見出し画像

【正体隠匿ゲーム】2.5陣営!『チェンジ・ザ・マインド』

世にある正体隠匿ゲームを弄くり回して できるだけ小さくコンパクトにしたものがこちら。
天使と悪魔を題材に、課題解決と正体隠匿を合わせた『心変わりチェンジ・ザ・マインド』です。


◆世界観

3人の悩める人間がいます。
見掛けは全員が人間ですが、一人は企む悪魔で、一人は それを識る天使でした。
人間は何も知りません――――

◆概要

このゲームは適正な人数はPL4~16人(GMを除く)、時間は1回7分ほど。
課題解決の前半と正体隠匿の後半で進行し、3陣営に分かれてそれぞれが勝利条件を目指します。

◆準備

GMを1人 立てて執り行います。

・配役

配役に使うカードを人数分、内訳の半分は「人間」、1/4は「悪魔」、1/4は「天使」にします。端数は好みで振り分けてください。
「悪魔」と「天使」には全て通し番号を振っておいてください。
これを全PLに1枚ずつ配ります。

・解答

GMは手元に解答となる1単語を用意してください。難易度はGMの好みで構いませんが、PLが解答に辿り着けるか否かのぎりぎりが良いでしょう。

・情報配布

全PLを寝かせてから…
①悪魔の1番から1人ずつ順番に解答を見せます。
②天使の1番から1人ずつ順番に全ての悪魔を教えます。

……以上が済んだら全PLを起こして前半を始めます。
GMは解答の難易度に合わせて時間を調節してください。基本は3分です。

◆進行

・前半:課題解決

3分の質答時間を設けます。
PLは思い付いたらYes/Noで答えられる質問をGMに投げてください。
GMはこれに答えます。意図的な嘘は吐きませんが主観で答えます。
PLは思い付いたら回答を唱えても構いません。
GMは解答が出たら時間を止め、後半に移ります。
時間内に解答が出なければ(後半を行わず)ここで決着です。

・後半:正体隠匿

3分の議論時間を設けます。
PLはこの間 自由に話し合いをしてください。
時間が経ちましたら一斉投票をし、単独最多得票者を「処刑」します。
最多得票者が複数いた場合は処刑なし です。
処刑されたPLが悪魔だった場合に限り、その悪魔は「呪い」を撃つことができます。相談はできず、撃てるのは指名した1人にのみです。
これで決着です。

◆決着

「人間」「悪魔」「天使」の3陣営それぞれで勝敗条件が異なります。
勝利条件を満たせばそれぞれの陣営の同時勝利もあり得ます。
同陣営は(顔合わせはしていませんが)勝敗は共有しているので味方です。

第1陣営:人間
①「後半で悪魔を処刑する」と勝利
第2陣営:悪魔
①「後半で悪魔が処刑されない」もしくは②「最期に天使を呪える」と勝利
第3陣営:天使
①「前半で誰も解答を当てない」もしくは②「後半で悪魔を処刑し、最期に天使が呪われなければ」勝利

大雑把に言えば前半は「悪魔と人間vs天使」で後半は「悪魔vs人間と天使」の構図です。
呪う瞬間だけは「悪魔vs天使」のみの構図で、この時点で人間は既に勝利確定しています。

◆拡張

・調整:人数や時間は難易度に合わせてそれぞれ調整が可能です。
・謎解き:前半の課題解決を言葉当てから謎解きに差し替えるとゲームを大型化できます。既存の協力型ボードゲームでも構いません。

余談
お気付きの方もいると思いますが、このゲームは『インサイダーゲーム』を弄ったものです。ただし全員敗北や引き分けの概念はありません。
前半の言葉当てを謎解きに差し替える拡張をすることで引用元インサイダーゲームとは大きく違った味に変えることができると思います。

では良いボードゲームライフを。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?