和風スナックお兄ちゃん的 曲紹介#15 細川ふみえ / スキスキスー

細川ふみえさんasふーみん、1992年9月リリースのシングル「スキスキスー」です。

90年代初頭に杉本彩、かとうれいこ等と並んで巨乳アイドルというジャンルを確立したふーみん。たけしのカキタレとしても名を馳せ、満を持して待望のCDデビューとなった今作は、いかにもこの時期の小西康陽さんらしいメロディラインに福富幸弘さんのハウスアレンジが冴える未来型アイドルポップス。

90年代の小西さんが手掛ける外部仕事はどの曲も野宮さんが歌えばピチカートの曲になってしまうくらいブレない作りで安心できるのですが、逆を言えば野宮さんが歌ってピチカートとして出して欲しかった曲もたまにあります。

ところがこのスキスキスーは野宮さんが歌うよりも、音程や発声に不安感のあるふーみんのウィスパーボイスの方が曲の雰囲気やサウンドにバッチリハマっています。歌が上手い下手いじゃなくて、相性ってわかんないもんですね。

30年経った今でも通用するのではと思わせるタイムレスな仕上がり。サビのスキスキ連呼&ダンスも若いコがカバーしてTikTokで踊ったらバズるんじゃないかと妄想するのもまた一興。

作詞・作曲:小西康陽
編曲:福富幸宏

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