見出し画像

10人に1人が発症!知ってるようで知らない子宮内膜症のハナシ


子宮内膜症...今やメジャーな女性疾患の1つとして知られていますが、昔はほとんどの女性がならなかった病気なんです。

なぜ今子宮内膜症になる人が多いのか、症状や治療法も踏まえてお伝えしていきます!


子宮内膜症とは?

子宮内膜またはそれに似た組織が何らかの原因で、本来あるべき子宮の内側以外の場所で発生し発育する疾患が子宮内膜症です。
20~30代の女性で発症することが多く、そのピークは30~34歳にあるといわれています。[日本産科婦人科学会]

また、子宮内膜からの出血が子宮以外の場所、たとえば卵巣や腸の腹膜でおこると、卵巣・卵管や腸が癒着したり、卵巣内にチョコレートのう胞と呼ばれる卵巣のう腫ができます。

子宮内膜症は、働く女性の10人に1人はかかる、とても身近な病気なんです!

どういう人が子宮内膜症になりやすいの?

子宮内膜症は、生理のある女性全員がなる可能性があります!!
実は、原因としていくつかの説があるのですが、まだ明らかなことはわかっていません。

でも、確実に昔よりは発症する確率が上がっています!
というのも、一昔前と今では女性が一生に経験する生理回数が10倍にも増えているからです。
内膜症は生理の回数とともに進行する病気なので、現代の女性はかなりのリスクにさらされているということですね!

また、生理回数が増えることによって子宮内膜症以外にも、乳がんなどの女性特有のがんを発症する患者も増えているようです。

子宮内膜症になるとどういう症状があるの?

子宮内膜症患者の9割は生理痛を訴えています。

生理痛はほとんどの方が感じている生理時の症状なので、気にしている方は少ないかもしれませんが、明らかに今までと違う生理痛の症状がある時はクリニックを受診して検査することをおすすめします。
また、生理痛以外に排便痛、腰痛、下腹痛、性交痛なども引き起こします。

子宮内膜症かどうかを検査するには?

1.まずはクリニックで問診
いつどのような症状があったかなどを伝えてください。

2.血液検査や経膣エコー、場合によってはMRIなどを使ってどのくらいの重症度なのかを判断していきます。

3.確定診断のためには腹腔鏡検査を行う必要があります。

子宮内膜症は不妊症の原因となるので、できる限り早い段階で見つけ治療するようにしましょう!

子宮内膜症を早期発見するポイントは?

以下のような方は、子宮内膜症の可能性が高いので一度クリニックを受診されることをお勧めします!

・生理痛が酷すぎる方
・生理時以外にも下腹部痛などの症状がある方
・生理痛が昔よりもひどくなってきた方(特に30歳を超えてからひどくなったと感じる方)
・なかなか子供を授からない方

子宮内膜症の治療法は?

大きく分けて、「薬」と「手術」2つの方法があります。

症状の種類や重症度、年齢、妊娠を希望するかどうかなどによって行う治療法は変わってきます。
ですので、もし治療をする際は医師としっかり話し合った上で決めましょう。

内膜症は生理がくるたびに進行していくので、長期的な観察が必要です。一度治療をしても再発する可能性が高い病気なので、治ったと思っても何か変化があればすぐクリニックを受診するするようにしましょう。

子宮内膜症にならない為にはどうすればいいの?

子宮内膜症という病気は生理とともに進行する病気です。ですので、予防するには必要以上に月経をこさせないようにするのが一番です。

世界的にも子宮内膜症の予防となるといわれているのは、ピルの服用です。

子どもを望む時以外はピルを服用し月経をコントロールし内膜症を防ぐ、というのが最善策かと思います。あとは子どもをたくさん産んで生理がこない期間を長くするという考え方もありますね。

「その2つの方法はどちらともあまりしたくないな〜」という方は、定期的にクリニックで異常がないか確認しておきましょう!



子宮内膜症は早い段階で見つかれば薬(ピル)の処方だけで治療できる場合もあり、また将来の不妊症を防ぐことにも繋がります。

10人に1人は子宮内膜症を発症しているということは、周りでも発症している方は多いかと思います。他人事と思わずに、何か気になったり異常があったりした場合はすぐに検査するようにしましょう。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?