロメロになっちゃうようなものだった。初めてグラスゴーに来たのかな?アクセントの話とかも交えつつ、「君たちが寒くないといいな。僕は君たちのおかげでcozyだよ」みたいなことを言われた際にはオイ!、、となりました。あと忘れられないのが、観客の中にオランダ語を話す人がいた時。タミーノが「君もオランダ語話せるんだね。じゃあ君は特別だ(that makes you special)」と返してて…。どうしたらそんな言葉がナチュラルに出てくるんだ。

ライブ後、住んでる街に電車で帰ってからまた友達と夜中まで飲んだ。ライブとは関係ないけど、一生自分の好きなタイプについて語ってた。タミーノはどタイプです。

2023.06 Arctic Monkeys

ついに来ました。
私の10年来の(ほぼ)最愛バンドでありながら、ライブを見たことがなかったArctic Monkeys。

こちらはロンドンのエミレーツで。スコットランドから電車で向かった。一緒に行く友達がロンドンにしばらく滞在していたので、ライブ以外にも遊ぶため3泊した。ライブはもちろんそれ以外もいろいろ楽しすぎて超いい思い出。

ロンドン一夜目は思う存分遊んで、2日目にライブへ。昼間はショーディッチに行ったりと遊びつつ、軽く飲んでエミレーツへ。私はバンTを購入し、スタジアムの高すぎる(7ポンド)ビールにビビりながらもつい買ってしまった。私たちのチケットはスタンディングだけど、着席の一部は自由席なので始まるまではのんびり座って待てる。

まずバンドの感想を言うと、スタジアムのスタンディングで真ん中〜後方寄りなので、肉眼で見えはしない。けどもちろん最高の体験・思い出になった。よかった曲は数えきれないほどあって、その中でも選ぶなら"Mardy Bum"。

ずっとアクモンのライブに行く時は"505"とか"Cornerstone"で泣いちゃうだろうなと思ってた。でも実際にうるっと来たのが"Mardy Bum"。これはもちろんファンフェイバリットで自分もずっと大好きな曲で、そして何よりこの曲のシンガロングに心動かされた。この曲をライブで聴けたことはずっと嬉しく思い続けるでしょう…。

それ以外だと、最新アルバムThe Carの曲がどれも良くて、ライブでやらなかった曲さえもその後しばらくずっと聴いてた。
曲以外では、初めてのスタジアムライブだったということでこちらも思い出深い。誇張でもなんでもなく、3秒に一回くらい頭上からビールが降ってくる…なぜなら、スタンディングの人たちが飲み終わったカップを空に放り投げるから。お土産話にはなった。

ライブ後はご飯食べてカムデンのクラブに行ったけど、疲れてたのか1時間もしないくらいで帰った。ロンドンを出た後はそのままダブリンでもう一度アクモンを見るはずだったのが、アレックス・ターナーの体調不良によりキャンセル…。
私はもともとダブリンに行きたかったのでやることもあったしよかったけど、ダブリンで観光中にこのお知らせが来た時はさすがにびっくりした。ただ、2回見るはずが1回になったことで、よりこの経験が特別なものにはなったのかなと(ポジティブ思考)。

あと余談だけど、6月のロンドンは最高。というのは話に聞いてて楽しみにしてたけど、本当にあたたかくて天気も良い。出かける時タンクトップでも大丈夫。スコットランドも7〜8月より5〜6月の方があったかくて天気も良かったので、6月のイギリスおすすめです。

2023.07 Blur

遠い遠い、、

アクモンから3週間ほどでロンドンに帰還。ウェンブリーで正真正銘の最愛バンド、ブラーを観る。こちらもライブは初めて…。

これだけは一人で行きたくないと思い、誰とも約束してないのに2枚チケットを取った。スコットランドからロンドンにライブに行くとなると泊まらなきゃいけないし電車も時間かかるしで、簡単に周りの人を誘えるやつじゃないのに、、。

去年の冬と今年の春、それぞれその時デートしてた人と「一緒に行こう」みたいな話になったけど、2人とも関係が続かなかったので結局行く人がいなくてリセールに出し、それ以外にもTwitter・インスタのコメント・最終手段としてマッチングアプリで一緒に行く人を探すはめに。
お金のことはもう諦めてたけど、せっかく高いチケットだし誰かに譲れた方がいいなと思って、最終的にマッチした女の子が一緒に来てくれることになった。
その時はもうこの目的だけにアプリを使ってたので、位置情報もロンドンで、その子がいるのもロンドン。ライブの当日以外は会うこともなかった。

もう一つ間違ったのが、ホテルの予約が遅すぎたこと…。夏のロンドン、というかヨーロッパをなめてた。3週間前くらいにホテルを探したらもう払える値段のところは変なエリアにしかなくて、それでも一泊3万とか。かつエアコンなし!

ロンドンに行くのはこの時が最後だったから、当初は2泊くらいして遊びたかったけどホテルが高すぎて最低限の一泊に。しかし悪夢はこれから…。

なんか頭痛いな、と思ったのは電車に乗る当日の朝。慣れない早起きしたせいか、と軽く考えてそのままロンドンに向かう。私的にこの電車あるあるなのが、車内が寒い。そこに5時間とかいたせいでみるみるうちに体調は悪化し、ロンドンに着いた頃には最悪だった。

ライブ前に行きたいところがいくつかあったので、予定通り観光していく。アクモンの時に初めて行って超気に入ったショーディッチとか、ブラーの曲の歌詞に出てくるポートベロ・ロード。ただこの時点で体調がおしまいすぎて、一刻も早く切り上げてホテルに向かうことにする。

食べられそうなもの=フルーツをスーパーで買い、変な場所にあるホテルにチェックイン。最悪だけど服も着替えずベッドの上でマンゴー食べて1時間くらい昼寝した。あとで見たら服がマンゴーの汁で汚れてた。そりゃそう。

未だ体調は悪いまま起きて、時間なのでウェンブリーの方に向かう。
ウェンブリー最寄りの駅前で、同行のAと初めまして。普通にめっちゃいい子だったのでよかった。体調のせいで受け答えがちょっと素っ気なくなっちゃってごめんね。
ライブ前にちょっと飲もうって話してたけどどこも混んでるので、スタジアム併設みたいな施設で2杯くらい飲んだ。体調はすでに悪すぎて別に飲んだから悪化するということはなかった、たぶん。

前座は見ずにブラーの出番ギリギリにスタジアムに向かう。問題発生、Aの荷物がサイズ規定に引っかかってしまう。少し離れた預け場所に行くことになり、頑張って行って戻って入場…。この時の早歩きツラかった。
今度はスタッフと揉める。私たちは指定席なのでリストバンドがいらないのに、「リストバンドがないと入れない」と言われる。開演間近。別のスタッフを呼んできて話してもらい、やっと入れた時にはもう一曲目"St. Charles Square"が始まっていた。
正直言って、この辺の流れは全て思い出。むしろ面白いからOK。

指定席でのんびり座って見た。数曲立ったりもしたけど、基本体調が悪すぎて座るしかなかった。でもライブそのものは最高だった…。
まず演奏がうまくて、ベテランバンドの実力を感じさせられた。デーモンとグレアム以外は普段音楽やってないとはいえ。本当に思い出深い曲ばかりでどれも、って感じだけど"Trimm Trabb"が一番良かったかも。アルバム「13」が本当〜に好きなので、、。

他にもあのFILAのジャケットを着たデーモンとか、夢に見た"Tender"の大合唱とか…。最高の思い出を作り、無事終わって帰ることに。
Aの荷物を取りに行き、流れもしない仮設トイレに入る。私はバス、Aは電車で帰る予定だったのでそこで別れた。ただよく見たら私も電車じゃなきゃいけなかったので、歩いた末引き返して駅に向かう。

マンゴー食べて寝た時とか、翌日の美術館、帰ってからのこともあるんだけど、それに匹敵するくらい最悪だったのがこのホテルまでの移動。
まず駅は外まで人混みで待てど待てど中に入れない。やっと入れたと思えば、電車が遅れに遅れ、というか飛ばされ(?)、なぜか終電…。
この時は体調が悪すぎて、座るとこもないプラットフォームの地面にもう座ってしまってた。
なんとかホテルに帰還、就寝。

次の日はテートブリテン、テートモダンに寄って帰る。朝少しマシになったと思ったのかパンケーキを食べようとするも、食べきれず(当たり前)。
特にテートブリテンは良かったけど、引き続き体調が最悪なので全部屋で座って休んだ。美術館の椅子に感謝。

そしてスコットランドの寮へ帰る。夜ご飯は帰りの電車で食べたポテチ。普段ポテチは必ず2枚ずつ食べるけど、この時ばかりは一枚を10口くらいで食べた。

原因不明の体調不良は、ここでおさまるどころかさらに悪化。今度は下痢がスタート‥(汚い話でごめん)。結局薬のおかげで下痢は2日くらいでおさまったけど、ピーク時はリアルに1時間に一回下痢してた。普段体調を崩さないので新鮮だったけど、食べ物どころか水一口飲んでも下すんだね。

ここで、イギリスの無料医療の恩恵を初めて受ける。本当はかかりつけ医がいるべきなのに、私は謎に「いつも病気しないし」とかかりつけ医に登録していなかったので、緊急枠みたいなやつで予約。これも寮のトイレで死にかけながら電話してた気が。

無事近所の病院で診てもらい、「なんかのウイルス」と言われる。アバウトだね。処方箋を持って薬局に行ったら、薬をもらって終わり。びっくりしたのが、診察だけじゃなく薬まで丸ごと無料…。知らなかったんかって感じだけど。
イギリスに来てからは普段よりよく風邪を引いてて、副作用でありえない食欲+食べてないと吐き気がすごいという気持ち悪すぎる風邪薬をお金払って買ったりしてたのに、、、。病院行けばタダで薬もらえたんだ。

薬をもらって1〜2日で、下痢はおさまりまる3日以上続いた激しすぎる頭痛もかなり良くなった。論文の締め切りまで一ヶ月を切ってたのにライブとウイルスで何日も執筆できてなかったので、まだまだしんどいなと思いつつずっと部屋にいるのがキツくなったある時に学校で執筆してみたら、なんか大丈夫だった。回復。

ライブの感想どころか謎ウイルスの感想になっちゃったけど、正直コロナより辛かったくらいこのウイルスは辛かったな〜。
ただ、人生最愛バンドのライブの時にそんなことになってるって、まあ不運だけどかなり面白いな、と思える自分でよかったのかもな〜、というよくわからない結論です。

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