見出し画像

続報・アングラ殺人事件


 皆さん、こんにちは。犯人じゃないです。木賃もくちんふくよし(芸名)です。
 さて。先日の話で、このnoteにもまとめたんですけれども。

 こちら。

 隣の部屋に住んでる男子大学生の部屋のドアが、


 (´°Д°)」4日間ぐらい
 開きっぱなしになってる。


 って言う恐怖体験をいたしまして。ええ。
 ちなみにワタクシ、このnoteの記事はだいたい、深夜から昼の間に書いて、午後から出勤して、帰宅後に手直しをしてからアップする、というのがパターンとなっておりまして。ええ。

 なので、前回の記事を書いた時から、記事をアップするまでにタイムラグがあり、アップする時には事件に進展があったんですよね。進展。

 前回の事件のあらましは記事を読んでいただくのが一番早いのですが、一応、おさらいも兼ねて軽く説明します。

 思い出しながら書いてるので、正確な時系列までは合ってるのかはどうかわかりませんが、発端は一週間ほど前。


 1日目

 昼の出勤時に隣室(必ず前を通る)のドアが10㎝ほど空いており、「空気の入れ替えでもしてんのかな?」と思う。

 昼の夜の帰宅時、まだドアが開いており、「大学生なら10時間ぐらい寝る事もあるわな」と、少し不審には思うが、気に留めなかった。


 2日目


 出勤時に、「まだドアが開いてる!?」と不審に思うも、ドアの隙間から部屋の中を覗くのは良くないし、と思い、気付かないフリをする。

 夜の帰宅時に、「まだドアが開いてる!?」となって心配するも、電灯が消えており、部屋の中が確認できない。


 3日目


 出勤時に「まだドアが開いてる…」と恐怖を覚えるも、ドアの隙間から部屋の中をちょっとだけ覗く。


 (´°Д°)」超ちらかってる。


 ので、事件性を疑うも、


 (´・Д・)」ワタクシの
 部屋の方が散らかってる。


 また、出勤前で隣人にかかずらってる時間もない。てか、万一事件だったら出勤どころじゃない。
 それに事件の第一発見者になるとか絶対に嫌だし。うん。

 帰宅時に部屋の前を通るも、やはり


 (;∀;) ドアが開いたまま。


 事件性を疑いたくなるけど、確認するのが怖い。
 そう。例えばもし、心臓発作みたいな形で死んでたとして、初日の時点でアクションを起こしてたら助かったのに!! なんて事になったら、


 (´・Д・)」寝覚めが悪過ぎる。


 かと言って、マンションの大家に電話したりすると、騒ぎになった挙句に「何も問題ありませんでした。人騒がせな」ってなるのもイヤだし。うん。
 いや、色々考えたんだけど、春だし引っ越しかな、とか。でもワタクシの記憶が正しければ、彼はまだ大学3年のはずなのよね。卒業じゃない。

 しかも、こんな時に限って、


 🐈 んなおお! んなおお!


 近所に住み着いてる猫が、普段と違う鳴き方で騒ぎ続けるし!
 怖いじゃねえかよ!!


 そして4日目、朝。


 (;∀;) まだドアが開いてる。


 怖い。超怖い。開けてる理由がわからない。閉めない理由もわからない。住人が不在なのかどうかもわからない。しかし、確かめる術がない。いや、あるけど確かめるのが怖い。

 恐怖に打ち震えながら帰宅する。



 (´°∀°)」閉まってる!!


 良かった! 殺された隣人はいなかったんだ!!

 ホッと胸をなでおろすも、冷静に考えた訳だ。

 本当にそうだろうか?

 単に風か何かでドアが閉まっただけで、隣人の死体は部屋にずっと横たわっているのではないか。そう考え始めると、いくらでも悪い想像ができてしまう。
 実は、この大学生とは引越しの挨拶以降、ほんの少しだけ交流があり、その際にLINEのやり取りをした事がある。
 なので、LINEで安否を確かめればいいじゃないの! って事に気付くが、数ヶ月前にスマホを買い換えた際、データの引き継ぎ失敗で彼のアカウントは消失している。

 ※こちらの通話記録が消えているので、アカウントが出てこない。相手から連絡があるとタイムラインに復活してくる。

 もう、ドアが閉まったんだから気付かなかったフリをすべきか? それとも、どうにかして安否を確かめるべきか? ワタクシは後者を選んだ。

 安否を確かめる方法。そう。電気メーターである。
 一応メーター(廊下にある)は扉に隠されているが、誰もいない深夜に開けて確認すれば、メーターが元気に動いてりゃ生きてる。まるで動かなければ引っ越したって事になる訳だ。
 で。まずは自分の部屋の電気メーターを確認する。エアコンは付けた状態なので、それなりに電気メーターは動いてるはず、、、


 (´・Д・)」ぜんぜん動かねえ。


 エアコンを付けてるのに、メーターのカウントは1分ぐらいじゃ動いてくれないのである。確実に動いてくれるのは水道なんだけど、水道は使用した状態でないと動かない。ガスも同じだ。
 つまり、隣人が生きていようと死んでいようと冷蔵庫なんかの電気でメーターはじわじわ動くだろうし、引っ越してブレーカーを落とした状態以外では確認できないという事になる。
 自分の部屋のメーターなら数分ぐらい眺めてても構わない。誰かに見られても不審に思われるぐらいだ。しかし、他人の部屋のメーターをじっくり観察して、その数字をメモとかしたくはない。少なくともそんな姿を見られたくはないし。

 もう1つの方法は、今、水道メーターを確認して、翌日にメーターが進んでれば住人が生きてるって確認方法だ。
 しかし、やはり他人の部屋のメーターの扉を開けて確認するのは抵抗があるし、この方法だと少なくとも2回開けなきゃならないので、抵抗感は倍である。


 (´・Д・)」よし! 諦めよう!


 そしてワタクシは眠りに就き、翌日、隣室のドアに異変がないか(閉まったままでした)確認しつつ、出勤した訳である。
 ちなみに、この時に「郵便受けから、何らかの情報が得られるのでは?」と考え、マンション前にある郵便受けを確認するも、


 (´・Д・)」何週間も
 受け取ってない状態。


 で、余計に不安が増しただけだった。

 そして出勤後に幾時かが過ぎ、勤務を終えたワタクシは帰宅しようとしたのだが、なんか知らんけど、


 (´°Д°)」マンションの前に、






 🚓 パトカーが停まってる。



 しかも、無音でパトランプが回ってるの。




 (;∀;) マジで? マジなの?


 変な汗が出るのを感じる。だが、冷静になれ。パトカーが停まってるのはマンションの真ん前じゃない。道路を挟んだ逆サイドだ。フツーに考えてウチのマンションで事件があったら、マンションの前に停めるはず。
 それに、よく見ろ。パトカーの前に軽自動車が停まってる。

 夜なのでよくはわからないが、駐車違反をはじめとする道交法違反で軽自動車が止められてるだけだ。多分そう。きっとそう。
 見える限りの状況から推察するに、警官がウチのマンションに出入りしている様子はないし、少なくともドラマでよく見る「KEEP OUT」のようなテープは張られていない。


 (;∀;)無関係だと信じる!


 まあ、事件があったとしても、ワタクシゃ実際に無関係だし! 寝覚めと後味が悪い事にはなるかも知れないが、ワタクシが何か悪い事をした訳じゃない。うん。
 良い事は出来なかったけど、悪い事はしてないもん!

 そう思いながら、パトランプの赤に照らされつつ、マンションに入る。

 隣室のドアは閉まったままであり、警察が出入りしている空気もない。よし。


 (´°Д°)」いいな?
 殺された隣人なんか
 いやしねえんだよ!


 自分に言い聞かせ、部屋に戻る。
 正直なとこ、今、外にいるおまわりさんに「隣人の無事を確かめて欲しい」って泣きつきたいが、そうも行かない。
 自室に戻り、窓の外を見る。
 近所に住み着いてる猫が、今度はフツーに鳴いてるので、ベランダに出て猫の様子を見た。


 と、その時、

 ベランダに、隣室からの灯りが漏れてる事に気付いたのである。


 (´°∀°)」 生きてる!


 数日間、まるで点らなかった灯りが、隣室から漏れているのだ!


 (;∀;) 殺された隣人
 なんて居なかったんだよ!


 てな訳で、ワタクシ一人が大山鳴動して鼠一匹な状態だったんですが、正直、割と本気で恐怖を覚えた一週間でした。めでたしめでたし。

 ※ この記事はすべて無料で読めますが、心配した人もしなかった人も、投げ銭(¥100)をお願いします。
 なお、この先には「その手があったか」って話しか書かれてません。


ここから先は

133字

¥ 100

(´・Д・)」 文字を書いて生きていく事が、子供の頃からの夢でした。 コロナの影響で自分の店を失う事になり、妙な形で、今更になって文字を飯の種の足しにするとは思いませんでしたが、応援よろしくお願いします。