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Slackに導入したポエムくん5歳


この記事はJij Inc. Advent Calendar 2023の9日目の記事です。
前回はJijのアルゴリズムエンジニアによる "Jijのプロダクト開発にRustを採用した" でした。

今日は、私が会社のチャットツールSlackに導入した”ポエムくんと”いうBotについて紹介しようと思います!

ポエムくん「意見箱」で社員の心の声を聞く

ポエムくんは、社内コミュニケーションを助ける「意見箱」のようなツールを目指して開発しました。開発といっても仕組みはいたって簡単で、Googleフォームに回答した内容が、webhookを使ってSlackの特定のチャンネルに自動で送信されるというGoogleAppScriptを利用したシンプルなものです。

Slackに自動投稿されるポエムくんの声

意見箱という名の通り、Jijのメンバーであれば、匿名でいつでも誰でも投稿できるようになっています。

実際に社員の投稿をいくつか抜粋して掲載しようと思います。
「ポエムくんの投稿をまとめた写真を挿入」

このように、ポエムくんは私が思っていたよりも、メンバーに受け入れてもらえたのではないか?と思います。
ポエムくんについてもっと知ってもらいたいので、ポエムくんが生まれた経緯なんかをまとめます。

心のモヤモヤを吐き出す場所

ポエムくんをJijのSlackに導入したのには理由が2つありました。世間でも組織の中でも、家族関係の中にだって、生きていたら対人関係の中で生まれる「心のモヤモヤ」。
これはどんな環境にいても、生まれるものです。
仕事で躓いたときや、社会的にこれどうなん?と思ったりする時に、なんとなく生まれるモヤッとした気持ち。

そういう気持ちは、Xに書いたりして消化するのかもしれません。
書くことができればいいですが、昨今、自分の本意ではないとことでXでバズったり、炎上してしまうことだってある。そんな生きづらい世の中で、吐き出したい、相談したい、けど誰に?どこに?

どこかに吐き出したい気持ちを吐き出すための場所の必要性と、リモートワークだからこそ生まれてしまう孤立感や社員の悩みに寄り添えるようなそういう仕組みの必要性。
この2つの必要性を感じたのがきっかけでポエムくん開発を始めました。

自分が呟いたんだけれど、代わりに誰かに伝えてくれる存在というのは、自分という存在から離してみることができるため、心理的負担が軽減するのではないかと考えました。

このNoteを読んで、Jijのメンバーも驚くかもしれません。
「ポエムくんってそんな、重苦しいものなの・・・!?」

ポエムくんが初めて会社のSlackに投稿した時、生みの親として私がみんなにポエムくんを紹介しました。

ポエムくんの誕生

>ポエムくんのお母さんとして、ポエムくんについて紹介します!
心を学ぶ5歳の男の子のロボットです。まだこの子は「心」を知らないので、メンバーみんなの心の声を聞いて、いろんな感情、心があることを学んでいきます。学んだ先に、ポエムくんいどういう感情が生まれるのか….?それはまだ先の話ですね。ポエムくんについてもっと知りたいと思った方は、こちらを見てくださいね

こちらの部分に、Googleフォームへのリンクを付けました。(※Noteにはそのリンクは貼っていません)
そのフォームは画像のようになっています。

私の過去の話になってしまいますが、私はフロントエンドエンジニアとして働いていた時期がありました。そのときに知ったのですが、エンジニアの文化として、技術記事ではなくちょっとしたお気持ち記事を書いたりするとき「ポエム記事」と言われると言う文化があると知りました。

実際の投稿(匿名です)

私は、このポエムという文化を知っていましたが、何か気持ちを吐き出す時ってそれって少しポエムチックになるじゃないですか?
なので、絶対に名前は「ポエムくん」だと決めていました。

ポエムくんは、語尾に”なんだな〜”と付けて話します。
これはポエムくんがJijのメンバーの「心の声」を聞いて、「心」を学び、教えてくれた声に対して、「なるほどね、そうなんだね」と投稿者に寄り添ってくれる姿勢を示しています。肯定でも否定でもない、認めるという姿勢はとても大事なピースです。

とても上手な投稿の仕方だ…..!

この”なんだな〜”は、メンバーにとっては少し厄介な語尾に思われているかもしれません(笑)


このようにちょっと聞いてもらいたい「意見箱」のような存在になってくれることを期待して、ポエムくん1.0が生まれました。

ポエムくんに投稿された数は約2ヶ月で25個になりました。ポエムくんのおかげで社内における心理的環境が劇的に良くなった!なんていう効果測定はしていませんが、匿名での「メンバーの声」は、少しの面白みを生み出させているような気がします。

書いてくれてありがとうと、投稿がされるたびに思います。

以上がポエムくん導入の経緯と社内での運用のされ方でした。
今後は、ポエムくんに投稿されるメンバーのリアルな声を拾い上げれるようになったら、福利厚生や、会社の規定改善など、さまざまなところに利用していきたいと考えています。
もちろんJijには他の仕組みもあるので、ヒヤリングはできる限りおこない不安解消、問題解決にはすぐに対応するように心がけています!!

皆さんも、社内コミュニケーションの改善には是非とも「ポエムくん」を導入して見てくださいね。

最後に

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