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エッセイ以上、小説未満。

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お題に参加したものなどです。
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記事一覧

『#私のこと好き?』なんて聞けなかった、という話。

「私のこと好き?」と聞けたことが、私にはない。記憶にある限り、ただの一度も。 そう聞きた…

新原わたり
3か月前
50

20字小説【小牧幸助文学賞】

こちらの企画に参加させて頂きます。 日頃エッセイばかり書いている私ですが、実はファンタジ…

新原わたり
6か月前
48

秋の夕暮れと高速道路、の話。【虎吉の交流部屋プチ企画】

【虎吉の交流部屋 プチ企画】に参加しています。 お題:「秋の思い出」 コンビニを出たら、…

新原わたり
6か月前
39

努力は実る…といいな、という話。【#虎吉の交流部屋プチ企画】

こちらの企画に参加しています。 お題:「実(みのり)」 久しぶりに友人のリオンに会った。 彼…

新原わたり
7か月前
39

少しで良い、この世界に「私」を覚えていて欲しかった。という話。

息をするために書いているような、そんな時期があった。 自分が今生きているのかどうか、感触…

新原わたり
7か月前
56

何のために卓上調味料がある、という話。

「甘ぇだのしょっぺぇだの、いちいち聞いてられるかっての!てめぇで何とかしろ、何のために卓…

新原わたり
7か月前
47

結婚11年、子供一人。夫のブツを見たことも触ったこともない、という話。

※完全にシモの話です。ご注意ください。 私は、夫のブツを見たことがない。 上半身を見ることは稀にあるが、下半身は前からも後ろからも見たことがなく、触ったことも一度もない。11年前から結婚していて、小学生の子供もいるのにだ。 セックスをしたことは勿論ある。ここ5年ほどはレスだし、元から頻度が高いわけではなかったが、まぁそれなりにしていた。 だが、ブツに関しては見たことも触ったこともない。あることは間違いないだろうし、子供が生まれた以上は機能も問題なさそうだが、観測できないの

我が家の優秀な猫の話。

我が家の猫は優秀である。 名は「オセロ」。アメリカンショートヘアに似た顔立ちをしていて、…

新原わたり
8か月前
65

夫に「死ね」と叫んだ日、の話。

私の普段の思考の中で、他人に対する罵倒として「死ね」という単語は出てこない。 だが人生で…

新原わたり
8か月前
107

「自分にしか出来ない仕事」はあっちゃいけないんだ、という話。

システムエンジニア時代の最後、「仕事を辞めよう」と思った瞬間の事は、今でもよく覚えている…

新原わたり
9か月前
26

毒親だった私の母は、なぜ「いい人」になったか、という話。

私の母は過干渉・過保護・モラハラ系の毒親で、でも私以外の人に対しては、非の打ちどころのな…

新原わたり
9か月前
64

詩:ファスナー

噛み合わせの悪いファスナーを 無理矢理引き上げて閉じたような 居心地の悪い沈黙はすぐに…

新原わたり
9か月前
26

自費出版詐欺(?)に引っかかった義祖母の話。

むかしむかし、この世界にamazonもkindleもなかった頃。 ある所に、一人のご婦人がおりました…

新原わたり
9か月前
23

一番近くて遠かった従兄弟の話。

※自死の話です。ご注意ください。 その従兄弟の名前を、ここでは「カケル」としておく。 本当はもっと別の、とてもいい名前だった。伸びやかで、未来への希望に満ちた彼の名前は、語感だけで意味のない名前を持つ私には、とても眩しく見えた。 カケルの父親は私の叔父で、私と同い年のカケルが生まれた直後にカケル達母子を捨てる形で離婚していた。お母さんに引き取られたカケルと私が初めて会ったのは、中学校の入学のタイミングだった。 母から聞いた名前を頼りに探し当てたカケルは、当時からチビだっ