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【甲子園球場37個分に見どころ満載】平城宮跡をWHILLで巡る1時間のガイドツアーに行ってみた

2023年9月より、近距離モビリティWHILLのモビリティサービスが運用されている国営平城宮跡歴史公園

秋の行楽シーズンで気持ちいい季節の10/14&15の土日に、見どころが点在する雄大な歴史をWHILLで巡るツアーが企画されました!

参加者の皆さんと回ってみた様子を感想とともにお届けします。


WHILL導入後、「家族と同じペースで回りたい」と予約多く

WHILLは、おじいちゃまおばあちゃま、体力に不安がある方、そしてそんな方と一緒にお出かけをしたいなと思っている方に対し、疲れや体力、歩くペースなどを気にせず、あらゆる人が快適かつ気軽に移動できる環境を整えたいとの思いで導入されました。

運用開始から1カ月が経ちましたが、テレビや新聞で報じられた反響もあり、お問い合わせや予約がコンスタントに入っています。

特にご高齢の親御さんなどがいらっしゃる家族からのご予約が多いそうで、「親と同じペースで歩ける」「普段、手動車椅子を押しているが、これなら顔を見ながら移動できる」と、好評と聞いています。

「気軽に使っていただきたいな〜、散策していただきたいな〜」と想定していた方々に、実際に利用いただけていることがわかり、平城宮跡の方とも「私たちの思いや気持ちが伝わっているようで嬉しいですね!」と喜びを分かち合いました。

導入時の話は以下で詳しく紹介していますので、ぜひ読んでみてください!

利用するには1週間前までに電話で予約。
平城宮跡管理センター(TEL:0742-36-8780)まで、WHILLを借りたい旨をご連絡するだけでokです!

貸出自体は平城宮いざない館受付。
貸出時間は9:00~16:30(※16:30までに返却)で、無料で借りられます。

いざない館は、駐車場から3分ほど歩いたところにあります。

歴史ガイドツアーの概要と参加者

ツアーは各日3回実施、定員数は各回5名。
筆者が同行した午前回は当日キャンセルが出てしまい3名のご参加でしたが、それ以外の回もありがたいことに満員御礼✨

※本ツアーは終了しています。

参加者は、杖をついて歩かれているお母様とその娘さん、平城宮跡によく遊びに来る男性。3人とも、自宅に入っていたチラシを見て「面白そうだ」と思って参加したとおっしゃっていました。

午前回に急遽空きが出たとのことで、私もWHILLに乗ってご一緒させていただきます。

お客様を待っている、WHILLさんたち。準備万端なようです。

WHILLの操作説明受け、平城宮跡巡りへ

ツアーで回るルートは、平城宮いざない館から朱雀門ひろばを抜けて公園内へ。踏切を超え、太極殿(南門)に向かいます。片道約1.2km。

各施設や歴史、四季折々の自然に関するガイドを聞きながら、ゆったり回る1時間コースです。

以下マップをご参考ください!

130ヘクタール以上ある敷地の広さがわかります。

ツアースタート時、平城宮いざない館の前でWHILLの操作方法や注意事項、音声マイクの付け方など事前説明を聞きます。

WHILLには、杖をさす杖ホルダーもついています。

早速出発です。ガイドさんからまず、平城宮跡に基本概要について解説を聞きます。

余談ですが、こちらのガイドさんは御年83歳の超ベテラン。お話もうまく、ガイドに携わっている回数が最も多いのだそう🫢✨

少人数で催行してくれるのでゆっくり話を聞きながら自分のペースで見ることもできます。

自転車や歩行者も多いですが、道路幅も広い場所もあるので、初めてでも安心してWHILLでルートを回っていただけているようです。

ただ、一部道路は少し狭めになっているので、周囲を見る注意は必要です。
スタッフさんたちも後ろに同行し誘導してくれますが、参加者ご自身も、いろいろな方が通行する道路において意識を少し持っておくと、お互い移動する時に気持ちよいですよね。

天高く馬肥ゆる秋。
ほのかな金木犀の香りに包まれながら、ススキが生い茂る道をWHILLで進みます。移動の負担から解放され、歴史的建造物が織りなす世界観にどっぷり浸れます。

参加者からの感想

お母様は最初、緊張されていたのか、コントローラーを握る力が強く、スピードの緩急をつけることに苦労されていました。

ぎゅっと握ると手が疲れてしまうのでひねるのではなく、手のひらの真ん中より少し下か、手首の付け根寄りの手のひらあたりをコントローラーに置き、コントローラーを倒すイメージで動かすといいですよ

とお伝え。手がコントローラーに固定されやすくなるとともに、力が伝わりやすくなるのです。WHILLを操作していると腕が疲れやすい、、と少しお悩みの方はぜひ一度試してみてください!

アドバイス後、お母様は走行がより安定。腕の疲れも軽減されたとのことで、後半はたまに私たちが置いて行かれてしまうくらい(笑)、慣れて軽快に走っておられました。

男性からは「最初、歩くより遅そうだし、ノロノロなのかなと思っていたけれど、意外に軽やかだし遅いとあまり感じなくてとてもよかった。操作もとても直感的だし感度も高く、ちょっとしたコントロールでスピードの緩急がつけられるので楽しかった」と褒めていただきました。

「ご高齢の方でも、最初は大丈夫かなと正直心配だったけど、初めての操作でここまで運転できるのって、とても考えられて作られているんだなと感心した」ともおっしゃっていただいています。

現地のリアルな利用者さんからの声は本当に貴重で、励みにもなりますし、もっとこうした方がいいなという課題を解決するための手がかりにもなり、大変勉強になることばかり。

WHILL社はこうしたお客様の声や販売店様からのフィードバック、WHILL導入施設からのご意見などを聞いて、今後のプロダクトやサービスの開発・改良に向け日々活用させていただいています。

WHILLは免許不要で「歩行者」扱いの近距離モビリティ

WHILLは免許もヘルメットも不要で歩行領域(歩道・屋内外)を走れる近距離モビリティです。電動車椅子規格で開発されており、最高時速は6km。
道路交通法上は「歩行者」の扱いとなります。

左からプレミアムモデルの「WHILL Model C2」、折りたためるモデルの「WHILL Model F」、スクーターモデルの「WHILL Model S」

日常だけでなく、行った先でも使えるWHILLモビリティサービス

WHILLは日常の移動手段として多くのお客様にご愛用いただいているほか、全国の観光施設や商業施設、公園などで一時的に借りられる、法人施設向け事業「WHILLモビリティサービス」があります。

家族で同じペースでテーマパークを楽しめる

「すべてのお出かけ先に、WHILL あらゆる人を迎えるための移動サービス」として、高齢化・多様化が進む社会におけるニーズの高まりから実装が広がっています。将来的には”当たり前に”整備されているものとして、現在WHILL社としても力を入れています。

現在、北海道ボールパークFビレッジハウステンボス、ふかや花園プレミアム・アウトレット、日本科学未来館、アドベンチャーワールドなど全国の大型施設を中心に20ほどに導入されており、普段は車椅子を使わないけれど、長距離・長時間となるとつらいシニア世代などにご利用いただいています。

WHILLモビリティサービス導入施設一覧(2023年10月15日現在)

今後も随時増えていきます!※予告なく変更となる可能性がございます。

北海道・・・北海道ボールパーク F ビレッジ(Model C2、Model S)
茨城県・・・笠間市観光協会(Model C2)
茨城県・・・いばらきフラワーパーク(Model S)
栃木県・・・那須ハイランドパーク(Model C2、Model S)
栃木県・・・那須高原 りんどう湖ファミリー牧場(Model S)
埼玉県・・・ふかや花園プレミアム・アウトレット(Model F)
千葉県・・・流山おおたかの森S・C(Model C2)
東京都・・・日本科学未来館(Model C2)
東京都・・・寺田倉庫 *不定期(Model C2)
静岡県・・・日本平動物園(Model C2)
三重県・・・志摩スペイン村(Model C2)
滋賀県・・・信楽伝統産業会館 (Model S)*9/1~11/29
奈良県・・・平城宮跡歴史公園(Model F)
和歌山県・・・アドベンチャーワールド(Model C2)
広島県・・・国営備北丘陵公園(Model S) *2024年6月まで
広島県・・・三次市交通観光センター(Model S) *2024年5月まで
長崎県・・・ハウステンボス(Model C2)
長崎県・・・雲仙温泉街(Model C2)

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