渡辺たけし

渡辺です。蘭越という北海道の田舎町でいろいろ活動してます。

渡辺たけし

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最近の記事

リハビリ・フィーバー

1月、スキーの最中に転倒して骨折する。しかも、職場のスキー授業の下見だったため、同僚にその瞬間を目撃される。恥ずかしくて、穴があったら入りたい心境なのだけれど、もう穴なんて掘れない。もう、そんなコンディションじゃない。 最初は、靭帯が伸びたかなぁと思っていたのだが、お医者さんにいろいろレントゲンなどを撮ってもらった結果、左肩にうっすらヒビが入っていることが判明。全治3ヶ月。しばらく簡易固定をすることになった。 骨自体は順調に回復。2週間後にはめでたく固定具もとっていいこと

    • 【ネタバレあり】さいたま国際芸術祭2023で「目[mé]」の作品に出あう

      埼玉県大宮市「旧市民会館おおみや」がメイン会場となる「さいたま国際芸術祭ま2023」に行ってみた。もちろん、この会場のディレクター「目[mé]」の作品を一度体験してみたかったからだ。 ここから書くことは展示のネタバレなので、これから「さいたま国際芸術祭2023」来場する予定の方は、読まないでくださいね。会期は、2023年12月10日までです。 会場は、大宮駅から徒歩15分のところにある「旧市民会館おおみや」。1970年に建てられた建造物で、昭和レトロ感満載だ。新しい市民会

      • 「不憫さ」を選びたいというぼやき

        携帯の背面が見事に割れてしまった。 雨の日のうっかり手元を滑らせてしまった。そのまま、砂利道にほぼ水平状態を保ちながら、裏面を下に落下。あまり大きな音はしなかったのだけれど、持ち上げてみると無数のひび割れが入ってしまった。 だれに愚痴っても「それは携帯電話カバーをつけないからだ」とお説教されてしまう。しかし、こちらにも言い分がある。「だって、カバーつけたデザインって、イマイチじゃん」。しかし、だいたいの人たちに「でも、割れちゃったら、もともこもないでしょ」と言われる。ぎゃ

        • 「車酔い」についてぼやく

          北見市で行われる研修会の行き帰りのバスの中は、久々に読書し放題時間だったので、前から気になってた「つんどく」状態の本を読む。國分功一郎さんの「暇と退屈の倫理学」は、人間が感じる暇や退屈の感覚と、システマチックな社会で、消費の奴隷になり得る人間の姿を考察した、とてもスリリングな名著だった。 バスで本を読んでいると、たまたま後ろに座った知人から「よく、こんなに揺れるバスで本を読んで、車酔いしないですね」と半笑いされる。そう言われて気がついたのだけれど、そう言えば、ぼくは車酔いと

        リハビリ・フィーバー

          そんなに脱毛に興味はないんだけれど

          娘から脱毛器を渡された。 娘が大学通学のため北海道を離れる時に、欲しいというので安いものを買って持たせたのだけれど、どうやらもう必要ないらしいく「実家で使うか、メルカリで売って」と、先日娘の家を訪れた時に渡された。ぼくはあまり脱毛自体に知識はないので、その脱毛器が珍しくて仕方ない。 電気を入れると、前面にあるガラス部分から光が照射され、一定期間毛を生やさない処理ができるのだそうだ。これは、本当に効果があるのか?光を当てるだけで脱毛ができるということ自体が不思議でたまらない

          そんなに脱毛に興味はないんだけれど

          ぼくの苦手な行為

          お芝居をしていると「客出し」という行為に遭遇する。 舞台の公演を行い、終演後に入り口のところに並び、「ありがとうございました」と送り出す行為のことだ。それは、やってもやらなくてもいいことで、劇場やプロデューサーによっては、「そういうのは控えて下さい」といわれたりもする。 ぼくのように田舎でお芝居をしている人間にとって、なんだかよくわからないお芝居のために時間をさいてくれる観客の皆様は文字通り「神様」なので、わざわざ遠くまで来ていただいた皆さんに、せめてお礼が言いたくて、客

          ぼくの苦手な行為

          札幌でお芝居をやりますが、不安だらけです。

          7月15日と16日に札幌で短いお芝居の公演をします。そもそも、このブログもお芝居の公演の広報用にと始めたのですが、本末転倒でぼくのぼやきを書くのがメインとなってしまいました。本来の目的を忘れずに、情報宣伝を行おうと思います。 しかし、今回書いたお芝居なんですが、なかなかうまくいっていない気がします。蘭越町やその周辺に住んでいる皆さんとつくるお芝居なので、演技経験が少ない方もいるので、早めにテキストを書きあげて、あーだこーだいいながら、みんなで作っていきます。 だいたい、い

          札幌でお芝居をやりますが、不安だらけです。

          推し文化についていけない自分を呪う話

          最近はよくできたアニメが多く、ぼくが勤める学校の生徒から「あれが面白いよ」と推薦されたりする。そもそも、主題歌なども爆売れしているらしいそのアニメは、ある事件で人気アイドルの母を失った子どもたちが、芸能界で活躍するという物語だった。 絵柄が今どきのデザインなので、慣れるまでちょっとだけ時間がかかったのだけれど、ストーリーがとてもしっかりしていて見応えがある。登場人物のバックボーンも隅々まで設定が行き届いており、絵も綺麗、声優さんもとても素敵な感じである。 ほかの人の口から

          推し文化についていけない自分を呪う話

          大盛りではありません

          年に一度の健康診断。ぼくが勤める職場では、希望をすると、特別に人間ドックに行くとができる。45歳をすぎたあたりから、いろいろと体に変調も出てきたので、なるべく人間ドックに行くことにしている。 人間ドックで毎回恐怖なのが腹囲測定。お腹周りを測られて一定の値を超えると、全ての健康診断がら終わった後に、別室に呼び出されて、健康指導という名の叱咤が行われる。ここ数年、ぼくは常連になっている。 つまり、ここに呼ばれると言うことは、腹囲が一般の人より大きく、健康を害する可能性かあるく

          大盛りではありません

          辛さがわからない時の対処法

          辛いものが好きなので、スープカレーをよく食べに行く。だいたい札幌で食べる。そうすると、だいたいお芝居や映画の観劇前のお昼ご飯が多くなる。あまり辛いのにすると水を飲みすぎてしまい、トイレが近くなるので、最近は辛いスープカレーを控えていた。 そんなこんなで朗報が舞い込む。 近くの町に新しいスープカレー屋さんができた。その町のカレーといえば、今まではルーカレー一択だったのだ。しかし、そこができたとなれば、カレー好きとしては願ったりかなったりだ。定番のルーカレーに後髪をひかれながら

          辛さがわからない時の対処法

          飲料水会社に文句がいいたい。言わないけど。

          少し前の話なのだけれど、舞台の本番の間に、あわてて「水」を買いに走った時のこと。さすがに体を動かすと、身体が水分を欲する。 コンビニで、ただの水を買おうと手を伸ばして購入。ラベルを見ずに封を切り、一口飲むと「なんじゃこりゃ?!」と吹き出しそうになる。それは、水ではなく「いろはすシャインマスカット」だった。 本番前に段取りが変わり、自分なりににいろいろ頭でシュミレーションしていたため、手元の飲料ペットボトルがなんなのかわからなかったのだろうと自己分析。「こういうこともあるさ

          飲料水会社に文句がいいたい。言わないけど。

          CONCARINO PRODUCE CO vol.1「COMEDY」を観てぼやく

          CONCARINO PRODUCE CO vol.1「COMEDY」は、コロナ明け後に満を持して動き初めた、札幌の劇場コンカリーニョの独自企画。今回のテーマは題名にあるように「COMEDY」。俳優やダンサーが3組に分かれ、このテーマでパフォーマンスを行った。 さて「COMEDY」だ。 そもそも、この言葉の語源は古代ギリシア時代まで遡る。日本語になると「comedy」は「喜劇」と訳され、その対になる「Tragedy」は「悲劇」と訳された。古代ギリシア時代は、この2つは同時に

          CONCARINO PRODUCE CO vol.1「COMEDY」を観てぼやく

          相対性理論の話が話したい。でも、話さないけど。

          先日、コロナ陽性になってしまい、何日か家から出られない日が続いた。結局、何をするわけでもなくベットに横になっていたのだけれど、療養の後半は熱も下がり、体力も戻り、やることがないので、本など読んでいた。 普段はなかなか手が出ないものを読もうと思い、「図解 相対性理論がみるみるんかる本」など読んでみる。コンビニに売っていた本で、たぶん誰かが置いていったものだろう。本当に、相対性理論がみるみるわかるのか?と、最初は訝しがっていたのだけれど、読んでみてビックリ。よくわかった、相対性

          相対性理論の話が話したい。でも、話さないけど。

          初めて会う叔母を訪ねて

          ぼくは生まれも育ちも北海道。途中ちょっとだけ東京で暮らしもしたけれど。だから、親戚も従兄弟もほとんどが北海道で暮らしている。「親戚が北九州市にいるんだよね」と、いつも通り呑気な口調の父から聞いたのは、つい最近の話だ。 たまたま九州の大学に通う娘が「引っ越しをしたい」と言い出した。その後、いろいろあって、一年間はしないことになったのだけれど、その話は長いので割愛。孫にいいところ見せたかったのか、ぼくの父は大量のダンボールを九州に送ってくれた。「北九州市に従兄弟が住んでいるから

          初めて会う叔母を訪ねて

          夜の札幌で宿がない

          九州にいる娘のところに遊びに行くため、飛行機に乗る前日、ぼくは札幌に泊まることにした。夕方、のんびり運転で宿についたところ、びっくり、なんと、ドミトリーの予約が「女性専用」になっていたとのこと。宿の人も気がついてくれて、仲介旅行会社に連絡をとってくれだそうだが、ぼくまで繋がらなかったそうだ。 女性専用に泊まることはできない。大型連休中の札幌は宿がほとんど満杯でほかを探すのは難しい。「これは大変だなぁ」と、ぼうっと困っていたところ、フロントの若者がオーナーに話をしてくれて、な

          夜の札幌で宿がない

          祖母の毒

          大好きな祖母がいた。 と言っても、父方の祖母だったので、小学校からは疎遠だった。ぼくの父と母は、ぼくが子どもの頃に離婚している。どうやら、嫁姑問題があったらしく(詳しくはしらない)、母がなんとなく辛そうだったので、大好きだった祖母にも自然と会わなくなった。 一昨年の一月に100歳で亡くなってしまったんだけれど、不思議なことに、最後に言葉を交わしたのはぼくだったらしい。祖母は長く病院で寝たきりになっていたし、とてもボケていたので、他の人はあまりお見舞いに来ていなかったのだろ