即興、r6.2月、はつね

冬にあり夏にないものなあんだ
なあんだあった
なかったものってなあんだ
気づかなかったものってなんだ
新月の前、かけた言葉

冬鳥の北に戻りて春立ちぬ

残されしことのはだけがふりつむ団地
その窓を トントン、たたく月のない夜

うぐいすの初音を聞きぬ藪の中
そっかあれは鼓の音
はやくおかえり

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