家の母は自他ともに認める本好きで
僕が幼い頃から暇さえあれば読んでいた。
ミステリー小説やSFもの等が好きらしく、彼女の本棚には所狭しと本が刺さっていた。

当時の僕は小説等1ミリも読まない人間で
かといって漫画もそこまで読まなかった。
単に興味がなかったといえばそれまでだが、活字を追って物語を理解していく作業が面倒だったようにも思える。

その代わり音楽に対しては非常に情熱的で
兎に角耳にイヤホンを指していない日はないほどだった。

頭の中で物語や風景を想像する

そういった作業を音楽を聞きながら行っていた。
要は頭の中でその曲のMVを作り出すような…。
それはその音楽が持つ感情や、歌い手の声の調子
音楽が持つ雰囲気などを頭の中で想像していくという作業だった。

僕がNOTEを書き始めた頃
僕の記事を読み返してはどうも文章力が乏しい事に気がつくようになる（かといって今の文章もそんなに変わらないけどｗ）
これは単純に本を読んで来なかったからだ、言葉も知らなければ、話の持っていき方も下手。
何を伝えたくて何が言いたいのか?それすらも明確に出来ていない。

それならばいっそ言語力を鍛えると言うか
良い文書を書くため、言葉をしっかりと理解できる様になるために、僕は母の本棚からいくつか拝借し本を読み始めるようになりました。

今では活字を追って物語の全体像をイメージするという作業を純粋に楽しめる様になりました。
主人公の視点から、その他の登場人物の視点から。
どの様な感情でどの様な情景かをイメージして
物語にどっぷりと浸かって、自分がその世界に立っているイメージをする。
そして書き手は何を僕たちに伝えたかったのか?何を言いたかったのか?この物語の真意は何なのだろうか?というのを色んな側面から眺めて理解しようとするといった事が自然と出来るようになりました。

目で文字を追って頭の中でイメージをする。
その情景や感情。季節や陽気まで細かな所までイメージができるようになる。自分の視点から、主人公の視点からも書き手の視点から、様々な視点で物語を眺め
そして時には自分の生きていく為の糧になったり、人とコミュニケーションを取るための手段となったり、本を読むといった行為の中には莫大な知識が含まれていると本を読むたびに感じる。

受動的なテレビやYoutube等の動画と違って
自分自身で読み進めていく、そして理解をしていくという行動は非常に生きていくのに非常に役に立つと思う。
もしスクリーンの中に真っ赤なりんごが映し出されたとして、それを眺める視聴者はまっさきに真っ赤なりんごをイメージ出来る。視聴者の9割は「このりんごは赤い」と理解するのに対して、小説ではそうはいかない。
真っ赤なりんごと書かれていたとしても、果たしてどのくらい赤いリンゴなのだろう?それはオレンジかかっていた色なのか、それとも黄色がかった色なのかわからない。
わからないからこそ、自分自身でイメージをする。
そして読み手によってそのイメージしたものが全く違っている事も多い。それは主人公の容姿や雰囲気、場所や世界観等人が感じるイメージというのは様々である。

頭の中でしっかりとイメージが出来るという作業は生きていく上で非常に需要なものとなっていく。
物事の善悪だったり、物事の真実だったり偽りだったりを瞬時に見抜く力。そして物事をしっかりと自分の言葉で説明できる。自分の頭でしっかりと咀嚼し、これは必要これは不必要と頭の中で断捨離が出来、必要な物事をしっかりと取り入れる力が伴うには本を沢山読むに限ると僕は考えている。

ただ映像を眺めて「ああ面白かった」「ああ感動した」
ではなく、「ここの部分がとても良かった」「主人公が本当に伝えたかった事は何だったんだろう?」「書き手はこれを伝えたくてこの物語を作ったのか?」と考えれる様になれれば、きっと世の中に蔓延る多くの情報に対しても
自分自身の視点から。自分自身の解釈から物事を理解できる様になり、他人の持つ意見と照らしさせて、ここは素晴らしいけど、ここは違うだろう?と人の意見を尊重し流されない自分軸を持てるようになるのだと思う。

そういった行為が自然と出来るようになれば
世の中の偽物に騙されることもなくなるだろうし、自分自身にとって何が一番大事なのか見えるようになれる。
そして自分自身の中で見えたものをしっかりと理解して心に落とす。しっかりと自分自身の言葉で心に貯めておける。これが自然と出来るようになれるのが本を読む最大のメリット何だと僕は思った。

思い返せば数多くの本を読んで来た気がする。
暇さえあれば本を開き、出先の休憩時間にスマホを覗くよりも本を開く事が多くなった気がする。

本は人生の教科書

読めば読むほど賢くなり
読めば読むほど本が好きになれる。
文庫本ならば一冊700円ちょっとで買えてしまうし、古本屋にいけばもっと安く変えるだろう。
映像機器に繋ぐ必要もないし、何か大きな準備が必要なわけでもない。今では電子書籍もあるので本を持ち歩く事もないだろう。

読むだけで賢くなれる。読むだけで理解力や言語力が身につく。面白い物語に出会えれば時間が直ぐに吹っ飛んでしまう。そんなメリットだらけの本のお陰で少しだけ僕も賢くはなれたと思っている。

思い立ったら本を読もう
未来のために本を読もう
いつしかそれが知識となり、人生を上手く生きていく為のヒントとなる。
人生は長いようで短い。だからこそ僕は多くの作品に触れていきたいと思っている。

これからどれだけの作品に触れてのいくのだろう?
どれだけの作品に出会うのだろう?

そう考えてるだけでワクワクしていく自分がいます!

本は人生を豊かにする。

その言葉に意味をやっと理解できた気がします!

貴方も一冊どうですか?きっと貴方の人生を豊かにしますよ?

それではまた📚📚📚📚📚📚📚📚📚📚📚