見出し画像

Rust Cargoとは 使い方と注意点について

CargoはRustのパッケージ管理およびビルドシステムです。

Rustのプロジェクトを構築・管理するための多くの機能を提供し、依存関係の解決やプロジェクトのビルド、テストの実行などが可能です。

Cargoの基本的な使い方

新しいプロジェクトの作成

Cargoを使うと簡単に新しいRustプロジェクトを作成できます。

cargo new my_project --bin
cd my_project

新しいバイナリクレートを作成し、プロジェクト構成ファイルやソースコードのテンプレートを自動的に生成します。


プロジェクトのビルドと実行

Cargoは、プロジェクトをビルドし、実行するためのコマンドを提供します。

cargo build 
cargo run 

cargo buildはプロジェクトをビルドし、生成物をtarget/debugディレクトリに置きます。
cargo runはビルド後にプログラムを実行します。


依存関係の管理

 Cargoはプロジェクトの依存関係を管理します。依存関係は、Cargo.tomlファイルに定義され、Cargoが自動的に解決します。

[dependencies]
regex = "1.5"

Cargo.tomlファイルに依存関係を追加することで、Cargoは指定されたクレートとバージョンを自動的にダウンロードしてビルド時に使用します。


プロジェクトのテスト

CargoはRustのテストフレームワークを使って、プロジェクトのテストを実行します。

cargo test

プロジェクト内のtestsフォルダや、各モジュール内の#[cfg(test)]ブロックにテストを定義できます。Cargoは、ビルドとともにテストを実行し、テスト結果を表示します。


注意点

依存関係の管理

過度な依存関係は、プロジェクトの複雑性を増加させます。必要最低限の依存関係を維持し、バージョンの互換性に注意することが必要です。


ビルドスクリプトの複雑性

ビルドスクリプトは、プロジェクトのカスタムビルド操作を可能にしますが、複雑性が増すと、ビルドの安定性に影響を与える可能性があります。ビルドスクリプトを適切に設計し、簡潔で理解しやすいものにすることが必要です。


Rustをもっと詳しくなりたい方に

Rustプログラミング完全ガイド 他言語との比較で違いが分かる!

個人的には他の言語開発もそれなりにあったことからこの本を読むことでかなりRustへの理解が深まりました。
プログラムやシステム的な専門用語は当たり前に登場するものの、他の言語での開発経験がある方なら問題ないでしょう。むしろその経験があることで、多言語との比較をしながら読み進めることができます。
内容的には大容量かつ丁寧すぎるほど嚙み砕いて説明がされているため、情報量は十分といえます。Rust自体学習コストが高く、難易度の高い言語のためこのくらいが妥当といえます。
プログラミング初心者レベルの方には難しい内容となっていますが、Rustの概念を理解し、基礎を把握することができる本であること間違いなしです。

Rust学習のために筆者が実際に読んでおすすめしたい本をまとめています。


基礎から学ぶRustプログラミング入門

本コースではRustについて全く経験がない方でもスムーズに学習を進められるようにとなっています。
基本的にはコードベースで解説を行い、抽象度が高く難しい内容に関しては適宜スライドも使いながら丁寧に解説します。そしてただ文法を学ぶだけではなく、最終的には演習としてCLIアプリケーションを作成し学習内容の定着を図ります。

以下の記事では筆者が実際に受講したおすすめUdemy教材をまとめています。

※本ページではアフィリエイトリンク(PR)が含まれています


この記事が参加している募集

この経験に学べ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?