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ドラえもん先生

先日、人生で初めての入院・全身麻酔の手術をしてきました。

知らない、天井…

私は医者でもなんでもないただのコスプレ大好きな商売人に過ぎませんので、病状や原因を私だけで断じることは行いませんが、昨年の7月末から左腕が上がらなくなっておりました。加えて背中に手が回らない。
お風呂で左手で右腋を洗うのもままならない。
そしてコスプレの衣装が何よりも着づらい。(背中ファスナーとか、シリコンバストとか)

昨年秋ごろに、さすがに腕が自然に治る兆しもないので、肩の治療では定評あるとされる病院で数ヶ月投薬や簡単なリハビリ指導を受けても、回復することもない。
そこで、今年になり「最後の手段」として、手術を行うことに相成ったのです。

47年生きてきて、実は入院を伴うのは初めてで、全身麻酔の手術も初めて。

…7歳の頃にりんごの皮を剥く時にナイフで左の人差し指をざっくり切って4針縫った以来の麻酔を伴った治療。40年間よく何も起こらなかったものだ。

ナイフで指を切った跡は40年たった今でもVの字に残っている

当時、指をザックリ切った瞬間は人生終わったかのような絶望に、子供ながらに満ちていた。
そして、当時から大野城にある秦病院に担ぎ込まれたのだ。
その時の先生が、時には笑みを浮かべて「大丈夫、この指はちゃんと治るよ」と、その時の先生の顔は忘れたけど、治療室や先生の雰囲気だけは覚えている。

1ヶ月位経った時に、指を縫っていた糸は外され、生活に一切支障のない指に戻っていた。
その時に思ったのは「お医者さんは、ドラえもんみたいだな」と。

時は過ぎてその40年後、手術室に向かうストレッチャーに載せられて、手術室に到着すると当時と変わって私よりも年下の主治医の先生が言うのです。
鬼滅の刃の恋柱って、誰だっけ?」と。
…そこで鬼滅の刃の話かよ!と一瞬思いつつも、全身麻酔のマスクを付けられて「かんろじみつr…」と言いながら二呼吸したあとは…「手術終わったよ、バッチリ直しときました!」と、すでに手術が終わっていた。
メタルギアの病室で起こされて「落ち着いて聞いてください」って言われるアレみたいな一瞬の出来事ではあった。

上がらなかった腕は、痛みはあるけれども質の違う痛みに変わっていて、日に日に腕が上がる角度は高くなっていく。
そんな中、その40年前の秦病院のドラえもん先生のことを思い出したのでありました。

24時間ぶりに食事をして逆にお腹がびっくりしたw

しかし、入院中は、ほんとに普段の生活ではありえないくらいの医療の手厚さで、初めての事だらけなこともあり、医師の先生や看護師さんや薬剤師、栄養士や掃除の人にお礼を言いながら、心のなかで「日本の医療ってすげー!」ってずっと思ってました。

一番すごいなと思ったのは、寝てるとき含めて割と抜き打ちで血糖値チェックに来て、インスリンをすかさずブスッと刺しては去っていく看護師さん(少しとろサーモン久保田さんに似てる)。
(実は血糖値を下げる薬を投薬しているのですが、入院期間中はその薬が禁忌だったため、インスリン注射になっていました)

翌朝になりリハビリのレクチャーを受けて無事に退院。
シャバの空気とはこのことか。

シャバの空気はうまいぜ!

そして、そのまま会社に定時出勤となりますが、カルディに行ったらワイン福袋があったのでこんな機会だし勢いで買う。
二週間ぶりに少しだけお酒飲みましょうかね。

結局、右下のはずれ?だったけど、それでも3,000円のワインだから旨い。

手術から3日経ちましたが、現時点ではすこぶる調子が良いです。
なお、病名は「肩関節拘縮」、手術は全身麻酔のスキに曲がらなくなった腕を無理やり?曲げて拘縮している部分を無理やり引き剥がす!みたいな一見荒療治。「サイレントマニュピレーション」と言うそうです。
今は肩を開かなくていいのだそう。いい時代だ。

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