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golang panicの使い方と注意点について

Go言語においてpanicはプログラムの実行中に致命的な問題が発生したときに呼び出される関数です。
panicは通常、回復不能なエラーが発生した場合に使用され、実行を安全に停止させるために機能します。


panicの使い方

panic関数は、任意の型の一つの引数を取ります。
この引数はエラーメッセージやオブジェクトなど何でもよく、panic発生時にプログラムによって報告されます。

func checkPositive(x int) {
    if x < 0 {
        panic("x is not positive")
    }
}

func main() {
    checkPositive(-1)
}

checkPositive関数は引数が負の数である場合にpanicを呼び出します。
このpanicは引数が負の数であることを示すエラーメッセージを含んでいます。


panicの注意点

使用の制限

panicは極めて重大なエラーの場合にのみ使用するのが一般的です。
ファイルが見つからない、ネットワークが一時的に利用不可、入力データのフォーマットが不正など、回復可能なエラーはerror型を返して処理するのが一般的です。


エラーハンドリングとの違い 

Goは例外を使用しません。
代わりにエラー値を返してそれをチェックするパターンを推奨しています。panicはそのパターンから外れ、コントロールフローを中断します。したがって、正常なエラーハンドリングの代わりにpanicを使用することは避けるべきです。


recoverの使用

panicによってプログラムが終了するのを防ぐために、recoverを使用してpanicを「キャッチ」することができます。
recoverはdefer関数内でのみ有効ですが、recoverの使用はプログラムの正常なエラーフローを曖昧にするため、必要最小限に留めるべきです。

func riskyFunction() {
    defer func() {
        if r := recover(); r != nil {
            fmt.Println("Recovered from panic:", r)
        }
    }()
    // 何かパニックを引き起こす可能性のある処理
    panic("something went wrong")
}

func main() {
    riskyFunction()
    fmt.Println("Program continues...")
}


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