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札幌でお芝居をやりますが、不安だらけです。

7月15日と16日に札幌で短いお芝居の公演をします。そもそも、このブログもお芝居の公演の広報用にと始めたのですが、本末転倒でぼくのぼやきを書くのがメインとなってしまいました。本来の目的を忘れずに、情報宣伝を行おうと思います。

しかし、今回書いたお芝居なんですが、なかなかうまくいっていない気がします。蘭越町やその周辺に住んでいる皆さんとつくるお芝居なので、演技経験が少ない方もいるので、早めにテキストを書きあげて、あーだこーだいいながら、みんなで作っていきます。

だいたい、いつも着地点が分からずスタートするので「結果、こうなってしまいました」という作品を上演しています。それが、良いのか悪いのか、ぼくにはすでに判別がつかなくなっています。ただ、蘭越で一緒にお芝居を作っているメンバーはとても、律儀で真面目な人たちで、個人的には尊敬している人たちなので、足を引っ張りたくない気持ちでいっぱいです。

いつもは、断片的に考えたお話を、無造作に繋げるというスタイルをとっていました。なかなか一本の話に昇華できず、デコボコしたお話しなることが多いのですが、それも仕方なしと創作してきました。

作品を観てもらった方からは「わかりずらいのがよかった」とか「文学的な感じがした」とか言われるのですが、本当はどうなのか、ぼくもよく分からずに作っています。でも、いろいろ言われると、「あ、そういうものを書かなければならないのかな?」と思ってしまいます。考えすぎてしまい、「もう、そういうことを考えすぎるのはやめよう」と、今回の戯曲を書き上げました。

書いてみると、なんだか、ストーリーがわかりやすいことが引っ掛かります。「あれ、こんなんでいいのかな?」と、自分の作品に対しての測定ができなくなってしまいました。しかし、公演日は決まっており、基本ラインは最初のプランで稽古しています。

いつも、作品をつくりながら迷走します。そもそもゴールなんてないので、どこに向かってお芝居作っていいか分からないわけです。あの時はお客さんに喜んでもらったから、こう作ればいいんだろうと作ると、また、うまくいったり、いかなかったり。結果的に、その時、ぼくが不思議に思ったり、考え込んでいることを作品にさせてもらってます。

今回も、最近気になったことをボソボソと独り言を言うようにお芝居にしております。はたして、今回は、本当にそれで面白い形になるのか、あまり自信はありません。…これでは、まったく宣伝にならないなぁ。

小学生くらいに「火吹き山の魔法使い」というゲームブックが流行りました。ゲームが一冊の本になっていて、ページをめくるとストーリーに合わせて質問が書いてあります。回答の選び方により違うページが指定されています。何度もそれを選んだり、魔物や怪物と戦いながらエンディングにたどり着けるかを楽しむ本なんです。RPGゲームの書籍版です。

途中、迷路に迷い込むページがあって、そこは、細かく「右の扉を選ぶ」「左の扉を選ぶ」とか「右に曲がる」「左に曲がる」と書いてあって、そこを選びながらゴールを探します。わからなくなるので、紙に自分の手で迷路を書き出してなんとかゴールまでいくのですが、ぼくは、この迷路がとても苦手でした。

気がつくと、さっききた部屋にまた戻ってたり、似たような部屋にきて、選ぶ道を間違えたり。そんなことを繰り返すうちに「あーもうー!」と癇癪を起こしてしまいます。気を取り直しても「あー!もう!」となるわけですが、なんで、余暇でやるブックゲームなのに、こんな嫌な思いをしなければならないんだと自責していました。

現在、そんな迷路状態です。それでも、懲りずに一緒にお芝居を作ってくれる仲間たちに感謝なのですが。

いろいろ実験と失敗を繰りかえそうと名付けた「蘭越演劇実験室」でした。毎回が、調合間違いで薬品が爆発したり、下から火で炙っても何も起きなくてガッカリしたり。そんなことを繰り返してお芝居をつくっています。

愚痴愚痴書きましたが、やっとのことで、公演案内です。
一緒に実験を目撃してくれる皆さんを募集しております。

〈公演案内〉

蘭越演劇実験室という集まりで蘭越の仲間とお芝居の公演をします。今回も、ありがたいことに札幌の短編演劇祭に出演させてもらうことになりました。
30分程度の短編ですが、短いは短いなりに考えることが多く、四苦八苦しながらお芝居作っています。お時間あればぜひ、いらっしゃってください。

『北海道短編エンゲキ祭’23~明日、あの子が会いに来る~』
主催:劇団fireworks

【開演日時】※開場は開演30分前です
7/15(土)
13:00、15:30、18:00(蘭越)
7/16(日)
13:00(蘭越)、15:30(蘭越)、18:00
7/17(月)
12:00、14:30、17:00
※(蘭)=蘭越演劇実験室上演回
※1ブロックで3団体の上演があります。
※1ブロックは合計90分程度です。

【蘭越演劇実験室上演作品】
『くじらのしがい』
脚本・演出:渡辺たけし
出演:下島綾子 高丸真菜 中西晴菜 中西勇気  松田祥子
〈あらすじ〉
鯨が死ぬと、死骸の周りには新しい生態系が生まれるのだそうです。そんなことを考えていたら、亡くなった父に、ちょっとした秘密があったことが判明しました。そんなお話しです。

【会場】
演劇専用小劇場BLOCH(札幌市中央区北3条東5丁目5岩佐ビル1階)

【料金】※いずれも前売り料金 当日券は大人・学生ともに一律下記金額の500円増しです。

〈見放題券〉※いつでも、何回でも観劇可能です。前売りのみ
大人・学生一律5000円(限定5組)

〈1ブロック券〉
大人2000円、学生1500円

〈2ブロック券〉※日をまたいでの予約が可能です
大人3000円、学生2000円

〈1日通し券〉※日をまたいでの予約はできません。
大人3500円、学生2500円

【蘭越演劇実験扱い 予約フォーム】
https://www.quartet-online.net/ticket/fireworks2023tanpen?m=0iaeaia


【お問合せ】
劇団fireworks
070-5601-2248
ticket.fireworks@gmail.com


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