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#推し短歌①羽生結弦選手

君の背に時空が 指先に音が 見えた氷上 SEIMEIの舞


はい。ちょっとこう個人的に、3次元の人間の「推し」を語るのは非常に照れるというか恥ずかしいんですが、「#推し短歌」に参加したい!と思った以上はもう、この方は外せない。というわけでフィギュアスケート:羽生結弦選手への推し短歌です。
今となっては「選手」でなく「さん」とお呼びするべきなのかもしれないのですが、畏れ多すぎるせいか、どうも私の脳内で「さん」呼び出来ないので「選手」と記載しております。スルーして頂ければ幸いです。

短歌は2015年のNHK杯のSEIMEIの感想で、射貫くような世界観も、吸い付くような美しさも圧倒的でしたが、「楽器演奏するみたいに滑る人だな…!!」と特にそこが非常に衝撃でした。フィギュアスケートの演技にあそこまで「音楽」を感じたのは、後にも先にもあのシーズンの羽生選手だけかもしれない。

私が息子を産んだのは2014年の1月でして、初めての新生児育児に目を回し始めた頃、ちょうどソチオリンピックが開催されていました。
日頃あまりオリンピックも興味がない方なので「フーン」レベルだったんですが、息子が低体重児だったこともあって授乳がなかなかうまくいかず、息子に授乳した後にミルクor冷凍母乳を哺乳瓶で飲ませて、寝かしつけて、その後改めて搾乳する、という工程が必要で、あれこれしながら深夜にTV眺めてる日が結構ありまして、生まれて初めて「オリンピックを毎日見る」という状態になっていました。

で、元々フィギュアスケートは多少の興味があったので、ほほー、って感じで当社比では真面目に見てたんですが。
ある日、羽生選手の演技を見てガチで鳥肌立った訳です。

ヤバい。凄い。語彙力なくなるヤバさ。
ちょっと待って何?何が起こってるの??
こういうもんだったっけ男子フィギュアって!?しかも演技終わった後、めっちゃ可愛くない!?
ナニコレ、10代男子ってこんな可愛いの?え、今のちっこい息子も、育ったらその内こういう風になる!?(※個人差があります)

そういう訳で、まぁ当時のスポーツニュースは連日、羽生選手一色だったと思うんですが、それに順当に染まって、気付けばすっかりファンになっていたという。

それまでバンドのファンだったことはあっても、特定の個人のファンになるという経験が全くなかった私は、その推し心をどう扱ったらいいものか非常に戸惑っていたのですが、とりあえずファイテンのネックレスとか写真集とかDVDとかフィギュアスケートのムック本とかを買いあさり、クリアファイルがもらえると聞いてはガーナの板チョコを大量に買い、アイスショーのチケットが当たると聞いてはドラッグストアのレシートを集め、という感じで、日々羽生選手の情報を漁ることに情熱を傾けて当時を過ごしておりました。

息子が3歳ぐらいまでの間、私は恐らく産後・育児うつと過眠症を発症している状態で、生きるのが本当に嫌になっていたのですが、あの暗黒の時期を何とか乗り越えられたのは、羽生選手のお陰でもあると思っています。

最近、羽生選手の結婚を知った母や夫に「羽生君、結婚したんだってね~?大丈夫~?」などとニヤニヤしながら聞かれて内心イラっとしたのは内緒です。
大丈夫です。ご結婚おめでとうございます、心よりお祝い申し上げます。
ファンとして、羽生選手の幸せを祈ることが出来ること、それそのものが幸福なのです。……大丈夫です、大丈夫なんだってば!!

えー、そういう訳で、推し短歌の第一弾でした。
いくつ投稿するかは未定ですが、第二弾は私らしく、推しのゲームで参ります。

#推し短歌


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