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一年前の11月の、朝日新聞と日経新聞を、古紙回収に出す前に、ひと月分全部、一気読みしたら、今、現在のこととすごく関係がある記事がたくさんあって面白かった。維新のこの一年とコロナ対策のこと、温暖化対策のこと、眞子さまと少子化問題、いろいろ考えた。

 恒例の、古新聞、古紙回収・トイレットペーパーと交換する前に一気読み。かなりサボっていたために、なんと、一年前の11月の、朝日新聞と日経新聞を読みました。いやー、忘れてるね。一年前のこと。しかし、今の、今月の、今進行していることとものすごく関係深い一年前の様々な「古いニュース」。テーマがたくさんあるので、超・長文になると思うが、書いていく。


今日 書くテーマは


①維新の一年前から今回総選挙にかけて起きた「ストックホルム症候群」
②ところで菅さんて、なんでやめたんだっけ
③地球温暖化、COP26から遡る一年前とテレビドラマ「日本沈没」
④眞子様小室圭さんの一年前記事を読んで考えた「少子化」問題。


維新の一年前から今回総選挙にかけて起きた「ストックホルム症候群」


一昨日の総選挙で、一人勝ちをした維新だが、一年前の11月1日に大阪都構想の住民投票が実施され、僅差で否決された。松井大阪市長は任期満了後の引退を発表。11月2日の日経新聞では一面トップの記事をこう締めくくっている。「今後、国会に議席を持つ日本維新の会の存在感低下は避けられそうにない。」二面では衆院選への影響を分析しているが、維新には悲観的、都構想に反対した立憲や共産に有利に働くと書いているが、未来を予測するのは、難しいことだと、つくづく思うね。
 ところで、コロナはこの時期どうなっていたかというと、夏の第二波が収まって、GO TOを大規模に実施したら、第三波が起き始めて11月半ばに第二波を上回る規模に感染拡大し、特にひどい大阪、北海道がGO TOから離脱した。まだ変異株ではなく、初めの株のぶり返しだった。ワクチンは、米英で、やっと実用化され、この月の末あたりに、接種開始予定、というニュースが出た程度。
 興味深いのは、大阪は第二波までは全国他地区と比較して、それほど決定的にひどい感染状況ではなくて、第三波以降に、ひどい医療崩壊を起こす。つまり、イソジンとか雨合羽とかの維新の失態はすでに起きているのだが、本格的に維新の医療・保健行政の失敗で、自宅療養というか放置せざるをない人が大量に出て、死者が全国でダントツに多くなるのはこれからなのだ。そうだったら、維新の人気は都構想敗北以降の一年で、もっと低下凋落してもおかしくなさそうなのだが。しかし、極端にひどい状態をともに乗り切った同志、そのリーダーみたいに、吉村さんはじめ維新の政治家のことを感じてしまったみたいだな、大阪府民。ストックホルム症候群(誘拐人質事件で、人質になった女性が、犯人に恋愛感情を抱いてしまうという心理学的現象)が、集団的に起きたと考えるのが正しいと思うのだよな。


②ところで菅さんて、なんでやめたんだっけ

 9月半ばに菅政権が誕生し、ご祝儀相場の高支持率はじわじわ落ちてきているが、政治ネタは、学術会議問題と、桜を見る会の蒸し返し。まだ東京五輪をどうする、という話もほとんどないし、GOTOはまずい、という話も月半ばから出てくるので、11月初めの段階ではそれほど問題になっていない。週刊誌見出しには「東京五輪後に、菅首相、本格政権を狙う」みたいなことが書いてある。まさか、東京五輪後に退陣するとは、この時期、誰も思っていなかったのである。


 しかし、岸田政権になって、自民が単独過半数、自公で安定多数を取る結果になってみると、つい二か月前のことなのに、「あれ、菅さんって、なんで辞任しなければいけなくなったんだっけ」って分からなくなる。あれは五輪後の第五波感染爆発で、東京まで医療崩壊、自宅待機で死ぬ人が出たことの責任が菅さんにある、それなのに有効な対策も打てないし、きちんとした国民への語りかけもできないから、だったよね。たしか。うーん、なんか、記憶があいまいになるなあ。


 11月3日はアメリカ大統領選。11月4日の紙面ではバイデン優勢、となっているのだが、この後、トランプがゴネまくり、11月月内では、まだ「バイデン、勝っているのだけれど、まだ政権引き継ぎも、就任式もできる状態になっていない」という、うやむや状態。バイデン政権になって外交や経済や米中関係や、いろいろがどう変化するかの分析記事はたくさん出ているのに、選挙結果が確定していないという、異例の事態の11月であった。まだあの、連邦議会トランプ支持者暴徒化事件は起きていないのだな、11月には。あれはいつのことなんだっけ。記憶がはっきりしない。

③地球温暖化、COP26から遡る一年前とテレビドラマ「日本沈没」


 新聞読みなおしをしながら、CNNとBBCをテレビで流していたのだが、COP26のニュースしかやっていない。地球温暖化関連の記事は、もちろん、昨年11月の新聞記事にもすごくたくさん出ている。電気自動車、中国産の海外への輸出が本格化、とか、まあいろいろある。東芝が石炭火力発電から撤退、というのも、今回のCOP26に直結する話だが、その直後に、11月18日の一面トップ記事が「CO2地下貯留で連携 実質ゼロへ有力手段」おお、CCSだ。東芝子会社がっていう話だが。今回のCOP26でも、日本は火力発電を維持しつつ、実質排出ゼロにしていく切り札として、このCCSを強調しているのだがな。


 そして、これ、今、日曜劇場「日本沈没」で、主人公環境省官僚・小栗旬が推進する地下から二酸化炭素を出さない新燃料を掘り出すプロジェクトが、しかし日本沈没の原因になってしまうというCOMS Celstec Origin Mining SysteSystem「9000mの岩盤のスキマに存在するCO2を出さないエネルギー物質Celstecをパイプを通して抽出する」CCSはこれのモデルになっているのだな。仲村トオル演じる首相が、COPで日本の温暖化対策切り札として訴求するわけだ。これも現実と全く同じ。

 その先がもっとこわい。ドラマでは香川照之演じるマッドサイエンティスト田所博士が、COMSが原因で関東が沈没するぞと予言予測したら当たってしまう、という展開なのだが、現実には、石田昭というマッドサイエンティストが、CSSの大規模実験プラントがある苫小牧で5年以内に大人が起きるぞと2016年に予言予測したら、2018年に大地震が実際起きちゃったという、事実に基づいちゃっているのだな。という「COP26とCCSと日本沈没ドラマ」というのを予告するような記事が、一年前の日経新聞一面にバーンと載っているのである。

④眞子様小室圭さんの一年前記事を読んで考えた「少子化」問題。


 今日、いちばん書きたいのは、眞子様の一年前、という話。いや、この件については前にも書いた通り、「人の恋路を邪魔するやつは、犬に食われて死んじまえ」というのが私のスタンスなので、そのこと自体ではなく、その記事を読みながら、「少子化問題」についてあれこれ考えた、ということを書きます。

 まずは秋篠宮殿下が皇位継承権第一位になったことを示す「秋篠宮さま、立皇嗣の礼  皇室の予定11月2日~8日」という記事があり、次に11月14日に〈結婚延期2年余 対話重ね 視点 眞子さま強い意思「必要な選択」〉として、眞子様のお気持ち全文と解説記事が朝日新聞社会面に載っていた。


 それを見て、そうか、一年前の時点で、もう二年も延期だったんだな。今年、結婚のときに眞子さま、30歳っていってたもんな、と思ったわけだ。


 その上、つい先日、小室圭さんのニューヨーク州弁護士不合格ニュースに対して、評論家の八幡和郎氏(ずっと、結婚に反対の論陣を先頭にたって張っていた)が、「合格発表があってから結婚すればいいものを」とFacebookに投稿していたのを読んで、あれこれ思うことがあるので、書きます。


 ※少子化問題について書くと、子どもが欲しいのに出来ないで苦しんでいる人を傷つける、という批判がかならずありますが、疾患疾病により不妊に悩む人は、それはお気の毒ですが、そういう方は、社会制度社会通念とは関係なく、ある比率で出てしまいます。しかし、単純に、結婚年齢が高くなり、出産しようという状況になるのが30代半ば近くになるという、単純に高齢化により不妊に苦しむ人は、社会通念と社会制度を変えることで、減らすことができます。そのことについて書くので、「誰かを傷つけるため」に書いているのではなく、苦しむ人を減らすために書いているので、その点、ご理解ください。


 まず、25歳過ぎから、「はやく結婚したい」と思っていた女性が、30歳まで結婚できない、その五年間というものが、「生物学的に」どれくらい深刻な5年間か、ということを、少子化が日本の最大の問題だというならば、みんな、本当に、真剣に考えた方が良い。眞子様が小室さんと子供を持つ気があるかどうかは知らないから、一般論としてね。本人が、あるいはパートナー男性が、まだ一人前じゃないから、結婚は早い、子どもを持つのは早い、それが常識だと思っている限り、少子化は止まりません。その考え。間違っています。そのことについて書きます。


 日本生殖医学会のHPから。

「具体的には、不妊の頻度は25歳~29歳では8.9%、30~34歳では14.6%、35~39歳21.9%、40~44歳では28.9%と報告されており、30歳から不妊症が増加、つまり自然に妊娠する確率が減っていることがわかります。」


 医学的事実だからね。だから、25歳くらいから結婚したがっていた人を「周囲の事情が」とか「相手が一人前でないから」とかいって、30歳まで結婚させないということが、もし、そのカップルが、結婚したら子供が欲しいなあ、と思っていたとしたら、犯罪的なことだということに、みんな気づけ。なぜそのことを批判しないのだろう。


 これは少子化問題についていろいろ繰り返し書いてきたことだけれど、人生でやることの順序の中で、「子供を産む」ということだけは、生物学的、医学的な事実として最適な年齢の幅が極めて狭く限定されていて動かせないので、他の事、キャリアプランとかなんとか「仕事として一人前がどうか」なんていうのは、それに合わせて融通を利かせるように、社会通念も、社会制度も変えなければ、少子化なんて止まるわけがないのだよ。


 欧米では、学生で結婚して出産して、そののちに子育てしながら資格を取ったりキャリア形成していく人は、普通の人から、国や企業のトップになるような人にだってものすごくたくさんいる。当たり前じゃんね。ルース・ベイダー・ギンズバーグ、アメリカで女性初の最高裁判事になった人も、大学卒業後すぐ結婚して、ロースクールに通っている間に出産、育児しながら、というキャリアだったよな。夫も同級生だから、学生結婚、学生時代に出産育児を二人で協力してやったんだよな。


 一人前に資格を取ってキャリアアップしてからじゃないと、結婚しちゃだめ、子ども作っちゃだめ、みたいなことを言ってるから、それが正しいと、若い人も思い込んでいるし、大人もそれを押し付けるから、そんなことでは、少子化は止まるわけがない。保育所がとか産休育休が、とかいうことで解決するわけないじゃんね。バカなのか。バカなんだと思う、少子化対策の議論をしている人たち。全ての人が結婚するわけでも出産するわけでもない以上、出産育児する気のあるカップルが、三人以上、産まないと、少子化は止まりません。三人、高い確率で出産するためには、一人目産み始め年齢が20代半ばまででないと、難しい。

 そうであっても、女性がキャリア形成に不利にならない、男性がそのパートナーとしての若い年齢であっても結婚でき、育児に参加でき、経済的にも負担なく育児ができる、そういう社会通念と社会制度設計にしなければ、少子化は止まりません。人口減少は止まりません。断言。


 なので、小室圭さんが弁護士不合格で何浪かして、非正規補助職的な働きしかできないうちに、子どもができちゃって、眞子さまも、美術学芸員はお休みしなくちゃならななくなって、それでもなんだか楽しそうに出産育児を二人でして、みたいなことになればいいのになあ、と勝手に思う。そうすると、八幡氏みたいな、保守的な、古臭い頭の日本人が無責任だとかなんとかギャースカ文句を言えばいいと思う。そういう考えだから、日本の少子化は止まらないのである。半人前同志が結婚して、未熟でも若いから、赤ちゃんポコポコ作って、周囲からは心配させたり批判されたりしながら、そんなことは気にしないで、幸せそうに楽しそうに子育てするところを見せてくれないかなあ。


 ちなみに私の妻の人生結果としてそうなったプランは、25歳までに医師免許を取り、25歳から50歳まで医師はしないで6人子供を産んで育て、50歳から医師として働き始め、75歳まで医者をやる予定、25年ずつ「学ぶ」「子供を産み育てる」「働く」を、はっきり分けちゃうという、おそらく、日本全国にも例がないと思われる極端な人生プランになっています。そういうのだって、ありといえば、ありなんだから。そして、はじめの子供ができたとき、私は会社を辞めちゃって、プータローだから、子どもが生まれる10日前に電通やめて、無職、資格なし、ただのプータローだから、小室圭さんより、もっと全然無責任な25歳でした。


 我が家の子供たちには、学生結婚、学生出産、全然OKだからねって言ってあるが、なかなかそうはならないなあ。本当にそれがいいと思っているのだが。

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