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ウラジミール狂想曲


 皆さん、こんにちは。邦題って大事よね。木賃もくちんふくよし(芸名)です。
 さて。ワタクシ、夢を見ます。寝てる時に見るやつです。願いを叶える方じゃない夢。

 実際、これまでにも何度か、このnoteにも書きましたけれど、ワタクシの見る夢は少々特殊で、ワタクシが出てこないケースがほとんどなのです。

 だいたい、自分という存在と画面の枠をなくした映画を見ている状態だったりします。
 カメラワークは三人称がメインで、物語の都合で主人公の一人称視点に変わったりもする。

 また、自分の意識は映画を見ている視聴者側。つまりは映画(夢)だと気付いている事が多い。逆に三人称視点でも夢だと気付かない事もある。
 そして、自分の意思の力の介入は出来る時、出来ない時があり、例えば、自分が夢の主人公で、夢だと気付いていても、映画を観るように、自分の意思で動けないケースも。
 逆に、誰か別の人物が主人公でも、それを自分だと思い込んで自由に操れたり、三人称のカメラマン視点で手出しできず見ているだけだったり、カメラマン(自分)の意思が反映される場合もある。

 夢の内容は多岐にわたるが、「自分そのものが主人公で、夢だと気付かず、日常的な夢」を見ることは少ない。
 そんな訳で、今までいくつか夢の内容を紹介した事もある訳だが、実はこのところ、


 (´°Д°)」 全然
 夢を見てない。


 時期にすると4ヶ月ほど。ちょうど、無職を脱した頃。あるいは母親が事故に遭って危篤になった頃である。
 この頃から、びっくりするほど夢を見なくなっている。正確には見た夢を完全に忘れているのかも知れませんが、とにかく夢の記憶がない。
 カツアゲ(ミンチカツ)のバイトか、母の容態(4ヶ月経過しても意識不明のまま)が関係しているのかいないのかもわかりませんが、夢を見る機会が激減しているのです。

 それでも一週間に2度ほどは夢を見る事があり、今日の夢は、世俗を反映しつつも、なかなか面白い内容だったため、それをご紹介しようと思います。


 場所はロシア。


 世間のニュースが影響しているのでしょうか。自分がロシア人かつロシアにいる夢ってのは50年近く生きて初めての体験のような気がします。しかも、ウクライナとの衝突前のロシアです。
 舞台はモスクワーーー、ではなく、そこから離れたウラジミールーーー、から更に離れた田舎町。


 ※1 ウラジーミルと書く方が正しいようだが、一般的に知られる発音の方のウラジミールで。
 
 ※2 場所で言うとスーズダリのような場所(よりももっと田舎)だと思われるが、夢の中なので、自分の知識にない地名なんか出てくるはずがない。スーズダリもこの記事を書く前に調べた。


 主人公は10歳ぐらいの少年。(ロシアの学校制度を知らないので何年生か知らない) 登場人物の中で数少ない、名前のある人物。名前はウラジミール。愛称はヴォーヴァ。金髪の可愛らしい少年で、家族は父と母と祖父。名前をつけたのは祖父である。
 しかし、祖父は厳しいし、あまり好きではない。
 と言うのも、祖父は旧ソ連時代の人間で何かと言うと「昔は〜」「ソビエトの時代には〜」ってな話をする。平成末期生まれ(ロシアの世代がわからないので)のヴォーヴァには意味がわからない。
 両親は昭和末期の生まれで、ソビエト時代はよくわかっていない世代だ。比較的裕福な家庭で情報もある生活を送ってきているため、冷静に「反プーチン派」なのだが、当然、家の中以外ではそんな事は言わないし、言えない。
 逆に、ソビエトが崩壊し、混乱のロシアを立て直した功労者という事で、祖父は「プーチン賛美派」なのである。これが原因で両親と祖父の関係は微妙。
 ヴォーヴァにとっては、ずっと家にいて、「プーチンと同じウラジミールと名付けたのは爺ちゃんだぞ」と口うるさい祖父が苦手なのであった。

 ヴォーヴァは内向的ではあるが、戦争モノだとか、ヒーローアクション物が好きな普通の少年。
 友達も多い訳ではない。今、夢中なのは町外れの森の中に、秘密基地を作ること。
 今日も、自転車で薄暗い森まで出掛け、川に自転車を停めると、秘密の道(けもの道)を通り、秘密の場所まで行く。
 そこでゴミ捨て場から拾ってきた板や毛布、機械、森に不法投棄された家電を集めて来ては、秘密基地をパワーアップさせていく。10歳にしてはかなり本格的だ。ラジオもある。よくわからないが無線機も拾ってきた。
 あとは、冬が来る前に、完全防寒対策をするのが目下の目的である。
 「冬が来る前に!」とメモを目標として貼る。ちなみに、キリル文字(ロシア文字)が書かれているが、夢の中なので絶対にデタラメである。夢の中では「字幕」で翻訳が表示されてた。なお、当然全員日本語を喋っている。

 さて。話を戻そう。

 その日、新たな材料を求め、更なる森の奥まで行ったヴォーヴァ。
 ヴォーヴァはそこに廃屋を発見する。
 こんな森の奥に廃屋が? 廃屋にしてはかなり立派な建物だ。でも、ここなら新たな材料が見つかるだろう。いや、いっそこの場所を秘密基地にするのもいいかも知れない。
 廃屋に近付こうとしたヴォーヴァは、とっさに伏せる。

 人がいる。2人。しかも、迷彩服を着て、ライフルを携行している。
 軍人だ。兵隊という方が相応しい。
 まさか、ここは本当の秘密基地ーーー?

 翌日、自分の秘密基地の存在がバレることを覚悟で、学校の仲のいい友達と、廃屋へと向かう。男2人と女1人。わかりやすく言えばスネ夫ポジ、ジャイアンポジ、しずかちゃんポジションだ。ドラえもんはいない。
 廃屋にたどり着いた子供達は、偶然にも、とんでもないものを見てしまう。それはー、

 廃屋から出て外の空気を吸う、


 ウラジミール・プーチン大統領


 だったのである。

 翌日、学校に集まった4人は、「アレは絶対にヤバいから、もう近付かない事にしよう」と約束する。
 しかし、自分の秘密基地があるヴォーヴァは、やっぱりあの場所へと足を運んでしまうのだった。

 その頃、森の奥の廃屋を警邏する兵隊が、野生動物の気配を追って、茂みの方を調べ、スネ夫の落とした、新発売のガムを見つけてしまう。そして、子供の足跡、けもの道から、ヴォーヴァの秘密基地が発見された。
 浮浪者の住居か、子供の秘密基地か。だが、やけに本格的な無線機にラジオもある。そして、メモには「冬が来る前にーー」

 翌日、やはり秘密基地に足を運ぶヴォーヴァ。そこでわずかな異変に気付く。誰かがこの基地に足を踏み入れたのではー?
 そして、秘密基地を観測する兵士が、秘密基地に入るヴォーヴァの存在を確認した。

 廃屋の地下、本物の秘密基地の奥。兵の報告に、上司が答える。「テロリストではなく、子供だった事は一安心だが、足を運ばれるのは困る。他に漏れた人間がいないかを調べ、子供たちは森に消えてもらおう」と。

 さらに翌日、道端で困っている女性を助けたヴォーヴァ。だが、助けた女性はロシア連邦大統領特殊プログラム総局 (GUSP) の諜報員だったのである。
 ヴォーヴァはカバンに盗聴器を仕掛けられ、その行動を把握された。

 しかも、そんな時に限って、ジャイアンらが「おう、アレから森には行ってないだろうな。俺たち4人の秘密だからな」と話しかけ、ジャイアンと別れた後、スネ夫が「実は行ってるんだろ? 僕ももう一度見に行こうかと思ったけど、道が全然わからなくて」と言い出す。

 帰り道、車に轢かれそうになるが、偶然助かるヴォーヴァ。ヴォーヴァは不審に思うが、何も出来ない。

 無論、車はエージェントの仕業である。だが、暗殺失敗と「4人目の存在」の確認前に行動したこと。こんな片田舎で子供を4人も事故死させる気か? と叱責を受ける。
 その結果、子供たちは「モスクワ児童学習交流プログラム」に選ばれた、とかテキトーな理由を作って集め、殺した後、移動用のバスが事故に遭った事にでもしろ、という事に。

 4人目の存在がしずかちゃんだと知れると、4人は「交流プログラム」に選出された事になった。ヴォーヴァはその身に危険を感じるが、ジャイアン達は「偶然だろ」と耳を貸さないし、両親や祖父は乗り気だ。

 逃げられないと感じたヴォーヴァは、可能な限りの武器を、カバンに詰め込むのだった。
 そして「交流プログラム」のバスが迎えに来る。
 バスに乗せられ、出発した直後、添乗員達の態度がうっすらと変わる。

 ヴォーヴァの懸念が当たっていたのか、と怯える子供達の中で、ヴォーヴァだけは戦う意思を見せるのだった。
 バスは、何処を走っているのかわからないまま、味気ない近代的なビルに到着する。
 子供達は、待機と言われ、広い部屋に閉じ込められ、毒殺されようとしていた。
 だが、毒殺を恐れたヴォーヴァは機転を利かせ、毒入りジュースを運んできた女に飲ませようとする。
 ガンとして飲もうとしない女に、ヴォーヴァは暗殺を確信するのだった。

 部屋からの脱走を図ろうとするヴォーヴァたち。
 次第になりふり構わず殺そうとしてくるエージェント達の戦いの行く末はーーー!?


 って辺りで、目が覚めた。
 途中、プーチンが再登場し、子供達を殺すための指揮を執るとか、なかなかスリリングで熱い展開。
 ワタクシは要所をメモに取り、この記事の執筆を始めーーー、


 もう半ばまで書いた!


 って辺りで、目が覚めた。


 (´°Д°)」 これも夢、、、?


 目が覚めたつもりで、夢の内容を書き記す夢は、珍しく夢だと全く気付かない夢で、書いてる途中で寝ちゃったのかどうかもわからず、メモを確認した。
 また、何処かでそんな映画かそんなレビューを観た気がするので、起きてから検索を掛けて現実かどうかを確認した。

 文字に起こすと結構コミカルに見えるが、夢を見ている間はずっとハラハラしてた。

 そして、これを書きながら、何度も「これは夢じゃないよね、、、? 書いた苦労が二度も三度も消えるのは勘弁してくれ、、、」とハラハラしている。


 ※ この記事はすべて無料で読めますが、ハラハラした人は投げ銭(¥100)をお願いします。
 なお、この先には夢の話の補足があったりする。


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(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。