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Ctalks2020@名古屋 参加レポート


はじめに

名古屋で1/18(土)に開催されたデザインカンファレンス「Ctalks2020」に行ってきましたーーーー!!!企画側の熱量がひたすら伝わってくるカンファレンスでした。
こちらは日頃お世話になっている名古屋のデザイナーの方々が企画・運営されてたイベントで、ずっとTwitterでイベント開催当日までの過程を追っていたイベントです。ただのいち参加者ですが、無事イベント終了して振り返りできているこの瞬間がとっても嬉しいです。
名古屋にUXやデザインに関してここまで熱くなれる人達が集っている、というのを実感できて幸せだなぁ。

ということで、この記事では21卒デザイナーのもなかが、セッションで特に印象に残った点について述べていきます!
今回はセッション聴きたての粗い生の感想でお届けします。
(いつもイベントに参加しても感想のまとめを先延ばししてお蔵入りしてしまう反省を活かし、速さ重視で書きました)

※学生の個人の感想なので、所々解釈違い起きてる可能性大です。それ違うで!という部分があればぜひ教えてください。

①河野 道成さん「グローバルビックカンパニーの事業開発におけるUXやデザイン」

デザイナーにとって社会倫理は他人事ではない
名が知られている会社は、企業の社会的責任・倫理観が常につきまとう。だから、デザイナー(特にUXデザイナー)はプロダクトが社会に与える影響を考えなければならない。(例:ポケモンGOとわき見運転事故)

社会にものさしがまだない状態でものづくりしよう
iPhoneの指紋機能、最初は皆こんなのいる?という感じだったが、気がついたら受け入れられていた。社会にものさしがまだない状態で生み出せば、新しい価値を作ることができる。

②坪内 陽佑さん「ビジネスとしてのUXデザイン」


理想は、ビジネスとデザインが重なり合った状態
この状態を目指せば数値化できる成果をもたらし、かつユーザーを幸せにすることができる。良いデザインのプロダクトができても、売り上げがないとそもそもプロダクトを継続できない。

「使ってないとき」も大事なタッチポイント
ジャーニーマップ などでユーザー体験を考えるときは、そのサービスを利用していない時も、体験の流れの中に位置付けるべき(仮にアプリのUXなら、アプリ使用中のUXだけでなく、ユーザーがアプリと出会う前日談、オフライン中、後日談も考えるべき。)

課題解決には落とし穴がある
デザイナーが目指すのは「ユーザーが、課題解決の先にあるなりたい自分になれた」状態。課題解決を追求することだけに意識が向きすぎると、本当に考えなければいけないことを見落としてしまう。一つの視点にとらわれ過ぎちゃダメ!

③岩井 信之さん「デザインにできること〜価値の創出/創造/伝達」


ラベルライター「ピータッチ」をより魅力的な商品にするには?
ラベル単体で考えるのではなく、ラベルを貼る対象物となる「もの」にも目を向けた。ものとラベルをセットにして、シーン(=ラベルを貼ったものを家に置いた生活風景)で魅せるというリデザインを行った。

「ラベルはどう頑張ってもダサくなる」と思っていた
それはみんなの思い込みだった。本当はラベルも工夫すればオシャレになるのに誰も知らなかったし、それを実行しなかった。

④坂本 貴史さん「どこから考えだすのか」

言ったモン価値
あなたが思いついたアイデアこそが、自らを導く意志の源となる。

指標がないと、達成したいこともできなくなる
あるスキルを活かして組織で活躍したいとして、そのスキルを正しく把握できる人が組織内にいるか?は超大事。

UXが分断することは、ありがちだけど良くない
企画におけるUX、デザインにおけるUX、開発におけるUX、実験におけるUX・・・みたいに、担当分野やフェーズごとでUXという定義がバラバラになるのはダメ。モヤっとして捉えづらい概念ほどきちんと共通言語化すべし。

⑤佐宗 純さん・高野 葉子さん「デザインとビジネスのさかいめ」

デザインとビジネスは、対立構造ではない
最終的に自分たちは何を目指すのか?今何に向かっているのか?をチーム一人一人が考えて共有するのが大事。

Whyからはじめよう
Why?の部分が共有されてないと指示待ちで動けない。なんのためにデザインするか?なんのためにビジネスするのか?これらが共有されていることが大切。背景部分を共有することで、手段のことでゴチャゴチャ揉めなくなる。

職種はあくまで手段
デザインするならこうあるべきだ、ビジネスやるならこうあるべきだ、というべき論を押し付けるのではなく、相手のことを理解して対話する姿勢を持つべき。

フィードバックカルチャーの大切さ
フィードバックは人格否定ではない。分裂の兆しが生まれ始めた時点できちんとフィードバックを行うことで事態の悪化を防げる。

良いデザインは、事業の継続をもたらす
どんなに良いプロダクトでも企業視点が欠けていては、そのプロダクトは世に出せない。

まとめ

以上が、本日のセッションで私なりに理解ができて持ち帰れたことです。スピーカーの方々は、実務に取り組まれる中で生まれた課題感について話されていたので、社会に出ていない私が完璧に理解して言語化するのは非常に困難でした。しかし、「UX」「デザイン×ビジネス」という抽象度の高い概念について、理解度が大きく向上したので、参加した意義を感じました。
名古屋で、ここまでデザインの深いところまで触れられて、誰かと語り合える機会を持てたのは、地元民の私にはとっても幸せでした。
同時に、ただイベントに参加するだけでなく、ちゃんと手を動かさなきゃいけないな、ということを痛感しました。
一人前のデザイナーになるための道のりはひたすら遠い・・・!

ここまでお読みいただき、ありがとうございました!

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