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#東京 #立憲民主党 #松尾明弘さん面会ルポ

面会日:2021年9月21日 13:00~14:00
担当:徳田悠希、本間のどか、高橋悠太、住田奈津子(オンライン)
ルポ作成者:徳田悠希

議員会館にて、立憲民主党衆院議員(東京比例代表)の松尾明弘さんと面会しました。 3回目となる議員ご本人との面会です。

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松尾明弘さんの回答

① 核兵器の廃絶を目指すべきだとお考えですか?

もちろん目指すべきだ。全員ではないかもしれないが、国会議員の究極の目標は世界平和。

② 今年の1月22日に核兵器禁止条約が発効しましたが、議員個人として、核兵器禁止条約に賛同していますか?

個人としては賛成。政党や政府としては、発言する立場にないが、一個人としては批准すべきだ。

③ 現在日本政府は、核兵器禁止条約に署名しない意向を表明していますが、日本は核兵器禁止条約を批准すべきだと思いますか?

批准すべきだ。
(政府に対しては)批准すればいいのになと思いながら見ている。参加しない理由として、東アジアの情勢などを挙げているが、それを解消する努力をしているのか疑問だ。批准をするべくやるべきことをやる、というのが政府の外交努力なのでは、と思う。ただ批准しない、あるいは条約に頭ごなしに反対するのは無責任だと思う。

④どのような条件のもとならば、日本は核兵器禁止条約に署名・批准することができるとお考えですか?また、署名・批准に至らない障壁となっていることはなんですか。

現在、政府が障壁としているのは東アジアの安全保障環境に対する危機意識であると考えている。
日本が署名・批准するためには、やはり政権交代が手っ取り早いと思う。また、世論が高まれば、政治家個人の政治信念と世論のバランスを考えて動くだろう。

日本が批准する意義

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本間)日本が核兵器禁止条約へ批准することの意義は何だとお考えですか?

日本が批准したからと言って、すぐに核兵器廃絶が進むものではないだろう。しかし、日本は唯一の戦争被爆国であるからこそ、意義がある。


橋渡しとは

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本間)日本政府が橋渡し役を務めるためには、非核保有国側の意見も聞くべきだと思うのですが、核禁条約の締約国会議へのオブザーバー参加という選択肢が国会議員の中でも議論されていますが、いかがですか?

党の方針としては賛同しているのでそれに従う。野党としてできることは限られている。政権交代が望ましい。核廃絶に向けてもっとやるべきことがある。核兵器禁止条約への批准は、政権交代をする方が、東アジアの情勢を改善するより5倍は早いとも思う。
核兵器を無くす方向に向けて何らかのアクションをするなら、核保有国、非保有国の橋渡しではなくて、核保有国同士での協議が必要なのではないか。そこに、必要であれば、日本が仲立ちをすることができる。


世論について

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本間)世論調査では、国民の70%以上が核兵器禁止条約に批准すべきという結果が出ています。しかし議員ウォッチによると、国会議員の28%(9月21日現在)しか賛同しておらず、世論との乖離があると思うのですが。

必ずしも世の中の人は、核兵器廃絶を第一に考えているわけではない。生活が混入し、他に優先順位が高いものがある。そのギャップが、28%と70%に表れているのではないか。また、残りの70%も表立って、核武装を主張しているわけではないだろう。
国会議員も7割は批准したいと考えてるかもしれないが、政府が批准しないといっているから、与党議員は、表明しにくいだろう。それがいいか悪いかは別にして、そういうスタンスをとるのは理解できる。


徳田)一方で、立憲民主党は約75%が条約に賛同しており、世論の声に近いと感じています。実際には、政党の中で、どれくらいの議論があるのでしょう?また松尾さんとして党の中でどのような働きかけをしたいとお考えですか?

むしろ、立憲は75%しかいないのか、という感触。核兵器禁止条約に反対する声をあまり聞いたことない。誰がそのようなことを言っているのだろうと、ピンとこない。説得すべき人・箇所が思いつかず、頑張りどころがわからない、というのが正直なところだ。賛同していないという人が分かれば、そこに乗り込みたいくらいだ。説得していくしかない。
政権が変わっても、具体的な状況は変わらないことをきちんと受け止め、粛々と議論は進めていく。

核抑止について

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高橋)核抑止についてはどうお考えですか?

今抑止によってバランスが取れているが、それを全部否定するわけにはいかない。少しずつ減らしていかなければ、現実的ではない。全体的に減らして、最終的には0にするというのが具体的な廃絶への道筋なんだろう。
核抑止があることと、禁止条約に批准しないことはイコールではない。
将来的には、抑止をなくしていくという意思を示すために、参加することもできる。


ICAN議員誓約

最後に、「自国の核兵器禁止条約参加のために努力する」旨を宣言する「ICAN議員誓約」にサインしてくださいました!

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学生がやっているというのも含め、面白そうだな、と思い、面会に応じてくださったそう!「安保は専門ではないが、方向性など自分の考えが明確にある気さくな人だな」(徳田)と感じました。

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