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暗号資産決済の普及と「Slash Web3 Payment」について

米ドルは1940年代から国際的な決済手段として普及し、15兆円以上の市場規模に発展したステーブルコインにおいても米ドルペッグが主流となっています。

一方、2010年以降は米ドルをはじめとした法定通貨を大量発行する量的緩和政策の時代を迎え、近年では法定通貨の価値下落に関する議論が各国で行われてきました。

そして、2022年7月現在、インフレーションと景気悪化が同時に起こる「スタグフレーション」の時代に世界全体が突入しており、新たな決済手段のあり方が問われていると言えます。

本記事では、海外における暗号資産決済の普及状況をみていくとともに分散型決済プロトコル「Slash Web3 Payment」について解説していきます

👇「Slash Web3 Payment」はこちら(現在、Testnet公開中)👇

■Slash Payment(Mainnet) https://slash.fi/

■Slash Payment(Testnet)https://testnet.slash.fi/

イーロン・マスク Twitterへの暗号資産決済導入を検討

クリプト業界ではDogecoin好きで知られているイーロン・マスクですが、440億ドルでTwitterを買収することを今年5月に発表。

Twitterと言えば、

・Bitcoin、Ethereumの投げ銭(Tips)

・StripeによるUSDC(Polygon)決済機能実装の発表

などジャック・ドーシーがCEOだった時代から暗号資産決済の導入を進めてきました。

イーロン・マスクはTwitter社員との質疑応答に関する全体会議において

「”It would make sense to integrate payments into Twitter so it’s easy to send money back and forth.”(決済をTwitterに統合して、送金を簡単に行えるようにするのは理にかなっています。)」

と述べており、Twitterに暗号資産決済が導入された場合にはより多くの人々が暗号資産に興味を持つことになるでしょう。

米国 ファーストフード店「Chipotle」で暗号資産決済が可能に

米国に2,975以上の店舗を持つファーストフードチェーンの「Chipotle」は、デジタル決済サービス「Flexa」と提携し、暗号資産決済を導入したことを2022年6月に発表。
Flexa対応アプリ であるGemini、SPEDNを店頭でスキャンするだけで1秒以内に支払いを処理することができ、2022年7月1日現在では99の暗号資産(BTC、ETHなど)で決済が可能となっています。
すでに米国ではクリプトで稼いだお金を実生活でも活用できる環境が整備されており、「通貨の多層化」が進んでいますね。

英国 高級ファッション販売会社「FARFETCH」が暗号資産決済を導入

高級ファッションの店舗販売やECサイトの運営会社「FARFETCH」は、暗号資産決済サービスを開発するLunuとの提携を発表しました。

これまで「FARFETCH」は、LunuのPOS端末「LUNU TERMINAL」を活用して店舗における暗号資産決済に成功。

2022年後半にはECサイト「Farfetch Marketplace」においてオンライン暗号資産決済サービス「Lunu Widget」を導入する予定となっています。

「FARFETCH」のように実証実験を通じて本格的な導入を検討する企業は今後も増えることが予想され、Stripeが「インターネット向け決済インフラ」だったように「暗号資産決済のインフラ」の整備が進んでいくことでしょう。

Slash Web3 Payment」のご紹介

ここから先は
・DAppsにさまざまな暗号資産決済を導入したい
・Stripeくらい簡単に暗号資産決済を既存サービスに導入したい
・収益分配を自動化したWeb3サービスを構築したい
という方に向けて書かれています。

「Slash Web3 Payment」について

「Slash Web3 Payment」は、スマートコントラクトを介してDAppsに接続し、暗号資産の交換プロセスを自動化することで不要な時間や手数料を削減する「分散型決済プロトコル」です。

事業者は、ECサイトなどに「Slash Web3 Payment API」を簡単に導入でき、そのことでユーザーはさまざまな暗号資産での決済が可能となります。

これまではNFTの購入などDApps利用時に特定の暗号資産での決済が求められ、そのためにCEX/DEXでの暗号資産購入/スワップのプロセスが必要でした。

「Slash Web3 Payment」は、主に下記の5ステップでさまざまな暗号資産での決済機会を提供し、効率的なWeb3ビジネスの構築をサポートします。

各ブロックチェーンごとにDAppsが開発されている現在においては、EthereumやUSDCをはじめとしてユーザーがサービス利用をしやすい決済手段の提供が求められています。

「Slash Web3 Payment」は、現在下記のブロックチェーン/DEXルーターに対応しており、各ブロックチェーンエコシステムに存在する潜在的な顧客に対してより利便性の高い決済手段を提供することができます。

・Ethereum (ETH)

Uniswap (V2)

Sushiswap

・BNB Chain (BNB)

PancakeSwap (v2)

Sushiswap

BiSwap

・Polygon (MATIC)

Quickswap

Sushiswap

・Avalanche C-CHAIN (AVAX)

Trader Joe

Pangolin

Sushiswap

これまで多くのECサイトで採用されてきたStripeは

「あらゆる規模のインターネットビジネス向けのオンライン決済処理およびコマースソリューションをサポートするAPIスイート」

として普及してきましたが、「Slash Web3 Payment」は、既存のWebサービスをWeb3メカニズムに置き換える世界的なイニシアチブとして暗号資産決済の普及を促進していきます。

「Slash Web3 Payment」の特徴

①売上はステーブルコインで着金/管理

これまでのWeb3サービスにおいては決済された暗号資産はそのまま事業者側のウォレットに着金し、売上管理されてきました。

しかし、暗号資産はボラティリティが高いことから法定通貨建の売上が不安定であり、暗号資産決済の普及が進まない大きな要因と考えられてきました。

「Slash Web3 Payment」では、暗号資産決済を行なった場合、

・DEX(Uniswap,Sushiswap等)を介してステーブルコインに交換

・事業者側のウォレットに瞬時にステーブルコインで着金

といったプロセスがシステム上で自動的に行われるため事業者側が高いボラティリティに悩まされることなく、暗号資産決済の運用が可能です。

また、事業者側がUSDT、USDC、DAI、JPYCといった売上受け取りの際に利用するステーブルコインを選ぶこともできます。

②正確な暗号資産決済フローの構築

これまでの暗号資産決済では
・ウォレットアドレスの入力ミス
・決済金額の入力ミス
といった人為的な入力ミスが発生しやすいといった課題がありました。
「Slash Web3 Payment」の決済リンク及びQRコードを経由することで、正確なウォレットアドレスと決済金額で決済が可能となります。
ユーザーにとっては決済金額よりも多く支払ってしまうといった損失を回避することができ、「Slash Web3 Payment」はより安全性の高い、正確な暗号資産決済フローの構築をサポートしています。

③スマートコントラクトのよる確実な約定/決済管理

Slash Web3 Payment」には

・支払先のウォレットアドレスの指定が確実に管理される

・決済金額に足りていない/DEXで暗号資産の流動性がない場合はユーザー側のtransactionが実行されない

といったスマートコントラクトによる約定管理機能が実装されています。

「Slash Web3 Payment」のコアコントラクトは決済が100%完了する保証が無い場合はtransactionを実行しないため

・暗号資産決済を行うユーザーは人為的なミスによるトークンの紛失の可能性が限りなく0%

・各Web3サービスは暗号資産決済の安定性を高めることができる

といった特徴を「Slash Web3 Payment」は有しています。

昨日、テストネットがローンチしました!

ぜひTelegramに遊びにきてください✌️

/Slash System Support(English)

/Slash System Support(Japanese)

参考文献:

https://www.coindesk.com/business/2022/06/16/musk-sees-logic-for-twitter-as-a-crypto-payments-platform/

https://flexa.network/currencies

https://medium.com/flexa/welcome-chipotle-1e218fd56571

https://lunu.io/products/creates


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