見出し画像

#24 伝えたい想いを写真に込める

全身筋肉痛になっている。しばらく休みがなかったのがひとつ、撮影にかかりっきりだったのがひとつ。わざわざではオンラインストアを事業のひとつにしているのだけど、ブツ撮り(商品の単体撮影)にも力を入れている。ただ商品を置いて撮る。それだけのことになんか芸術性を感じている。

好きな画家の一人にジョルジォ・モランディという人がいる。ほぼ一生かけて瓶だの立方体だの花瓶だのそんなものを何もない空間に置いて、描き続けた人だ。言ってみれば行き過ぎた静物画だ。花瓶には花も活けていないし、皿にフルーツがもられることもない。ただ、瓶だの立方体がひたすら描かれている。それで、晩年には色さえも溶けていく。色彩や影すらもどんどん薄くなりほぼグレーで塗り尽くされていく。

そのモランディのアトリエに残されていた瓶だの立方体だのを、アメリカの写真家ジョエル・マイエロヴィッツがひたすら撮った写真集がある。写真なのでリアル感があって晩年のモランディ感はないけど、すごい存在感の静物写真だと思う。

それで、それとは、関係ないんだけど(関係ないんかい!)、静物の写真が好きだ。オンラインストアのブツ撮りもとても好きだ。3年前にカメラマンのワカナンが入社してくれたことで段々とクオリティが高くなっていって、今年に入ってスタジオを作れたことにより、格段に写真の高められそうになってきた。好きなものを美しく撮りたい。まるで手にとって見たような気持ちになってもらいたい。使ったらどんな風になるのか、着たらどんな風に感じるのか、写真で表現してみたい。一緒に考えてくれる人が増えたおかげで、そういう欲が高まった。

ここから先は

1,905字 / 8画像

B面の平田が垣間見れる有料日記を始めます。テーマは「毒にも薬にもならない」です。「わざわざの平田」はわたしのA面で、対角にB面の自分がいて…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?