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<私のスケッチポイント/作品紹介あれこれ> 副都心新宿と線スケッチ作品(1)

副都心新宿のスケッチポイント

 「線スケッチ」では野外スケッチの場合、風光明媚な風景や名所に限らず、街の真ん中やお店の中に入って描くなど、都市風景そのものを描く場合が多くあります。その際建築物とともに人物もしっかり入れます。
 昔の印象では風景画と云えば、人物を一緒に描いた風景画は少なかったように思います。仮に描いたとしても人物は点景として小さく描く程度でした。
 なぜ人物を入れて描くか、この辺りの事情については、別途場所を改めて書いてみたいと思います。
 この記事では、新宿の街の真ん中で描いたスケッチを紹介します。

 私が新宿の街で出没するスケッチポイントを下に示します。 

新宿:都市画のスケッチ・ポイント

作品紹介

1)新宿・思い出横丁

新宿・思い出横丁 (2014)
ワットマン F8横2枚組 ペンと透明水彩

 新宿駅西口から地上階に出て、右へ進み、新宿パレットビルをすぎるとすぐに「思い出横丁」の入り口に出ます。
 この場所を選んだのは、特徴的なロゴで描かれた横丁の看板があることと、左側に連なるレトロ感がよかったからです。加えて目の前を色んな人々が通り過ぎるのが面白く、その人物群を入れて描くことにしました。

 この絵で苦労したのは、人々が通りを足早に動いていることです。そのため一人づつ描いているうちに通り過ぎてしまい、全身を描くのが間に合いません。
 この場合、まず店先で集まって話している外国人と横丁の路地から出てきた外国人夫婦、また左端の歩いて遠のく人々については現場で描きました。
 残りの人物は、これはと思う人(例えばはでな衣服の海外の観光客や、新宿で見かけそうな人など)については、あらかじめ別の紙にスピードスケッチをしておき、それを水彩紙に転写する、またはスマホでスナップショットしておき、それを見て描き込むなどの対策をとりました。

2)西新宿三井ビル・スターバックスコーヒー


西新宿三井ビル・スターバックスコーヒー
ワットマン F4 ペンと透明水彩

 カフェの内部を描く時は、室内部分を広くとって描くか、机の上の飲み物とスイーツなどをメインに描くか、どちらかのタイプになります。

 カフェに限らず、レストランでの食事を描く時も同じですが、料理の場合は描いているうちに冷めてしまうので私はあまり描きません。

 この絵の場合は、コーヒーしかないので、目の前でおしゃべりしている若い女性をメインに、スタバの店内を大きくとって描いて見ました。

3)新宿マルイ本店の屋上庭園

新宿マルイ本店の屋上庭園
ワットマン F10  ペンと透明水彩

 近年、といってもだいぶ以前から、ビルの屋上にしゃれた庭園を設けることが多くなりました。 地上の公園と違うのは、近隣のビルの上部が青い空をバックにそびえたつなど、独特な光景を生み出すところです。

 新宿の例では、伊勢丹の屋上と真向いのマルイの屋上庭園があります。

 この絵では、マルイの屋上庭園で描いたのですが、椅子型トレリスの上に寝転がった子豚の置物を見つけたのとNTTドコモタワーが後ろにそびえたっていたのでスケッチ場所として選びました。

 前回の記事は下記をご覧ください。


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