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記号過程、システム、意味

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人間と自然、人間と機械、人間とAI 対立するふたつのもの それらはなぜ対立するふたつのものになったのか? その答えを「記号過程」という用語を手がかりに考える
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2019年1月の記事一覧

違うけれど同じ、同じだけれど違う:純‐情報レベルの記号過程へ

 あれとこれは同じ、とか、あれとこれは違う、とか。  一体全体どうして、あれとこれとを区別したり、比べたり、同じものだ違うものだなどと言うことができるのだろう? バスとトラックは「同じ」(車両) りんごとみかんも「同じ」(果物) チワワとドーベルマンも「同じ」(犬) 子猫とジャガーも「同じ」(猫科) 「あなた」と「みんな」も「同じ」(人間)  子猫のあたりまでなら、ふんふん、それならそれで。同じということでよろしいじゃありませんか、と聞き流せる。しかし最後の「み