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6/10(sat) Beadroads 25周年記念ワンマン カウントダウン! あと6日!

結成25周年ということで、カウントダウンしながら色々と昔のことを振り返るこのコーナー。今日は、2nd ALBUM 「Life is good」について

2008年リリース。このアルバムも、ベーシックは小淵沢の「星と虹レコーディングスタジオ」で録音された。この頃になると、コンピューターベースの録音が主流になり、Protoolsで録音している。
ただ、当時のMacはもう本当になんというか、愛憎入り交じるコンピュータで、フリーズと再起動の嵐だったのでやはり大変だった。

小淵沢のコントロールルーム。
Keyダビング
ドラムブース。


ただ、リリース後に、とある大きなスタジオのレコーディングエンジニアさんにものすごく音を褒めてもらって、その後、そのエンジニアさんがディレクターとなる作品で小淵沢に赴いて自分がエンジニアリングをすることになるのだから、なんだかとても良い質感なのは間違いない。

南アルプスが見えるスタジオ。

当時は代々木公園の脇の道で、友達のバンドと一緒に機材を持ち寄ってストリートライブを頻繁にやっていた。そこで出会った人たちも多い。
あまりにもバンドが増えて、最終的には警察の出動により全く演奏できなくなるのだけれど。
その思い出の中から「路の上」という曲が生まれたし、ジャケット写真も代々木公園の横断歩道をアビーロードに見立てたものになっている。人がうつらないように早朝の撮影にしたのだけれど、結構たくさんトラックが停まっていたりして、最終的にはデジタル技術でデザイナーの村手さんが全部消して綺麗にしてくれた。今でこそPhotoshopで簡単にできるけど、当時これだけ綺麗に消すには、かなりの労力と腕前が必要だったのではないだろうか。今更ながらありがとう…
ベースを何曲か弾いてくれている大学時代の同級生のSくんが歩道橋の上から撮影してくれている。

ストリートの頃。

ベーシストがなかなか定まらないバンドだったが、レコーディングの途中から新メンバーが加入した。斉藤スグルである。

その頃は恵比寿にあるリハーサルスタジオで練習を繰り返していたのだけれど、初めてスグルとリハーサルに入った日のことはよく覚えている。
スタジオの入り口がわかりにくいので、道に出て待っていたのだが、ちょっと遠くをベースを背負って何度もふらふらと行き来する不審な男がいた。まさかあいつじゃないだろうなと思っていたら、それが斉藤スグルだった。スタジオに入る前にロビーで雑談している途中で、おもむろにカバンから肉まんを取り出して食べ始めた。初対面である。相当変な奴だなと思ったのだけれど、パーマネントで所属してくれるメンバーを喉から手が出るほど欲していた我々は、一緒に歩いて行くことにした。

音に関していうと、「エイム」の冒頭の不思議なストリングスは、曲の途中に出てくるストリングスのフレーズを一度カセットMTRに録音して逆回転させたもの。
ミックスもマスタリングも、この作品は自分で行った。今聴き返しても、とても好きな質感だ。

この頃のコジマ。
この頃のあつこ。

都内でのダビング中に、アルバムタイトルを考えていて、スグルが持ってきていたバックパックに、“Life is good”と書いてあった。みんななぜかこの言葉が頭に残っていて、そのままアルバムタイトルになった。なんだか色々と面倒なことは多いけど、そうだよな、人生って基本的には良いものだよな。そんな意味のタイトルである。

写真発見。

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