【連作短歌】芒果色の日曜日
太陽の汁が滴るマンゴーの果肉に花のような歯形を
クリームの白を掬えばスプーンが踊りはじめるきらきらワルツ
シャーベットしゃりしゃり恋に墜ちるときこめかみを突くちいさな芽吹き
蜜色のゼリーそれよりクリームの泡にまみれて溺れたいのに
ひとくちが遠い記憶になるまでを太陽の舌先でなぞって
ひとりパフェひとりで終える日曜の夢の際(きわ)までマンゴーが降る
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