仏検準一級・一級合格のために僕がした勉強

Bonjour ! なんだか最近になって、少しずつ寒さが身に染みてくるようになりましたね。私は趣味 ( le loisir ) で俳句を作っていますが、この季節になると自分でも意識せずに寂しい句を作ってしまうことが多いです。でもクリスマス ( le Noël ) が近くなるので、どこか心が弾む季節でもあります。

さて今週はいったん『異邦人』と『星の王子さま』の解説をお休みして、仏検/実用フランス語検定の話をしたいと思います。おそらく皆様の中には準一級はじめ秋の筆記試験を終えられたばかりの方も多いと思いますが、かくいう私も「もちろん」一級をすでに取得済みです(それも最優秀賞のエールフランス賞の候補にもノミネートされました)。そこで今回は、仏検一級を取得するまでに、私が続けてきた勉強法について軽くお話します。

一級、準一級の勉強法として私が実践したことは以下の通りです。

1・公式問題集をくり返し、ひたすら解きまくる。

私が使った問題集は、『仏検公式ガイドブック 傾向と対策』『仏検合格のための傾向と対策』の二種類です。いずれも駿河台出版社から刊行されています。

2・WEBでフランス語の新聞を読み、字数を決めて記事の内容を要約する。

Le MondeLe Figaro などのフランス語新聞をインターネットで検索し、一つか二つ好きな記事を決めてじっくりと精読します(ただし無料で読める記事は限られますので注意しましょう)。皆様もご存じの通り、仏検準一級と一級の筆記試験では長文の内容を要約する問題がありますが、私はこの対策として、まず読んだ記事の内容を字数を決めて要約し、ある程度勉強が進んだら実際の試験に合わせて自分で問題を作り、これも字数(30字から40字ぐらい)を決めて答えるといった勉強をしました。

3・リスニング対策として、フランス語のニュースを毎日聞く。

今でも、毎朝NHKBSで放送されるフランスの国営放送(F2)のニュースを副音声で聞いています。それもただ一度聞いて終わりにするのではなく、あらかじめこれを録画し、後で解らない箇所や聞き取れない部分が無くなるまで何度もくりかえし巻き戻して聞きます(ただ、インタビューの会話などは早口だったり訛りが強かったりする場合が多いので無理に理解しようとする必要はありません)。もちろん上記のものが王道ですが、他にもインターネットなどでフランス語のニュースの録画などが聞けるので皆様の好みに合わせてお選びください。スマホをお持ちの方は、『フランスのニュース』というアプリをインストールすると向こうのラジオ局が流す放送を聞くことが出来ますので、これもリスニングの教材にお使いください。

4 二次試験対策として、自分で時間とテーマを決めて「独りで」話す練習をする

二次試験のフランス語面接を想定した練習も欠かせません。あらかじめ毎日違うテーマを自分で決めて、準一級なら2分間 ( deux minutes ) 、一級なら3分間 ( trois minutes ) 時間を計り、その間にフランス語で自分の意見を論理的に話す訓練をします。フランス語ネイティブの人と話す機会があれば話は別ですが、そうでない場合がほとんどだと思いますので自分一人だけで声に出して論述 ( exposé ) をする訓練を続けなければなりません。スマホをお持ちの方はこれで自分の論述を録音し、後で聞いて語学的な間違いや改善点を探すとよいでしょう。出題されるテーマとしては、少子高齢化 ( le vieillissement de la population )、地球温暖化 ( le réchauffement climatique )、再生エネルギー( l'énergie renouvelable 原発再稼働についても問われるかも)、移民 ( l'immigration )、国際関係( la relation diplomatique 特に東アジア情勢は要チェック!)などが主だと思いますが、他にも人工知能 ( l'intelligence artificielle )新型コロナウィルスの問題に対しても答えられるようにしましょう。

以上の方法で勉強を毎日続けた結果、時間は掛かりましたが仏検一級を取得することが出来ました。人それぞれ合う方法は違うと思いますが、これから受験を考えられている方は参考にしていただけると幸いです。今後も折に触れて、仏検対策の話をしたいと考えています。À bientôt !

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