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#32 速度感

コロナに対するワクチンの接種が始まっている。僕のところにも市からの案内と職域接種の案内が来ている。それぞれファイザーとモデルナなので、どうするか迷っている。

ワクチンの供給に関しては職域接種の募集を急遽止めたことへの批判や、市町村向けに数が足りないなどの問題も出てきてはいる。

しかし、これらは全体の速度を上げる為に避けては通れないことだろう。100%の対策を練り上げてからではコロナの蔓延を防げない。やってみないと課題が出てこない問題を積極的に取り組んだ姿勢は評価すべきである。

一方で、急ぎ過ぎで失敗しているように見える案件もある。大学入学共通テストの記述式がまた見送られようとしている。僕ら大学の人間としては無理だろう、と思っていたので「やはり」という感想しかない。無理だろう、の背景は誰が採点基準を作って誰が採点するのか、という点だ。試験の参画校に依頼が来たら利用しない大学も増えそうである。試しにやってみて問題を洗い出そう、という程、気軽に大学受験を扱えないということか。

さて、もう一件、アメリカザリガニの特定外来生物指定を見送った問題について。過去にこのNOTEでも軽く(?)批判してみたが、潮目が変わってきた。なんと指定の方向で再度話が持ち上がり、早ければ2023年から規制されるとのことである。こいつらは小学校で身近な生物の代表として教材にもされている。それが持ち歩けば罰せられる世になるのであれば、何かを根幹から変えざるを得ない。

以前に、社会混乱を怖がっているようじゃ問題解決にならないと書いてしまった手前、それをひっくり返して、「いや時期尚早だ」と言うのは非常にカッコ悪い。ここは腹をくくって僕なりにアメリカザリガニを日本から無くしていく為の何かをしようではないか。丁度、興味を持っている学生もいるし。この問題は引き続き注視していきたい。

(2021/7/7)

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