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システムトレードを研究しています。

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最近の記事

【エグジット戦略】R/R比(リスクリワード比)を活用して利益を最大化する方法

FX取引で継続的に利益を出すには、リスクとリターンのバランスをうまく取ることが重要です。その指標となるのがR/R比(リスクリワード比)です。R/R比とは簡単に言うと、利益目標額と損失許容額の比率のこと。ここでは、R/R比を上手に使ったFXの利確戦略について解説します。 R/R比(リスクリワード比)とは? R/R比とは、「想定されるロスと比較して、特定のリスクリワード比に基づいて利益を確定する」指標のことを指します。具体的には、どれだけのリスクを取ることで、どれだけの利益を

    • 「トレーリングストップ」を活用したFX取引の戦略

      FX取引において、利益の最大化やリスクの最小化を目指すための多くのテクニックが存在します。その中でも「トレーリングストップ」という手法は、経験者から初心者まで幅広く利用されています。この記事では、トレーリングストップの仕組みと特徴を解説した上で、具体的な設定方法と実践事例を交えてその活用法をお伝えします。 トレーリングストップの仕組み トレーリングストップとは、既に利益を得ているポジションを保有する際に、市場価格が自分の売買方向に有利な動きをした場合に、逐次的にストップロ

      • FX取引の損益計算

        基本的な計算方法 外貨同士の通貨ペア(例:ユーロドルやポンドドル)での損益計算は以下の式に基づきます。 取引数量(ロット) × 値幅 (pips) × 対象通貨円レート = 損益 ここで、 取引数量: トレードで使用する通貨の数量(例:50,000通貨) 値幅: エントリー時のレートとポジション決済時のレートの差 対象通貨円レート: 通貨ペアの右側の通貨の対円レート ドル円 (USD/JPY) の場合 取引数量(ロット) × 値幅 (pips) = 損益

        • アセンディング・トライアングル(アセトラ)のトレード戦略

          FX取引における「アセンディング・トライアングル」を解説します。 アセンディング・トライアングルの特徴 アセンディング・トライアングルとは、レジスタンスラインを背にした上昇三角形のことです。安値が切り上がっていくことでトレンドラインが形成され、トレンドラインとレジスタンスラインを結ぶことで三角形が形成されます。 トライアングルの形成理由 FX市場は、上昇を予想するロング勢と下降を予想するショート勢の戦いです。この2つの勢力が争っていると、市場は2つの状態に分けられます

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          上値の抵抗線(レジスタンスライン)を起点としたトレード

          FX取引では、相場の上昇を阻む水準となるラインを上値の抵抗線やレジスタンスラインと呼びます。このラインは過去の高値区域に設定されることが多く、上値を押し上げる力が弱まる領域と考えられています。 レジスタンスラインが形成されるメカニズム 過去の相場高値は参入した投資家の損切りラインとなりやすく、再度その水準を試すと売りが優勢となりやすいです。また、特定の水準を上下に持ち直す動きが繰り返されると、その水準が心理的な抵抗となり上値抵抗線が形成されやすくなります。 レジスタンス

          上値の抵抗線(レジスタンスライン)を起点としたトレード

          MT5とPythonの連携:ヒストリカルデータ取得

          MT5とPythonの連携で金融データ分析が可能 金融分析において、リアルタイムの市場データを用いることは非常に重要です。MT5は盛んに使われている金融取引プラットフォームですが、分析のためにPythonといったデータサイエンス向け言語と連携することで、更なる活用が期待できます。 PythonからMT5にアクセスすることで、任意の期間のTICKデータを取得でき、pandasなどを使った効率的なデータ処理が実現できます。Pythonの金融データ処理のメリットとMT5との連携

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          FX取引における通貨ペアの特徴や値動きの癖

          外国為替市場では数多くの通貨ペアが取引されていますが、それぞれに独自の特徴や癖があります。個々の通貨ペアの性質を理解しておくことは、効果的な売買戦略を立てる上で非常に重要です。本記事では、主要な通貨ペアの特徴と取引時のポイントを解説します。各通貨ペアがどのようなファンダメンタルズの影響を強く受けるのか、把握することで的確な値動き予測が可能となります。通貨ペアの特性を考慮した戦略構築が、成功への近道となります。 通貨ペアの特徴や癖を把握する理由 - 取引をより効率的に行うため

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          移動平均線と環境認識

          移動平均線は、複数期間の値の平均を取ることで、データの変動を平準化した線グラフです。トレンドの方向性を判断する上で重要なツールとして、テクニカル分析で広く利用されています。本記事では、Pythonのパンダスを使って移動平均線を計算し、環境認識に活用する方法を解説します。 移動平均線の計算方法 pandasで移動平均線を計算するには、DataFrameのrollingメソッドを利用します。windowに期間を指定することで、その期間の移動平均を計算できます。 import

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          PythonのSciPyでのピーク(極大値・極小値)の検出方法

          1. はじめにデータ解析を行う際に、データセットのピーク(極大値や極小値)を検出したい場合があります。特に、金融や物理学の分野で、特定の時系列データの振る舞いを調査するときにこの方法が役立ちます。この記事では、PythonのSciPyライブラリのfind_peaks関数を使用して、ピークの検出方法を解説します。 2. find_peaks関数の基本find_peaksは、SciPyのsignalモジュールに含まれています。この関数を使用すると、1次元のデータセットから極大値

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          OHLCVデータのPythonでのリサンプリング

          OHLCVデータとは、株価や暗号通貨などの金融データを表す際に使われるフォーマットの一つです。これは、Open(始値)、High(高値)、Low(安値)、Close(終値)、Volume(取引量)の頭文字をとったものです。こうしたデータをリサンプリングすることで、異なる時間枠のデータセットを生成することが可能になります。たとえば、1分ごとのデータを日ごとのデータに変換することなどが考えられます。 この記事では、Pythonを使用してOHLCVデータをリサンプリングする方法に

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          FX取引の出来高が正確でない理由

          FX取引の出来高は、実際の取引量を正確に反映していないことが多いです。その主な理由は以下の通りです。 ブローカーが出来高を操作することがある FXブローカーには、自社の取引量を大きく見せかけるために、出来高を意図的に操作するところがあるのです。これにより、取引量が本来よりも過大に報告されることがあります。 ECN型とMM型の違い ECN(電子通信ネットワーク)型のブローカーは、実際の売買注文をマッチングしていますが、MM(マーケットメーカー)型のブローカーは自社で相対取引

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          上位足の再現によるマルチタイムフレーム分析の強化

          マルチタイムフレーム分析の効果を最大限に引き出すために、上位足の動向や傾向を下位足のチャートに擬似的に再現する方法があります。これにより、より包括的な視点で市場を理解し、トレードの精度を向上させることができます。以下では、上位足を移動平均(MA)を用いて再現する方法について解説します。 1. 移動平均を活用した上位足の再現 上位足の長期的なトレンドを下位足のチャートに取り込むために、移動平均を活用します。移動平均は価格の平均値を一定期間にわたって計算する指標であり、トレン

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          マルチタイムフレーム分析: FXトレードの成功を支える強力なツール

          はじめに: マルチタイムフレーム分析の重要性 外国為替取引(FX)は、世界中のトレーダーにとって魅力的な市場ですが、その波乱に富んだ性質はリスクも伴います。トレーダーが成功を収めるためには、正しい情報と戦略が欠かせません。その中でも、マルチタイムフレーム分析は、トレーダーが市場の全体像を把握し、トレードの精度を向上させるための強力なツールとなります。 マルチタイムフレーム分析とは何か? マルチタイムフレーム分析とは、異なる時間枠(タイムフレーム)でのチャートを同時に分析

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