待ちに待ったホーム開幕戦！ しかし…

　横浜F・マリノスは3月1日に行われる明治安田J1リーグ第2節でアビスパ福岡と対戦する。

　今季はすでにAFCチャンピオンズリーグ（ACL）でホームゲームを開催しているが、リーグ戦では今節がマリノスにとってホーム開幕戦となる。しかし、いきなり大ピンチだ。クラブ関係者によれば、2月28日の午前中時点で福岡戦のチケット発券枚数が約1万8000枚にとどまっているという。

　過去の記録を参照すると、コロナ禍だった2021年と2022年を除いてマリノスではホーム開幕戦の入場者数が2万人を切ったことがない。浦和レッズを日産スタジアムに迎えた2023シーズン第2節の入場者は3万4035人だった。

　今回の福岡戦は平日夜の開催で、遠方のアウェイチームが相手。さらに直近のリーグ戦が、アウェイとはいえ国立競技場での東京ヴェルディ戦という大きな注目を集める一戦だったことの反動もチケット発券枚数の低迷に影響しているかもしれない。

　だが、勝利のためにはマリノスファミリーの力が不可欠。より多くのファン・サポーターが来場することで、ピッチ上の選手たちのエナジーは110％にも120％にも膨れ上がる。昨季J1得点王に輝いたアンデルソン・ロペスも「ファン・サポーターの皆さんは我々に本当に大きな力を与えてくれます」と述べ、スタジアム観戦を迷っている人々に福岡戦への来場を呼びかけた。

「この試合がどれだけ大事か、ファン・サポーターの皆さんはわかっているはずです。我々選手は日産スタジアムにファン・サポーターがたくさん来ると、大きな力を発揮できるし、気持ちよくプレーできます。金曜日の夜ですが、多くのファン・サポーターの皆さんが来場してくれるのを楽しみにしているので、ぜひ足を運んでください！」

絆こそ強さ「たくさんのサポーターの前でプレーできれば…」

　ロペスにとって福岡は“因縁の相手”であり、キャリアで最も多くのゴールを奪ってきた相手でもある。現在、対福岡3試合連続ゴール中で、昨季はホームでもアウェイでも2点ずつ奪ってマリノスを勝利に導いた。本人には「特別に相性がいい感覚はない」というが、福岡と対戦する際は他の試合よりも明らかにパフォーマンスがよく、別格のプレーを披露する。

　マリノスのファン・サポーターが日産スタジアムのスタンドを埋め尽くせば、今回もロペスが福岡のゴールを陥れてチームを勝利に導く勇姿を見られるはずだ。

「福岡を相手にしている時は、すごくハードな難しい試合になります。守備が非常に堅く、力強い選手が揃っているので、すごく難しい展開になることを想定しています。ただ、我々のホームで対戦しますし、マリノスはホームで強い。たくさんのファン・サポーターの前でプレーできればさらに強くなれるので、金曜日の試合も勝利できると思っています」

　マリノスと福岡はリーグ戦で通算22回対戦し、マリノスが19勝、福岡は3勝、引き分け2回という成績が残っている。ホームでは一度も負けたことがなく、昨季まで5連勝と相性はいい。それでも近年の福岡は堅守を武器としており、全く侮れない相手だ。絆こそ強さ。勝利の確率を上げるには、ファン・サポーターの声援による力が必要だ。

　ACL決勝トーナメントなど重要な試合が目白押しな3月以降の連戦に向けて勢いをつけるためにも、絶対に勝っておきたい。ロペスのゴールとともに、より多くのマリノスファミリーと勝利を分かち合えるだろうか。ホーム開幕戦となる福岡戦は日産スタジアムで3月1日の19時キックオフ予定だ。

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マリノスOB 大津祐樹さん来場！

18時頃、ホームゴール裏でマリノスのファン・サポーターに挨拶をする予定。

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