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好きなものを続けるかどうか迷っている人へ

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何を思ったのか、星野源さんの「蘇える変態」を読み、コラム毎に書きたいことを書いていくという変態のようなことをやっています。
今回は4つ目のコラム“マンガとアニメ”です。
今回のコラム、今までの3つのコラムとは雰囲気が少し違います。シリアスよりの内容になっています。(僕がそう感じるだけ)

「蘇える変態」という本は2014年5月9日出版で、「GINZA」2012年5月号〜2013年2月号、6〜7月号に掲載された「銀座鉄道の夜」にというエッセイをもとに大幅に加筆・訂正した内容とのことです。

2019年9月3日に文庫版が出ました。

前回のnoteはこちら

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 犯罪以外で道を踏み外したと感じるおおかたのことは、踏み外したのではなく、自分が「真っすぐだと感じる道」と社会や環境が指し示す「真っすぐな道」がただ違うというだけだ。世間が「あんた曲がった考え方をしてるね」と言う時は大抵、思考が曲がっているのではなく自分の中の「真っすぐの考え」が周りの「真っすぐの考え」とズレているだけなのだ。

今回のコラムで1番印象に残っている言葉が↑↑↑です。
このコラムはマンガとアニメが好きな星野源が、"マンガとアニメのやめられなさ"について考え、アナロジー思考を駆使して読者にアドバイスを送る内容となっています笑

星野源が出した結論がこれです。

もし、自分にとっての真っすぐな道が周りとズレていて悩んでいる人がいたら、1度道を踏み外した馬鹿が言えることは1つだ。
“飽きたならすぐに止めればいいが、好きなのなら、止めるべきではない”

もうアニメとかマンガとかぜんぜん関係ない笑

源さんは中学1年の時にギターを始めたと同時に演劇も始め、この音楽と役者の二刀流を1つに絞れと批判されたこともあるようです。
音楽も役者も好きだから続け、エッセイなど文章も書いている源さんはほんとうにカッコいいです。

インタビューでもこう言っています。

芝居も文章も下手だったんです。でもすごく好きでやりたいものってあるじゃないですか。最初から何でもできる人なんていないから、『出来ないからこそやらなきゃだめじゃん!』って思って。だから役者も文章も、一人で勝手に続けていたんですよ。

好きって最強かよ。




以降、シリアスな蛇足です。




僕もアニメが好きでよく見ます。好きな作品だと4、5周したものもあります。ただ自分がアニメにハマったのは高校3年(2011年)で、その頃はまさにサブカルチャーが大衆化しつつあるときでした。昔ほどアニメやオタクに対して風当たりは強くなかったと思います。それでも、"オタクになっちゃうよ"、"オタクじゃん"などと知り合いに言われることもありました。

僕が小学生の頃(2004年頃)なんかはオタク=いじめの対象でした。
この10年ほどでも時代は変わったなあと思います。それとも大人が知らないだけで、今も小学校ではオタクいじめが横行しているのでしょうか。
教師の働き方、生徒の教師に対する嫌がらせ、SNSいじめなど新しい問題がオモテに出てくるようになって教育現場の状況は悪くなっている一方なのでしょうか。


さて、マンガ・アニメ好きの星野源の少年時代はどうだったのでしょうか。コラムには次のように書かれています。

その頃小学生でオタクというのは(むろん小学生でなくとも)社会的弱者であった。宮崎勤の連続幼女誘拐殺人事件が世間を恐怖のどん底に陥れて間もない時期で、「犯人はオタク」と過熱報道されたため、当時のオタクたちはかなりの迫害を受けた。そして自らをマニアとまではいかないまでもオタクだろう、と認識していた幼い頃の自分は、(中略)自分で自分を迫害しはじめた。

宮崎勤の連続幼女誘拐殺人事件は昭和63年から平成元年にかけて起こった事件です。犯人の宮崎がいわゆるオタクとして報道されたことから強い偏見が生じたそうです。
自分が生まれてすらいないときの事件ですが、思い出すことがあります。

それは令和元年に起こった京都アニメーション放火殺人事件です。どちらも時代の変わり目に起こった事件ですね。事件後、世界各地から京アニに寄付金が集まったのも印象的です。

平成初期に迫害されていたサブカルチャーは、令和には世界中から寄付金総額33億4138万円(2019年12月27日)を集めるほど、多くの人から愛されるものになっていました。

 あれから数十年、オタクカルチャーの産業は巨大化し、(中略)マンガ、アニメが好きという主張は一般的になった。
 こんな時代が来るとはまったく思わなかった。いいぞ、もっとやれ、と思いつつ、今オタク的な真っすぐな道と経済利用を含めた社会の示す真っすぐな道が重なっているに過ぎないものだとも感じる。この陰で、新たに迫害されるものもたくさんあるだろう。

たしかに、そうかもしれない、裏側を見たらそこは酷いありさまかもしれない。

僕にもやりたいことがある、でもちょっと怖い。
そんなとき救われるんです。

源さんからもう1度、


飽きたならすぐに止めればいいが、
好きなのなら、止めるべきではない



雑かよ笑

.....よし、もう少しやってみるとしますか




平成アニメでもっとも感動するアニメ、”ヴァイオレット・エヴァーガーデン”(京都アニメーション制作)をおすすめするnoteもぜひ読んでください...そして作品を観てください....。
2020年1月10日に上映開始予定でしたが延期になり、2020年4月24日から上映されます。
上映されると聞いただけで泣きそうです。


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