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地方のマイナーだけどすごい歴史を観光資源にするためにはどうしたら?ひとりのフォトライターができること。

歴史が好き、写真が好きなWebライターだと自負はあります。

子供の頃に奈良の平城京跡や、和歌山県の高野山に行って、「何だこれすごい」と衝撃を受けたのか、以来日本の歴史(特に古代とか平安とか古い時代)に興味を持つようになりました。

大人になって本州から北九州へ移り住み、2年前には少し南の大分県との県境、ギリギリ福岡県の豊前市に移住してからというもの、日常的に平安時代作の壁画や木像などを間近で見ることができて、「うわー、楽しい」と心から感じています。

豊前市・岩洞窟 平安時代の壁画
豊前市・如法寺の木像仁王像(平安時代作)

子供心に感じた「何だこれすごい」の衝撃を受けられるような史跡へ、住んでいるところ中心に片道1時間の運転で行ける。
そしてそのような場所は無数にあります。

国東半島・文殊仙寺奥の院 懸造りと言って崖に建てられている。ドキドキ。
国東半島の中央・両子寺の仁王像。遠近感がおかしくなる大きさ
国東半島・長崎鼻の行者洞穴 写真で見るより大きいド迫力

大阪生まれだからでしょうか。
「めっちゃいいやん!(It's very nice!)」を誰ともなく伝えたくなるのです。

しかしそのめっちゃいい場所は、人口減少のためか荒れていく場所は増える一方です。
明治時代に廃仏毀釈の影響も受けずに済んだ山奥の寺、神社。
地域の人たちが守ってきた信仰の対象であるもの、文化が消えていく。

生まれ育った場所は大阪、その後は広島で過ごしました。

大空襲や原爆で焼けてしまったのか、そんな古い史跡は身近には無かった。
それらが消えてしまった場所にいたからなのか、古い歴史がそのまま残っていることの貴重さを感じずにはいられません。

豊前市 上川底 貴船神社の苔むした石の祠

縁もゆかりもなかった場所に住みながら、いつの間にか「この歴史を残せないか」「ここで途切れるのはもったいない」と自分ごとのようになっていきました。

もっとたくさんの人にこのすごい場所を知ってもらうことができないか。

「It's very nice!」を伝え、観光に来てくれる人を増やすことができたら。

そう思ってひっそりと取り組んでいたのは旅とお出かけブログです。でした。
自分の経験上、遠くの人ほどSNSよりGoogle検索が有効と実感しているので、検索に引っかかるようにとコツコツ記事を書き溜めています。した。

豊後高田市 こっとん村のマダムたちが手作りする地元産米のおにぎり(手から何か出ているのかと思うぐらい旨い)

テーマは自分と似た感覚を持つ人が史跡を「めっちゃいいやん!」と巡りながら、その土地ならではの美味しいものを食べたり、温泉に浸かったり、時には山歩きしたりウォーキングしたりして癒やされる旅の提案。

スポット情報だけでは土地勘がない人たちの旅にはなりにくいから、楽しむためや、楽しみを深めるための道筋(ルート)を伝えます。

行政ではないから市や県の境界線も関係なく発信がしやすくなりますし、スポンサーが無い個人だからこそ「好き」や「楽しい」の価値を感じてもらいやすくなります。

ただし移住した豊前市だけの情報では、マイナーなエリアであるため遠くからいきなりピンポイントで見つけてもらうことは難しいでしょう。

なので豊前市を周辺に歴史のつながり深い周辺の中津市、宇佐市、豊後高田市とエリアを合わせます。

宇佐市は宇佐神宮があり、豊後高田市はヨーロッパの方にもロングトレイルが人気の国東半島の一部です。

大分県宇佐市の宇佐神宮 本当の御祭神が隠されているとか邪馬台国とか。謎が多い。
全国的に有名な耶馬渓。PR上手な中津市も力を入れている
国東半島・絶壁にかかる天念寺の無明橋。修験者の修行の道がロングトレイルのベース

宇佐神宮に興味がある人や、国東半島のロングトレイルに興味が惹かれる人たちは、マイナーだけどすごい歴史が好きな方が多いのではないかと想像しています。

景勝地として有名な耶馬渓に訪れる人たちも、周囲にほかの見どころがあることを知ってくれたら足を運んでくれそうです。なんたって距離が近いのですから。

ひとつひとつのスポットだけでは東京や京都といった大きな観光地に霞んでしまっても、スポットが合体したらどうでしょう。

さらに合体といえば、高速道路で豊前から1時間の別府エリアや、高速道路で2時間の宗像大社(世界遺産)まで加えたらまた面白いかもしれません。

どちらも歴史でつながります。(北部九州は豊の国)

世界遺産 宗像大社

ブログの記事数も、ある程度増えてきたので英語化もてしていきたいと考えています。
日本の人でさえよく知らない日本のマイナーだけどすごい歴史を海外の方が知ったら、どんな感想を持ってくれるのでしょう。

ブログは2024年になって一旦休止。
情報を集約させるWebサイトに情報をまとめたり、広く届けるためSNSでの情報発信にシフトしています。

もしかしたらそう遠くない未来に消えてしまう史跡であったとしても、ネットという空間に残すことができたら、本当に消えることは免れるかもしれません。

小さな個人の力でも、様々な形で「t's very nice!」を発信していくことはできます。
そんな時代です。

この素晴らしい歴史が観光資源になればいいと願いながら、まずはひとりでもできることを続けてみます。

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