見出し画像

女性でも知っているAV女優

アダルトビデオやAV女優って2000年代前半までは男性層をターゲットにしていましたが、2000年代後半に入ってから各アダルトメーカーは女性をターゲットにするようになりました。以後、女性AV視聴者の拡大と男優、女優の処遇改善やアイドル化、リアリティの追求などによりAVの性向も少しずつ変化し、無料アダルトサイトの普及や女性向けAVが発売されてAV男優・女優共に女性層から高い人気を獲得するなど、女性もAVに対しての抵抗が以前よりは少なくなりつつある。

※ネットでAVを見ている女性は男性の約2倍と言われている。

現在では男性よりも女性の方がAVを見ているというデータが出ているほど。やはりDVDやVHSなどお金を出してアダルトビデオを見ていた時代とは異なり、ネットやスマホで無料でAVが見られるようになったことが大きく影響しているでしょう。またダウンロードで購入する場合でもDVDを買うよりも比較的、安い値段で見られることも理由に挙げられるでしょう。
1990年代頃から既に女性のAV視聴者は少なからず存在していましたがやはり女性の目線から見て批判が多かったのも事実です。「AV男優が気持ち悪い」・「男優がおじさんで不快だ」・「AV女優がブスすぎる」・「AV(男向け)って何が面白いのか分からない」といった意見ですね。そこで各アダルトビデオメーカー(AV会社)は、2000年代後半辺りから「これからは女性をターゲットにした内容・女性目線の作品・女性が憧れるAV女優を作ろう!」と判断して、それまでのやり方を変えてみることにしました。すると、それまで男性向けのアダルトビデオに嫌悪感を持っていた女性視聴者たちから大反響を得た。これを機に女性のAV視聴者も拡大し、アダルトビデオ・AV女優は、女性目線で売り出していくようにしたんです。それが今のAV業界ですね。

-代表的なAV女優-

★黒木 香★

80年代を代表するAV女優

デビュー当時は女子大学生のAV出演は世間で知られておらず、特に大学名を公開した現役の国立大学の学生の出演は異例であった。現役当時は、テレビにたくさん出ていたという話があるが実際は、ドラマの単発出演やバラエティ番組にゲスト出演していた程度であり、レギュラー出演や冠番組などは持ったことはない。唯一、常連ゲストだったのは「オールナイトフジ」くらいでしたね。2019年にはNetflixの「全裸監督」が公開され、黒木の存在が注目された。

★飯島 愛★

1990年代を代表するAV女優出身タレントの1人

1980年代後半から1990年代前半にかけて人気を博したAV女優・後藤えり子によってスカウトされた。AV女優として活動した後、AVのイメージを払拭してタレントに転身。バラエティにたくさん出演してタレントとして成功を収めた。テレビ番組に出演する際、彼女が「AV女優」だったことやAVに出演していたことはタブーとされていた。そのためAV引退後の飯島 愛の活躍をテレビで見ていた人たちの中には彼女が元AV女優だったことを知らない視聴者も多い。

★蒼井そら★

飯島 愛に続いて一般的に認知された2000年代を代表するAV女優である

AVでの高い人気を背景に、テレビやラジオなどへと活躍の場を広げた。
全盛期は2004~2006年頃で、2000年代後半からは中国や韓国で人気を得る。飯島 愛は、AV女優としてもタレントとしても成功を収めたが、蒼井そらの場合、AVでは人気を得たが、タレントとしてはバラエティやドラマなどのゲスト出演が多く明確な成果はない。一般的な知名度も飯島 愛と比較すると少し劣る。

★吉沢明歩★

蒼井そら、麻美ゆま、みひろなどと共に2000年代を代表するAV女優の1人

当初はグラビアアイドルとしてデビューしたが、2003年にAV女優に転身。
男性ファンはもちろんだが、女性ファンがとても多かった。さらにケンドーコバヤシ、南海キャンディーズの山里亮太、今田耕司、関根勤、明石家さんま、鬼龍院翔など彼女のファンだと公言している芸能人も多い。2012年のアダルトビデオ30周年記念企画(AV30)の人気投票では第3位に選ばれており、90年代で例えれば城 麻美のようなポジションだとされている。入れ代わりの早いAV業界の中では15年と異例の活動期間を更新したAV女優であり、現在までにAVの売上総本数:約1000万円とを記録している。

★恵比寿マスカッツ★

AKB48のセクシー版 / お色気版AKB48

グラビアアイドル・モデル・AV女優などの多業種のタレントで構成された女性アイドルグループ。深夜のバラエティ番組「おねがい!マスカット」(マスカットシリーズ)は「夕やけニャンニャン」を参考にした番組で、恵比寿マスカッツ自体は「AKB48」をお手本にしたグループである。2000年代後半にはSDN48キャンパスナイターズライバルだった。第1期は男性ファンが中心であったが、第2期(恵比寿★マスカッツ)以降は女性ファンが急激に増え、男女比率が6:4くらいになった。YoutubeやSNSの普及によってメンバーであるAV女優の女性ファンがマスカッツのファンにもなるというパターンで、男性ファンは中高年層が圧倒的に多く、若い男性ファンが少なめ。女性ファンは逆に若年層(10代後半~30代)が多いという珍しいファン層であるとも言える。楽曲もそこそこ良く、セクシーな歌詞とアイドルらしい歌が多い。
スプリングホリデー」は、AKB48の「Dear My Teacher」に似ている。
ロッポンポンファンタジー」は韓国の女性アイドルグループ・PAPAYAの「Smile Smile」のメロディーを引用したものである。(K-POPが元ネタ)
後者は作曲を担当した綾小路 翔(DJ OZMA)がK-POPが好きだったことが影響しているだろう。他にもFace 2 fAKEが作曲した「TOKYOセクシーナイト」、「Sexy Beach Honeymoon」なども良い曲だと思う。
マスカッツ以前にもテレビ地上波に出るAV女優はいたが、バラエティ番組での汚れ役や集団芸などお色気以外で認知させた初のグループともいわれる。

★紗倉まな★

2010年代を代表するアイドルAV女優

中学生の時からAV女優に憧れていて高校在学中の18歳の時からグラビア活動を始めた後、AVデビューした。日本での人気は高いが、韓国・中国などではあまり人気がない。かわいい系・ロリ系の女優であるため、スリムな体型と白い肌を好む韓国人男性の好みに合わないからだと言われている。AVのみならず、タレント、歌手、小説家、YouTuberとしても活躍している。

★三上悠亜★

アイドルからAV女優に転身してブレイク

2009年に「第二期SKE48追加メンバーオーディション」に合格し「SKE48」に加入。当時は本名の「鬼頭桃菜」として活動していた。2014年にSKE48を卒業し、2015年にAV女優としてデビューした。2016年からは恵比寿マスカッツに加入し、2018年から3人組のガールズグループ・HONEY POPCORNを結成するなどアイドルとしても活躍している。Instagramのフォロワー数200万人、Twitterのフォロワー数100万人を突破しながら明日花キララに続いてインスタグラムとツイッターでフォロワー数が100万人を突破した2人目のAV女優である。そのため女性ファンもかなり多い。

★橋本ありな★

AV界のまゆゆ

AVデビューのきっかけは「今のAV女優さんはみんなアイドルみたいにかわいいくて憧れてたから」だという。AKB48の渡辺麻友(まゆゆ)に似ていると言われている。SNSではメイクやファッション、グルメに関しての情報を頻繁に発信しているため、デビュー以来、女性人気も多く獲得して三上悠亜の次世代エースとして脚光を浴びた。しかし、同じ女性ファンの多い明日花キララや三上悠亜と比較した場合、人気はやや劣る。

★深田えいみ★

大喜利お姉さん

2016年からアイドルグループ「B少女戦士ゴーファイガー」のメンバーとして活動していたが、加入3カ月でグループが活動を休止。2017年にAV女優としてデビューし、2018年に「深田えいみ」として再デビュー。2020年からはYoutuberとしても活動している。高校生時代、彼氏に「他の男子たちは私のことをどう思っているのか」を尋ねると¨太っている¨という言葉が返ってきて衝撃を受け、それ以来、外見管理に気を使い始めたという。女性ファンがとても多いことで有名であり、SNSやYoutubeなどを通して成人女性だけでなく中高生女子のファンも多い。AVライターの東風克智は「韓流アイドルのような美形」と評している。

★明日花キララ★

現在、最も女性ファンを多く獲得しているAV女優。

2016年にTwitterのフォロワー数が20万人を突破した。この記録は蒼井そら、成瀬心美に続いて3人目だったが2018年にはAV女優初の90万人を突破した。
タレント、モデル、YouTuber、アパレルブランド、美容グッズのプロデューサーなど多方面で活動している。第2期・恵比寿★マスカッツのメンバーで、マスカッツは2期に入ってほとんどの女優たちが大きな人気を得られなかったが、明日花キララは、マスカットナイトでポンコツリーダーというボケキャラを演じたことで「面白いお姉さん」というイメージが付いて女性ファンが急増し、人気を集めた。2018年に「S Cawaii!」で実施された「整形してなりたい顔ランキング」では若手女優やモデルといった女性芸能人を抑え1位を獲得。2019年にスタイルブックを発売した際には20代女性から支持されて限定盤は即完売、通常版も1ヶ月で重版となったなる程の人気ぶりであった。2018年に恵比寿マスカッツを卒業し、2020年にはAVを引退した。飯島  愛や蒼井そらといった以前のAV女優の場合は、AV女優として成功し、女性ファンもいたが男性ファンの割合が多かった。それに対して彼女の場合はAV作品よりもファッション、メイク、モデル、といった分野で成功して男性よりも女性ファンが圧倒的に多いことが異なる点である。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?