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「中国専門家のウクライナ戦争の見解」とする情報の拡散と東野、細谷らの嘘

 まず、東野篤子氏や細谷雄一氏らがこのエコノミストの記事を引用する際、冯玉军教授を「北京大学教授(その前は复旦大学)」としているが、これはXの元ポストの誤りを鵜呑みにしたミスで、教授の所属は今でも复旦大学国際問題研究院副院長である(北京大には特約客員教員で所属しているのみ)。中国語で北京大や复旦大のホームページを調べればすぐに分かることである。このことから東野、細谷らは当該教授との交流はおろか、中国語もできず、中国の国際政治学界との交流もほとんどないことが分かる。  次に、

    • 富士通、生成AIで創薬速く たんぱく質状態予測10分の1

      富士通と理研はたんぱく質の体内での振る舞いを生成AIで予測する技術を開発した(電子顕微鏡画像から復元したたんぱく質) 富士通は理化学研究所と生成AI(人工知能)を使って、薬が標的とするたんぱく質の体内での状態を10倍以上速く予測する技術を開発した。2025年3月期にも製薬会社と実証実験を始める。生成AIは新薬開発を大幅に短縮できると期待され、米エヌビディアなども技術開発を競う。 医薬品は病気の原因などになる特定のたんぱく質に結合する物質を投与して、ウイルスが細胞に侵入する

      • 1Fが排出するALPS処理水について科学的根拠基づく日本側主張への疑念

         1Fが排出するALPS処理水について、日本側は自身の主張が科学的根拠に基づくものであり、中国側の論拠は科学的根拠に乏しいとしているが、各種の資料を読むと、ALPS処理の独自の規制基準のように、科学的根拠に依拠…しているように見えて実は怪しい論理が多く混ざっている。  最初に、処理水のトリチウム(3H)濃度が、諸外国の原発排水の濃度と同程度か低いという情報発信を見かけるが、そもそも1F処理水の3H濃度と中国、韓国のBWR/PWR型原発の冷却排水やフランスの核処理施設の排水と

        • アメリカの「抑止戦略」の誤算

          エマニュエル大使のインタビューを見ると、アメリカの政治エリートは「中国が台湾を侵攻した際、得るものと失うものを勘定している。だから得るものより失うものの方が大きい」と思わせることで抑止が可能、と思っているようだが、それが根本的で重大な戦略的誤算である。 中国にとって台湾問題は核心的利益中の核心であり、台湾問題の解決と国家の完全統一は建国以来の国是である。台湾問題を解決することはこの時代の必然的要請であり、それは最高指導者が誰であろうと達成しなければいけない歴史的任務である。

        「中国専門家のウクライナ戦争の見解」とする情報の拡散と東野、細谷らの嘘

        • 富士通、生成AIで創薬速く たんぱく質状態予測10分の1

        • 1Fが排出するALPS処理水について科学的根拠基づく日本側主張への疑念

        • アメリカの「抑止戦略」の誤算

          The U.S. mis-calculation on its deterrence strategy

          After watching Ambassador Emmanuel's interview, it seems U.S. political elites believe that deterrence is possible by letting P.R.C. think "the losses outweigh the gains when you invade Taiwan." However, this is a fundamental and serious st

          The U.S. mis-calculation on its deterrence strategy