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遡上

80年代、90年代を生きてみたかった
その時代の青春は何かを通して感じて、想像することしか出来ないから

僕らは今、スマホ一つで好きな音楽や映画を共有出来てしまう。すごく便利で手っ取り早い。

けど、学校で面と向かって話して自分の紡いだ言葉や声色で自己をしっかりと表現して好きなアーティストの話で弾んだ会話の最後にカセットテープやCDの貸し借りって口実とも取れるこの先の繋がりを確保出来て、学校の中でも二人の秘密を共有してる気分になれそうな。

貸し借りする度にCDのケースに手紙を挟んで筆談みたいなのも憧れるけれど字が下手な僕はLINEに救われています。

生活のすぐ側にいつもラジオがあったのってどんな感覚なのだろうか。

好きなハガキ職人とかラジオパーソナリティとか僕にもいたのかな。

テスト期間に机に齧り付いて勉強している時もラジオから不意に聴こえてきた曲に興味を持ってその曲の影響を受けて、選択を変えて、人生が変わったり変えられなかったりしたのかな。

スマホも歌詞カードも無いから聴き取り辛い部分の歌詞は学校で友達と答え合わせして盛り上がったりくだらない言い争いに発展したりとかするのかな。

クレヨンしんちゃんのオトナ帝国って昭和を生きた人と平成生まれの僕とでは見え方がきっと違う。

令和になった今、平成を舞台にしたオトナ帝国も制作してもらえるとすごく嬉しいです。

もし僕が結婚して子供が産まれたら言って貰えるのかな。

パパの世代はイヤホンが有線なのがいいよね。
好きな子と曲を聴く時に物理的に縮まったあの距離感も今じゃあり得ないから。なんて羨ましがられたい。


やっぱり服も音楽もライフスタイルも古い物好きな僕にとって過去のあらゆる物が憧れの対象で、ワクワクして、ドキドキして少し寂しい。



僕の目が黒いうちにタイムマシンが完成しますように。

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