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分版設定:網点と誤差拡散

分版設定の違いによる印刷結果の変化についてのメモです🔴🟡🔵

主なテスト内容は以下の2つ:

  1. 階調処理の方法による印刷結果の違い
    階調処理とは、用紙に押し出されるインクの密度や大きさを調整することで、限られたインク数内で色の滑らかな階調を表現するための処理。リソグラフでは2種類の処理方法から選択可能です。

  2. 網点線数による印刷結果の違い
    網点線数とは、印刷物に使用される網点(小さな点の集まり)が1インチ(約2.54cm)の範囲内にどれだけ存在するかを示す数値。この数値が高いほど、印刷の細かさや解像度が向上します。リソグラフの場合は、必ずしも解像度が高い = よいというわけでもないので、表現したいイメージにあわせて調整します。

サンプルデータと各項目の見方

画像はクリックで拡大してみていただけると見やすいかと思います。

各項目の補足は以下
  • 紙の種類:使っている用紙の種類。表面のテクスチャによって、同じデータでも見え方が変わります

  • 階調設定・網点の線数

    • 誤差拡散/ハーフトーンのどちらの方法で分版しているか

    • ハーフトーンの場合の網点の線数

  • 階調:グレースケール/不透明度のそれぞれの違い

誤差拡散処理
ドットの密度で階調を表現します。写真が入った原稿を カラーでプリントする場合は、こちらをお勧めします。
網点処理
網点処理ドットの大きさを変えることで階調を表現します。1色または少ない色数でプリントする場合は、こちらをお勧めします。

参考:理想化学工業


コピー用紙


ハトロン紙


わら半氏


しろ(レトロ印刷の少し厚めの用紙です。)


スクレ(こちらもレトロ印刷の紙です。しろより薄め)


以上です。よく見ると、紙ごとにインクの定着具合や色の出方が違うのがわかります。自分のメモとしてばばっと書いているので、わかりづらいところ・ここは違うよということはもちろん、おすすめ設定などもあればぜひ教えてください📮


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