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「和寒町ってどんなまちだろう?」和寒町ふくしのまちづくりNewsletter Vol.3

このNewsletterは、2023年9月20日に発行された和寒町ふくしのまちづくりNewsletter Vol.3と同一内容です。PDF版はこちらからどうぞ。


和寒町を見つめる。

本プロジェクトでは、町民の皆さんへのヒアリング調査と合わせてまちの計画のデータ分析を実施しています。ふくしのまちづくりラボで寄せられた想いと第6次和寒町総合計画の分析結果について整理を行い、まちの姿についてみつめていきます。

第6次和寒町総合計画 住民アンケート調査にて、
「今の場所に住み続けたい」「町内の別の場所に移りたい」
「住み続けたいが、町外に移ることになる」と回答した人の割合

第6次和寒町総合計画住民アンケート調査をみつめる

第六次和寒町総合計画住民アンケート調査は和寒町が総合計画を策定するにあたって、令和元年12月に町民1000名を対象にアンケート調査を実施し、回答者483名のご意見をまとめたものです。

めざすべきまちの将来像を描くとき、ふさわしいキーワード

最も多く挙がったキーワードは、「安心・安全」でした。続いて、「思いやり」「生きがい」の順となっています。町民のみなさんが「人」を大事にし、人と人の結びつきや支え合い、人が輝き続けることをイメージしていることが傾向として表れています。

社会福祉・保健医療などの分野で重要と考えること

医療環境についての意見が最も多いのは、医療体制が変わったことが大きく影響していると考えられます。また、小さな自治体では、このような問いで「医療」を重視する傾向があります。注目すべきは、「障がい者(児)への支援」を重視する意見が3番目にが多いことです。今後検討すべき重要な視点と考えます。

和寒町を転出する理由

転出理由は、和寒町の課題と置き換えて考えられる事項だと思います。「医療・福祉」「交通の不便」が上位項目となっていますが、小さな自治体ではこのような項目が上位を占める傾向が高いです。注目すべき和寒の特徴は、「働く場所がない」という点です。本プロジェクトでも、雇用創出の視点について検討すべきだと考えます。

ふくしのまちづくりラボワークショップのご意見を見つめる

7月20-22日に開催されたふくしのまちづくりラボでは、総勢81名の方にご参加いただきました。皆さんには、「したいこと・やりたいこと」についてご意見をいただき、161個の意見が集まりました。この意見を、「子どもに関わること」「世代間・交流」「居場所」「高齢・介護」「食」「サービス」「観光」「余暇・文化」「仕事」「障がい」「その他」のいずれかに分類し、どの種類の意見が多いのかを円グラフに示しました。

「こんなことできる」「こんなことできたらいいな・したい」というテーマで皆さんからたくさんの意見をいただきました。年齢や職種がバラバラの母集団で「子ども」のことに関する意見が4割あることは特筆すべき点であり、本プロジェクトでも重視したいです。本プロジェクトは、「特養」「福祉」というイメージがあると思います。もちろん、それらも大切な検討項目ですが、上位に「飲食・食」に関することがあることから、「まちづくり」が包括的にまちをよくしていくことであるという認識が少しづつ浸透していることも読み取れます。

【現場報告】現場の職員の声からシステムと機能を考える。
-和寒町特別養護老人ホーム 芳生苑・デイサービスセンター健楽苑-

8月23日、特別養護老人ホーム 芳生苑・デイサービスセンター健楽苑の職員49名の皆さんと、事前のアンケート調査をもとに、和寒に求められる町民を支える福祉システム・機能についてワークショップ・意見交換会を行いました。本プロジェクトは、日々介護現場を支える専門職の皆さんの声を重視し、反映させていきたいと考えています。現場の皆さんから頂いたご意見の一部をご紹介致します。

【イベント報告】和寒町 ふくしワークキャンプ

参加者全員で和寒の「ベストフォト大賞」を決め、
「#夜更かし」という題の楽しい夜の一枚が大賞 になりました。

7月25・26日に、和寒町の中学生や、福祉教育を受けた札幌の中高生27名を対象に「和寒町 ふくしワークキャンプ」を実施しました。ワークキャンプでは、役場の方から「和寒ふくしのまちづくりプロジェクト」についてお話をうかがいました。また、高齢者共同福祉住宅や子育て支援センターでの交流体験、ボランティアの皆さんとの”かぼちゃだんご”作り、農作業体験など、グループに別れて和寒の魅力を体験しました。ワークキャンプの最後では、グループごとに模造紙に和寒の魅力をまとめ、発表を行いました。発表では「自然豊かで食べ物と空気がおいしい」「人との繋がりの深さを感じた」など、思い思いの和寒の魅力を語りました。

和寒町 ふくしのまちづくり 検討会

プロジェクトについてさまざまなご意見を伺い、意思決定を行う「和寒町ふくしのまちづくり検討会」を立ち上げました。福祉、農業、商工、観光、子育て分野の町民の方々とまちづくり、建築を専門とする町外の大学の研究者などが参画します。

第二回和寒町ふくしのまちづくり町民サミット 開催のお知らせ
「自分たちのまちを自分たちでつくる」

会場:和寒町公民館「恵み野ホール」
日時:令和5年10月14日(土)
開場 12:30 開始 13:30(終了予定 17:00)

第2回和寒町ふくしのまちづくり町民サミットを開催します。テーマは、「自分たちのまちを自分たちでつくる」です。まちづくりや建築の研究者の方々をお招きし、皆さんとともに「まちづくり」について学びたいと思います。また、ワークショップを開催し、皆さんからたくさんの意見や考えをお聞きしたいと考えています。

本プロジェクトは、「特別養護老人ホームの建て替え」や「福祉」のことのみをテーマにしているものではありません。まちに暮らしている人、まちで働いている人、まちと何かしらの関わりのある人。和寒町をよくしていくために、さまざまな方とともに学び、ともに考える機会です。だからこそ、すべてのまちの方々を対象としています。ぜひ、たくさんの皆様のご参加お待ちししております。


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