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ナイロビメタルフェスティバル2019レポート【Day.1】

私が住むケニアを中心とするアフリカ大陸でも、密かにメタルムーブメントが起きようとしている。そのムーブメントの波は日本まで届き、あの人気番組『タモリ倶楽部』において特集が組まれた程だ。


【タモリ倶楽部】アフリカン・デスメタルのコレを聞けBEST10 https://matome.naver.jp/odai/2146137628081722801


この番組で取り上げられたバンドも出演するという「ナイロビメタルフェスティバル2019」が、ケニアで開催されるということで、任地からはるばる片道10時間かけ、首都ナイロビに移動し参戦してきた。
私は、メタルに関して造詣が深い訳でも、演奏に関して蘊蓄があるわけでもないが、一素人の感想としてその様子を2回にわけて紹介する。

会場


ライブ会場は、ウエストランズという白人が集まりバーやクラブが立ち並ぶエリアで、ナイロビにおいては比較的治安も良く落ち着いた場所にあるライブハウスだった。アフリカンタイムを考慮し、開演時刻より1時間ほど経過した時点で会場に着くと、丁度トップバッターのバンドが演奏を始めるところであった。

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観客は総数約200名、白人と黒人の割合は半々といったところか。アジア系は二日間通して私と二日目に参戦した先輩隊員だけであった。

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会場では、CDや出演バンドのTシャツが売られていた。二日目に出演する「Petrika」というバンドのTシャツを購入した。

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初日のみ、どこの国からかは不明だがTVクルーの取材が入っていた。
白人の女性記者が現地の若者に激突されて激怒していた。

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APHASIA  (ケニア)プログレッシブメタルコアバンド

正直、演奏内容に関してあまり覚えていない。しかし、ケニアに来て初めて聴いたバンドであるせいか、それともケニアのあらゆるサービスの質の悪さを経験してきたからか
「意外と普通」
というのが、実感だったように思う。

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VALE OF AMONITION ウガンダ ドゥームメタル

「古代、悪、アフリカ」をテーミにミドルテンポのオーソドックスなドゥームを演奏していた。黒人のルックスがドゥーミィな曲調とよくマッチしていた。途中から、なぜか薔薇を手に歌っていたが、それも良く似合っていた。ちなみに、薔薇の生産はケニアの主力産業の一つでもあり、日本にも多く輸出されている。

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Last Year's Tragedy (ケニア)ニュースクール

ツインボーカル、8名編成のニュースクールハードコアバンド。上記の「タモリ倶楽部」においても、ケニアを代表するメタルバンドとして紹介されているだけあって、バンドとしても活動歴も永いからか安定した演奏であった。

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さいごに(購入したTシャツに関して)


この日購入したTシャツを良く見てみると、黒の無地Tシャツに白いペンキで手書きした完全お手製のものであった。販売価格1,000ケニアシリング(≒1,000円)は、バイクタクシーのドライバーの日給が300ケニアシリングであることを考えると、それなりのお小遣いになったものと思われる。しかし、人口の8割近くが敬虔なクリスチャンであるこの国で「お前の地元の教会を燃やせ」とは、いくらブラックメタルの常套句とは言えやりすぎの様に思う。

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2日目は次回に続く

駄文を最期までお読み頂きありがとうございます。
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