運営でも経営でもなく、関係を築く。
じぶんが立ち上げた新しい住まいの形「ギルドハウス十日町」。
それがちょうど1か月先の2018年5月で《3周年》を迎えます。
この3年間では、43名が住人として生活をともにしました。そして全国・海外から延べ6,600人以上の訪問者を迎えました。
そんな今日このごろ。
3周年を話題にあげると
「まだ3年経っていないんだね!?」
とよく言われます。
そんなふうに錯覚されるぐらい、年月を積み重ねてきたような場の雰囲気があるし、それほど濃い3年間だったということでしょう。
ここまで楽しく過ごせたのもみなさんのおかげです。
ほんとうにありがとうございます。
さて、このあるようでなかった住まいを説明するときによく使う言葉が
「お店でも宿でもなく、ただの住まい」
というものですが
「そもそもシェアハウスではないし、ゲストハウスでもない。そのどちらでもないけど、両方の良さを兼ね備えている」
とも言えます。
いずれにしても
「運営でも経営でもなく、関係を築く」
そんな考えでギルドハウス十日町があるということ。
巷では結婚生活や家庭ですらも、会社の経営みたく考えてやるひとがいるようですが、じぶんからすれば「なんだかなあ」という印象です。
運営や経営の対象としてギルドハウス十日町を考えてしまったら、個人的には終わりだと思っています。そうまでして維持する住まいや居場所もあっていいと思いますが、じぶんはより本質的なところに寄り添ってやりたいというか。
また、新しく何かを始めようというときに、資格を取ったり、本を読んだり、短期のバイトで資金を稼ごうとしたり、ひとりでいろいろすると思います。
でも、そんな必要はないんじゃないでしょうか。
それよりも、ギルドハウス十日町のようなコミュニティで気の合うだれかとの関係を築くことのほうが先で、そこからじぶんらしく生きるために必要な事柄に気づいて、そのための手段としてのちのちに資格や読書や小商いがあっていいかと。
その順序が逆になってしまうと(大げさに言えば)人生がもったいない。ひとりで悶々と活動するだけでは時間とお金が余計にかかって、へたをすれば変な方向に行ってしまいそうな。
だからじぶんはというと、たとえば講演やら書籍化などのお話をよくいただきますが、そのほとんどをお断りしています。すべて承諾していたら、じぶんの時間がどんどん減ってしまい、ソーシャルな隠居という生き方が脅かされると思っているからです。
その代わりギルドハウス十日町までわざわざ来てくれたひとや、そのコミュニティのつながりからの頼みはたいていお受けしています。
ちなみに冒頭の写真は、既存の関係からではありませんでしたが、依頼してきたひとの活動や企画の趣旨に賛同し、雑誌への寄稿を快諾しました。
そんなふうに新しい関係づくりも含めて大事にしたいと考えています。
運営でも経営でもなく、関係を築く。
ギルドハウス十日町はそんな場です。
これからもそうした考えのもと、新しいプロジェクトの「アルトバウ」はもちろん、仲間たちが準備している各地のギルドハウスとの新たな親せき関係も大事にしていこうと思います。
そんな場の関係では知り合って3年未満でも
「なんだかもう10年くらい一緒にいるみたいだね」
と、冗談を交わせるものです。
そういえば今日は4月1日。
新しいことを始めるにはいい時期ですかね。
もやもやしていたら、新しい関係づくり、していきましょう。
よかったらサポートをお願いします。もしくはギルドハウス十日町へ遊びにいらしていただければうれしいです。