見出し画像

人間は3種類しかいない


 皆さん、こんにちは。スティーブ・ノージョブズこと木賃ふくよし(芸名)です。
 ええ。よくありますよね。人間には2種類しかいないってフレーズ。


 世の中には二種類の人間がいる。善人と悪人だ。ーーウッディ・アレン
 世の中には二種類の人間がいる、できる人間と、批判する人間だ。ーーロナルド・レーガン
 この地上には二つの人種しかいない。品位ある人種とそうでない人種である。ーーヴィクトール・フランクル


 とか、

 人間には2種類しかいない。馬鹿と、自覚のない馬鹿だ。とか、人間には2種類しかいない。男と女だ。

 とか色々。まあ、言葉の頭に頭に「人間には2種類しかいない」って付けたら、だいたい何でも格言っぽく聞こえるのが味噌です。
 個人的には、


 世界には2種類の人間しかいない。

 自分と他人だ。


 ってのが好きです。


 まあ、これを3種類に増やして「行動する奴と、見ているだけの奴と、批判するだけの奴らだ」とか、4種類に増やして「頭が良い働き者と、頭が良い怠け者、頭が悪い働き者と、頭が悪い怠け者だ」なんて、例を挙げたら枚挙にいとまがありません。

 はい。そんな訳で本日は、何種類も存在する「〇種類しかいない」に、ワタクシがもう1つ付け加えようと思います。



 人間は3種類しかいない。

 アーティストと、
 マイスターと、
 ワーカーだ。



 そう。一部の金持ちや老人や子供などを除き、人間は概ね労働をして生きていかねばならない。

 その上において、人は3種類に分類される。それが、アーティストとマイスターとワーカーである。

 この分類が、自己認識、仕事内容、他人からの評価で一致しないと概ね不幸になってしまう。


 自己認識がアーティストで、仕事内容がマイスターで、他人からの評価がワーカーの人なんて、ロクなことにならない。

 だいたいルサンチマンを起こしている。非常に厄介だ。

 なので、これらを分析・解説する事で、自分がどこに位置しているかをしっかりと認識していただきたいのである。それが、自己と社会のために不幸を生まない手段だと言えよう。


 アーティスト

 おそらく、全体の1%程度の割合である。ここでアーティストと言っているが、これは芸術家に限らない。クリエイター、ディレクターなどと呼ばれる人種も、こちらに分類される事が多くなる。
 平たく言えば、揺るぎない自己を持っていて、その自己実現のためにはあらゆる苦難を乗り越えられる、あるいは、乗り越えられなくても自己責任だと受け入れられる人間の事だ。
 独立企業しようとか、社長とか、漫画家とか、そーゆー人に多い。

 アーティスト型を全うするのに、必要なものはふたつ。

 才能と、覚悟である。


 会社を運営する才能でも、魅力的な絵を描く才能でもいい。飯のタネになる才覚は必須。いや、なくても構わないが、食っていけないので「なれない」「なっても続かない」というのが正解か。

 もう1つが、覚悟。
 「俺はコレこそが素晴らしいと思う! だからコレを作る! 他の奴がどう思おうと知らん! 評価されなくてもいい! 俺はコレを作る事が幸せで、満足なんだ! その結果として飢えて死のうと、本望だ!」という覚悟である。
 作るのは会社でもいい。模型でも、フィギュアでも、ゲーム制作でもいい。

 で。努力や根性やコミュニケーション能力は、実はまったく必須ではない。理解されないとか、評価されなくても耐える覚悟、売れなくて飢えて死ぬ覚悟さえ出来てたら、あらゆる努力や改善要求など突っぱねればいい。やりたい事を突き通す覚悟と、成功できるだけの才能さえあればいい。
 安心しろ。才能があっても食えるとは限らん。そのチャンスが巡って来るかどうかは、運だ。運が巡ってくる日まで耐える覚悟は出来てんだろ? 巡ってこなくて報われなくて、そのままひもじい老後を迎えても構わないって覚悟は出来てんだろ?
 まあ、好機が巡ってきたその時に、やっぱり才能がなかったよ、って事を思い知らされても構わない覚悟が出来てるならアーティストを目指せ。
 一応、もう一度だけ言っておく。全体の1%程度だ。二つ返事ができないならやめとけ。



 続くは、マイスター。


 職人である。おそらく、全体の10%程度になるだろう。
 マイスター型になるために必要な要素も、また2つだ。

 仕事に対する真摯さと、技術力である。


 職人と言うと、日本ではすぐに「頑固親父」を想像するだろうが、客を選ぶ・客にダメ出しするなんてのはアーティストの立場だ。
 職人はただただ、いい仕事をすればいい。
 美味しい料理を作るでも、一流ドライバーでも、売上を上げるでも、後輩を育てるでも、会社を大きくするでもいい。

 要するに、良い仕事さえしてれば、最低限の仕事は絶対に舞い込んでくるって事だ。
 だからただ、仕事に対して真摯に打ち込んでさえいればいい。努力や根性や独創性なんて要りません。ただただひたすらに、愚直に、真摯に仕事に打ち込んでいれば、それでいいのです。仕事に対して真摯な姿勢で挑むって事は、それこそが努力であり、研鑽であり、忍耐である。
 むしろ、その程度のことで努力だとか忍耐だとか思う時点で向いてません。努力を努力とさえ感じない真摯さこそが、職人に必要な要素です。

 ただし、才能とまでは言いませんが、一定以上の技術力は必要です。それさえあれば「好きこそ物の上手なれ」で上達しますが、その基準に足りない場合は「下手の横好き」に終始し、仕事は来ませんから。
 どうですか? 全体の10%のマイスターになれそうですか?



 どっちも無理なら、

 ワーカーになるしかありません。


 とりあえず、与えられた仕事をこなせば、それでワーカーです。
 大丈夫。ワーカーが多少サボるであろう事も、能力が足りない事も織り込み済み・想定済みですよ。だから多くの人はワーカーになれるんです。
 確かにワーカーは、アーティストにもマイスターにもなれない人たちの受け皿です。しかし、受け皿だからと言って悲観したり卑下する事はありません。別にアーティストやマイスターだけが偉い訳じゃない。レアだから憧れを持つだけの話だ。アーティストやマイスターだけでは実現出来ない事を実現可能にするのは、ワーカーの仕事なんですから。
 どれだけ素晴らしいデザインのビルでも、一人で作れる訳じゃありませんから。大多数であるワーカーこそが、社会を回してると言っても過言じゃない。

 そんなワーカーですが、強いて言うと、ワーカーにも2種類あります。

 プレイヤーとレイバーです。


 レイバーは労働者であり、ただ働く人です。ただ給料をもらって食うためだけの労働。それに終始する人はレイバーに過ぎない。


 でも、プレイヤーは違います。
 仕事にやり甲斐を感じたり、昇級を目指したり、効率化を図ることをしたり、そういうポジティブさのある人だ。
 ポジティブさ満開じゃなくてもいいが、与えられた仕事をゲームとしてプレイ(楽しむ)する事が出来る、労働をそれなりに楽しめる人です。あるいは、仕事自体はつまらなくてもいい。給料をもらい、その金で遊んだり楽しんだりする事が出来る人です。要するに、ご褒美のために意欲が出せるってこと。
 ただ苦痛な労働をこなすだけのレイバーか、つまらない中にも楽しみを見つけられるプレイヤーか。

 さて。
 あなたはアーティスト? マイスター? それともワーカー?

 自分の認識だけでなく、他人からどう見られてるかも考えてみてください。何なら、直接聞いて回るのもいいでしょう。

 いずれにせよ、大半の方はワーカでしょう。割合的にそれが当然です。
 でも、ワーカーなのだとしたら、レイバーですか? それともプレイヤー?

 同じなら、せめてプレイヤーを目指したいところですね。


 (´・Д・)」 え?


 3種類とか言いながら4種類やん?


 てか、


 レイバーにさえ
 なれない奴らの
 存在を考えたら、


 実質、5種類だろ?



 (´・Д・)」 いえ。まあ、実質4種類と言われれば渋々認めますが、5種類ってのはありませんね。


 前提は、一部の金持ちや老人、子供など働く必要がない・働いてはいけない・働けない人達を除外した「働く人」の話なんで。


 レイバーにさえなれない人は、


 「働く人」の項目に
 最初から入ってないですよ?



 (´・Д・)」 まあ、この話をしてるのが無職のワタクシって時点で噴飯ものですけどね。



 ※ この記事はすべて無料で読めますが、自分の立ち位置を見つけられた!って人は是非、投げ銭(¥100)をお願いします。この投げ銭で食い繋いでる無職なんで、何とぞお願いします。
 なお、この先には特に何も書かれてません。

ここから先は

39字

¥ 100

(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。