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結婚式は自由で自分たちらしいものでいい~結婚式準備レポート「ハナレポ」の誕生秘話に迫る~

こんにちは!note編集部のかりんです。

梅雨も終盤。まだまだ不安定な天候が続きますが、早く青空が広がり気持ちの良い日々が始まるといいですね。

さて、結婚式準備の様子を時系列で見られる、花嫁のための結婚式準備レポート「ハナレポ」が5月31日に2周年を迎えました。現在では4000件以上の投稿があり、カップルそれぞれの結婚式にむけたストーリーが公開されています。

結婚式は「式場を決めればOK!」と考える方もいるかもしれませんが、それ以外にもドレスを選んだり、引き出物を選んだり、テーブルコーディネートやウェルカムスペースの演出を考えたり…と、準備することがたくさん。

いざ結婚式を挙げようと思っても、いつ何を準備すればいいのかわからないカップルも多いんだとか。

今回はハナレポの2周年を記念して、サービスの立ち上げを担ったディレクターの山田さんにお話を伺いました。

結婚式は「自分たちらしく自由にできる」ことを知ってほしい

ハナレポ誕生のきっかけは、部署内での企画プレゼンでした。2015年頃から通常のアカウントとは別に結婚式準備専用の「花嫁アカウント」を使用したInstagram内での花嫁同士の交流が出てき始め、ピークに向かっている最中でした。従来の「Web検索をし、ポータルサイトで式場探しや情報を得る」という流れから、Instagramでハッシュタグ検索や好みが似ている先輩花嫁を見つけて、どんな結婚式にしていくかアイディアを探す動きが増え始めていました。

このような流れから、式場探しにおいても「どんな結婚式にしたいか」をビジュアルでイメージしてから、式場探しをはじめるカップルが増えるのでは?という予感がしていました。

当時のウエディングパークでは、クチコミ(=リアルな花嫁の声)が、「式場下見~式場決定」までと、「結婚式当日」のレポートしかなかったため、結婚式の準備期間のクチコミも集めて、総合的にカップルをサポートできるサイトにしたいという想いがありました。

また、式場の設備やサービス面に対するクチコミはありましたが、結婚式に込めたコンセプトやカップルの想い、準備をした結婚式にまつわるアイテムなどが書ける“結婚式そのもの”に対するレポートがなかったため、増え始めているニーズの受け皿も必要に感じていました。

私の入社動機にも繋がっているのですが、自分自身が結婚式をしたときに「結婚式は絶対にしたほうがいい」と思ったんです。自分を心からお祝いしくれる人がいるということを知り、実際に肌で感じる経験ができるかどうかで、個人としても夫婦としても、これからの人生の感じ方が大きく変わるんじゃないかと。

よくあるテンプレートのような結婚式しか知らなくて結婚式をやりたくないなら、もっと自分たちらしく自由にできることを知ってほしいし、結婚式のしきたりに関する深い意味や、当事者たちの想いがあることをちゃんと感じれば、印象も変わると思っていました。

「準備がめんどくさい、大変そう、喧嘩をする」というのもよくある意見ですが、「準備から結婚式は始まってる!」という想いで主体的に取り組めば全部ポジティブな想いに変えられるし、なにより本番での景色は何ものにも代え難いものがあります。

先輩カップルがどんな気持ちで準備を進めて、どんな当日を迎えたか。当日だけでない結婚式のストーリーを紡いでいくことで、結婚式の本当の良さが伝わるんじゃないかと思いました。色んな苦労や失敗ももちろんある人が多いと思いますが、最後に「結婚式やって本当によかった」「絶対にやったほうがいい!」と、カップル自身の言葉で締めくくれるレポートがあれば、結婚も結婚式ももっと増えるし、もっと幸せにできると思いました。

誰かと“話して考える”大切さ

立ち上げを担当している中で、サービス設計がとにかく難しかったです。
どんな機能が必要なのか、取捨選択とそれによるUI設計に特に頭を悩ませました。

見るプレ花嫁はこれだけ書いてあれば助かるけど、本当にそこまでユーザーは書いてくれるのか。結婚式の良いところを強制的にではなく、自然なレポートで引き出したいと思っていたのと、見るプレ花嫁にはとにかく情報満載で「ハナレポ見れば何でもかんでもわかる!」というサービスにしたいと思っていて。

そもそも前例があまりないサービスなので正解がわからず、毎週上司に報告しては戻され、思うように進まず一人で煮詰まっていました。

やっと大枠が見えてきたところで、デザイナーの西嶋さんがジョインして一緒にUI面から企画を詰め始めると、見え方が一気に変わりました。

まず、相談相手が常にいると全然進みが違うし、「コレってなんのためにいるんですっけ?」と、質問されるとハッとしました。

一人で悶々と進めるだけで、自分で自分に「問いかけてなかったこと」に気づいたんです。自分で自分に問いかけができないと、引き算をすることができないので、サービスの目的がぼやけていってしまうんです。

そこで、書く側には「シンプルに楽しく自由に投稿してもらえること」と、見る側には「私もこんなことしたい」と思ってもらえることに重点を置いて、サービスの設計を進めていくことができました。周りの女性社員にも「コレってどう思う?」と聞いて回り、ブラッシュアップをしていきました。

コンテンツ開発とは、「最高の器を作ること」

ハナレポは、チャット形式で投稿を進めることができるのですが、この投稿UIが実装されていく段階で、「新しいものを作ってる、未来が拓けているかも!」と、とても興奮したのを覚えています。

一番感動した瞬間は、実際の花嫁のハナレポが投稿された時。
リリースを前に、投稿機能を先行オープンしてハナレポの募集をしたのですが、「楽しかった、結婚式をやってよかった」「大変なことだらけで失敗もあったけど、絶対にやってよかった」とか、思い描いた通りの投稿が入ってきた時の感動はすごかったです。

そういう想いが投稿されやすいようにと設計開発した投稿UIでも、実際にユーザーがどんなことを入力してくれるかはやってみなければわからない。直接制御できないユーザー行動も込みで、コンテンツとして思い通りの世界観ができあがった感動は何にも変えられなかったですね。

コンテンツ開発とは、「最高の料理をのせたくなる、料理を最高に際立たせる、最高の器を作ることなんだ」と改めて実感し、自分のその想いが報われた瞬間でした。

ハナレポ2周年を迎えて

最近は結婚式は準備から楽しもうという機運や、どんな結婚式をやりたいかを先に考えてから式場探しに入るなど、もともとハナレポが想定していた世界に、ぐんぐん近づいていると思います。

ハナレポはそのような流れにマッチするコンテンツだと思っているので、ハナレポを見て準備を楽しんでやってくれるカップルが増える、ハナレポを見て「こんな結婚式がしたい」と思いウエディングパークで式場を探してくれる人が増える。さらには、「こんなパーティーもアリなんだ。こんな結婚式だったら私もやってみたい」と、結婚式をやりたくないと思っていた人が、皆に堂々と祝ってもらうことの素晴らしさを感じられる。

2周年を迎えましたが、ハナレポを通してより素敵な結婚生活を送れるふたりがこれからも増ていくといいなと思っています。

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