皆さん、こんにちは。ラーメンの良さがわからない木賃もくちんふくよし(芸名)です。
　はい。いきなりですが、ワタクシ、ラーメンの良さがあんまりわかりません。

　好きな食べ物をランク付けしても、上位に来ることはない料理。ワタクシにとってはそれがラーメン。
　いや、嫌いな訳ではない。普通に好きだと言える。
　しかし、煽りではなく、割と本気で、ラーメンの良さがわからないのだ。

　(´･Д･)」 なので、本日は、
　ラーメンの事をボロカスに
　貶す記事となるだろう。

　だから、先に断っておく。「ラーメン好きは読むな」と。

　だが、正直な話、ワタクシは世間一般と趣味が合わない。なので、ワタクシは自分の趣味や好みを糞味噌に貶される事に慣れている。
　世間的に、自分の趣味を貶められるのは気分の良いものではない。しかし、ワタクシはあんまり苦痛じゃないと言うか、慣れたと言うか、

　(´･Д･)」 事実の指摘は、
　甘んじて受けた方がいい。

　とさえ思ってるのである。無論、事実無根の中傷には腹が立つし、ただ蔑むだけの態度は許しがたい。しかし、冷静に「ココがダメ」って言われるのは、

　(´･Д･)」 まぁ事実だしな。

　としか思わないのである。

　例) ヘビメタって
　うるさいだけだよな。

　(´･Д･)」 いいえ。アルバムの中に緩急を付けるためにバラードやアンセムが入っているケースが多く、むしろそのバラードがヒットチャートに入ったりします。

　例) ヘビメタって全部
　同じような曲じゃん？

　(´･Д･)」 だいたい合ってる。

　しかし、コレはワタクシが萌えアニメの美少女の区別が付かないのと同じ現象であり、ジャズに興味がない人にはジャズが同じ曲に聴こえたり、オーケストラ音楽に興味がない人にはオケ曲は全部同じに聴こえるのと同じ現象です。
　無論、ジャンルとしてはヘヴィでメタリックなサウンドをヘヴィメタルと呼ぶので、ある程度似ているのは必然。
　そりゃ、中でもAC/DCはいつも同じ曲じゃんとか、RUNNING WILDはもっと同じじゃんって言われると、

　(´･Д･)」 ん。まあね。

　でも、それを言ったらサザンだって４パターンぐらいしか曲がないやん、とか大野雄二なんて手癖で書きすぎだろ、とかって話になります。

　例) 白人のロン毛、革ジャン

　(´･Д･)」 だいたい合ってる。

　でもコレもヒップホップの人が皆同じようなファッショn(以下略)

　例) 北斗の拳みたいなモヒカンの人が

　(´°Д°)」 それはパンク。

　メタルじゃない、パンク。勘違いすんな。

　おっといけない。ラーメンの話だ。メタルの話じゃなかった。
　まあ、そんな訳で「事実の指摘なら怒らないよ」って人なら、むしろラーメン好きにこそ読んでもらいたい記事なのである。

　そんな訳で本題。

　ラーメンがイマイチ好きになれない。別に、美味しいとは思うし、フツーに食うし、嫌いかと言われれば好きだとも。
　しかし、ラーメンと言うのはどうにも「座りが悪い」のだ。
　ワタクシは飲食業に従事して３０年ほどになるが、この業界に長くいる理由のひとつは、やはり美食が好きだという点だろう。

　その中において、ラーメンと言うのは美食の範囲から外れている気がしてならないのである。
　ハッキリ言わせてもらうが、

　(´°Д°)」 行き先がバラバラ。

　塩ラーメン、醤油ラーメン、味噌ラーメン、豚骨ラーメン、白湯ラーメン、カレーラーメンってなだけでも多いのに、塩豚骨とか、醤油豚骨とか、ダブルベース、トリプルベースと種類が多すぎ。更には地方色だとか、担々麺、つけ麺、混ぜ麺、和え麺、油そばだのと数え上げればキリがない状況。

　別に、種類が多い事に対して文句を言ってる訳じゃない。そのどれもが、

　(´･Д･)」 何処を目指してんの？

　ってぐらいに方向性がバラバラなのである。
　焼肉の美味い店や刺身の美味い店などと比べればわかりやすいだろうか。
　店の評価は味や値段だけではないが、値段を無視した場合、味だけで選ぶなら、

　(´･Д･)」 確かにこの店が美味い。

　って店は自ずと決まってくるのではないか？
　そりゃ焼肉なら、タレ焼き(つまりタレ)が美味い店とか、塩焼き(肉そのもの)が美味い店とか、その方向性は幾つかに分岐するだろう。しかし、それでも５つぐらいが限界だろう。
　刺身が美味い店なんて、更に絞られる。
　別に、それは蕎麦でも、うどんでも、オムライスでも、お好み焼きでも構わない。

　幾つかの分岐はあっても、それぞれの頂点は絞りやすく、だからこそ切磋琢磨や競争があるのだ。
　しかし、ラーメンはどうだ？ 次々とオリジナルの新しいラーメンが生まれる一方で、その頂点を極めようとするよりも、ただ、お山の大将になりたがるだけではないのか。

　ちなみにワタクシはカレーが大好きなのだが、カレーも多岐にわたるジャンルがある料理である。しかし、欧風カレーならこの店、インドカレーならこの店、タイカレー(グリーン)ならこの店、タイカレー(レッド)ならこの店という風に、既にあるジャンルを無闇に増やしたりはしない。
　まず、この辺りからして、

　(´･∀･)」 ボクの考えた
　最強ガンダムはコレだ！

　感が、美食からは遠い気がしてならないのである。
　そして、コレはいつも言っている事だが、料理としての完成度が低い。それは上記の理由にも起因する事だが、ラーメンと言えばコレを載せておけばいいんだろ？ という風に、

　チャーシューやネギや煮卵や海苔がトッピングされている。

　しかし、味として、例えば、塩ラーメンには豚肉より鶏肉が合うとは思わないか？
　他にも、大量のネギで味の雑さを誤魔化しているとか、煮卵がラーメンの味とは独立してしまっているとか、半熟卵がスープの味を濁すとか、海苔が破壊的に味のバランスを壊すとか。
　いや、もっと基本的な点で言うなら、

　(´･Д･)」 灰汁取りが不十分。

　出汁の取り方が荒いとか、ダブルベース、トリプルベースの出汁の味が喧嘩してしまっているとか、

　(´･Д･)」 料理の基礎がなってない。

　で。最近は少し減ってきたが、

　(´°∀°)」 とにかく濃くすりゃＯＫ！

　みたいな味にもゲンナリだ。そりゃ、一口目には美味いが、食べ割る頃には胸焼けがする。
　他にも、厚切りチャーシューが冷蔵庫温度のままラーメンに乗せられててガッカリだとか、具が「おかず」状で、麺とともに食べられるように設計されてないとか、

　(´°Д°)」 料理としての
　バランスが悪いんだよ。

　無論、そうじゃない人も沢山いるのだろうが、飲食関係者として30年ほど生きてきて感じるのは、単純に調理技術が低い。言っちゃ悪いが、ラーメン屋と言うシステム上、アルバイト数人で回せるように作られたレシピで、そこに洗練された技術や矜持がきわめて少ない。
　言いたかないが、麺は製麺所任せで、スープだって市販品のブレンドって店は多く、それで「こだわりの〜」とかヘソでスープが沸く。

　別にラーメンやラーメン屋が悪いとは思わない。それを好きだと言うラーメン好きを悪く言うつもりもない。
　だが、それで「細部までこだわった気配りが味に反映されている」とか、「職人の技が冴え渡る料理」みたいに謳われるのは、

　(´･Д･)」 違うんじゃね？

　って思うのである。
　ちなみにワタクシはインスタントラーメンが大好きなのだが、インスタントラーメンが好きって言うとラーメンマニアからは馬鹿にされるし。

　でも、ぶっちゃけ味の完成度と価格と人気店に並んだりする労力の費用対効果で言ったら、インスタント麺の方が上なんじゃね？ ってのがワタクシの本音である。

　ってな事を友人と話していたのだが、話していて、ふと気付いたのだ。

　(´･Д･)」 多岐に分かれるジャンル、

　個人の好みに合わせて特化する、

　特定の方向性に尖ったモノがウケる、

　おかず全部のせ。

　コレって、、、

　(´°Д°)」 エロ漫画じゃね？

　エロ漫画に個人個人が求めてる方向性ってのが、ラーメンに求められてる方向性と重なるんじゃね？
　万人が「このエロ漫画は最高だ！」なんて名作は極めて少なく、

　(´°Д°)」 俺の性癖に刺さるんだよ！

　って作品が末永く愛される。でも、新しい作家や別のジャンルにもよく浮気する。

　(´°Д°)」 エロ漫画じゃね？

　って言ったら、その場にいた知人は「あー、、、うん、、、」って、

　(´･∀･)」 その例えは
　合ってるけど、

　な ん か ヤ だ 。

　って微妙な反応をされた。

　でもワタクシ的には、ラーメンと言う存在を最も理解できた瞬間だったんだ。