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映画鑑賞メモ2023

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2023年に見た映画(映画館・配信問わず)の感想メモ。舞台とかもあったりなかったり。
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記事一覧

客観的でいることの功罪などについて/『善き人』

 ただでさえ上映回数が少ない(映画館で公開してくれるだけ本当にありがたい話だが)なか、ど…

綿貫ちか
6か月前
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揺れる信仰、名誉、学問、愛について/『骨と十字架』

 みんなエゴイストで傲慢で、純粋で強固で一心で己の正義に盲目的だったというか。でも信仰と…

綿貫ちか
7か月前

安楽死と尊厳、遺されるものについて/『すべてうまくいきますように』

 相手を想うが故の相反する感情、まさしくタイトルのような祈りと願いの概念に弱いので、ラス…

綿貫ちか
8か月前

みんな、自分が見たいものを見て、信じたいものを信じて生きている/『怪物』

 めちゃくちゃ泣いた。開始10分ぐらいで既に泣いてたけど、物語の全体像が見えてくるにつれ、…

綿貫ちか
8か月前
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たどり着いた境地、舞い散る栄光/MUSICAL『ルードヴィヒ~Beethoven The Piano~』

 スクリーン上映されたものを鑑賞したので、映画枠としてカウント。  序盤でボロ泣きして、…

綿貫ちか
9か月前
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心の宿る先、映し出されるもの/『さらば、わが愛 覇王別姫』

 公開30周年、レスリー・チャンの没後20年という節目に再上映があったこと、今このタイミング…

綿貫ちか
9か月前
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眼差しの先に想いを馳せる/『CLOSE』

 感想っていうかもはや心の嗚咽なのでポエムにしかならない。逆立ちしたって理路整然となんて書けないし、映画観てるあいだずっと10秒おきぐらいに「永遠を壊したのは、僕」というキャッチコピーが頭の中をぐるぐるぐるぐる回り続けてた。  一心同体、お互いの呼吸さえ分かち合う二人の、微に入り細を穿つように繊細に積み上げられた永遠だからこそ、ひび割れていく決定的なその瞬間も分かってしまうんだよ……。  少しずつ揃わなくなっていく足並み、それでもひそかに「彼」を追いかける視線。  ばら

王子とプリンセスだからではなく、この二人の恋路だからこそ応援したい/『リトル・マ…

 みんなご存知『リトル・マーメイド』。  人魚姫は絵本を読んだぐらいでアニメ版を見たこと…

綿貫ちか
9か月前
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