タクシー運転手の逆襲、運転手によるUberアルゴリズムのハック

Uberの運転手が同社のダイナミックプライシングのアルゴリズムを逆手にとって、「談合」して価格の釣り上げていたというニュースが話題だ。

レーガン国際空港(ロナルド・レーガン・ワシントン・ナショナル空港)でUber運転手がアルゴリズムで決まる運賃を人工的に操作して値上げを起こしていたとABCが報道したのだ。報道のあとUberは大慌てで運賃の上昇率に一定の制限を設けるなどの対策を実施したという。

Uber運転手が天才の考えたアルゴリズムに一本

Uberのアルゴリズムは経済学やコンピューターサイエンスのPhDなどの超インテリ集団が寄ってたかって作り上げたものだけに、それに比べれば学歴的には見劣るであろうUber運転手がそのアルゴリズムの欠陥をみつけて一本とったということになる。ではどうやったのか?手法はある意味非常に古典的で、互いに示し合わせたのだ。
ABCの報道によるとUber運転手は同時に示し合わせてアプリのon/offを切り替えることで価格を意図的に引き上げさせることに成功させたという。ABCによるとこのテクニックを使って、10ドルから20ドルの乗車料金を2倍にできることを確認。車の運転だけでなく価格の「操縦」も行なっていた運転手の言い分は「本当はやりたくないが、何年にもわたるUberによる報酬の引き下げでやらざるを得ない」だ。

ダイナミックプライシング逆手に

ダイナミックプライシング(DP)が普及するにともなって、このUberの件に限らず、DPを逆手に賢くプラットフォームサービスを利用するための武器と知恵のニーズが高まっている。今後もプラットフォーマーのDPを逆手にとる事例やサービスがどんどんでてきていたちごっこになるのではないかと想像している。

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